J-WAVE(81.3FM)×「MUSIC FUN !」連動企画である、深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』。“すごい”音楽をつくるクリエイターが“WOW”と思ういい音楽とは? 毎月1人のクリエイターがマンスリープレゼンターとして登場し、ゲストとトークを繰り広げる。
7月のマンスリープレゼンターは、MAN WITH A MISSION(通称:マンウィズ)のボーカル&ギターのJean-Ken Johnnyが担当。最終回となる7月31日(金)のオンエアでは、04 Limited Sazabysのベース・ボーカル、GENが登場。バンドを始めたきっかけや、影響を受けたアーティストについて語った。
Johnny:ソモソモバンドヲ始メタキッカケハ?
GEN:やりたいって思ったのはHi-STANDARD(ハイスタ)の影響ですね。ハイスタが『ATTACK FROM THE FAR EAST』っていうビデオを2部作で出していたんですけど、そこで海外でツアーをまわっている映像を観た時に、「こういうのしたいな!」って強烈に思ったんです。「めちゃくちゃ楽しそうだな」というか、「めちゃくちゃ普通の兄ちゃんたちだな」って感じにすごく憧れて。その後、『Live at AIR JAM 2000』のビデオを見たと時に、「こんな普通の兄ちゃんたちが横の繋がりで友だちを集めて、こんなすごいことしちゃうって、こんなかっこいいことある?」って。
Johnny:ナルホドネ。
GEN:それで「ハイスタになりたい」って気持ちからバンドを始めました。
Johnnyは当時の状況を、「インディーズノカルチャーガ巨大ナ渦ヲ作リ上ゲテイタ」と表現する。
GEN:いわゆる“AIR JAM世代”って呼ばれるバンドに対する憧れは強烈にありました。メロコアだけじゃなく、いろんなバンドがいたじゃないですか。Back Drop BombとかSHAKKAZOMBIEとか、ミクスチャーでファッション性もあったり、ちょっとアンダーグラウンドというか、おっかない人もいたり、本当にみんな独特で、全然スタイルも違うのに普通に仲がいいんだろうなって。
Johnny:ワカル、ワカル。
GEN:本当に繋がっているんだろうなって感じがして。
Johnny:イワユル企画サレタフェストハ違ッテ、ナチュラルニ集ウ感ジガアルトイウカネ。
GEN:僕がハイスタを知った時は活動が止まっていたし、一生復活することもないだろうと思っていたので、ひたすら昔の雑誌とかビデオをディグりまくっていましたね。
GEN:父親が家で吉田拓郎さんとか河島英五さんとかをアコギで弾いたりしたので。
Johnny:チョットシブスギルナ(笑)。
GEN:かなりフォーキーな感じで(笑)。それで弾き方を教えてもらって、最初にゆずを練習しました。
Johnny:ソコカラ影響ヲ受ケタアーティストハ?
GEN:たくさんいるんですけど、しいて言うとクラムボンですね。
Johnny:エッ! ソレハ全然思イ浮カバナカッタ。
GEN:僕はクラムボンの(原田)郁子さんの歌い方にはけっこう影響されていると思います。泣きの部分というか、声の出し方というか、歌詞もそうなんですけど。
GENは「クラムボンの3ピースバンドが持つミニマム感がすごくカッコいい」と続ける。
GEN:しかも、ミックスの音源を聴いていても、ちょっとしたピアノのミスタッチとかちょっと声がうわずっている部分を全く直していないんです。僕も自分の声をレコーディングして、直しすぎたくないんですよね。ちょっと外れてても味にしたいんです。それが生々しさかなとか思ったりするので。そこの生々しい部分というか、人間がやっている感じをすごく大事にしていますね。
Johnny:フォーリミ(04 Limited Sazabys)ノ楽曲ノ作詞・作曲ハ基本的ニGENクンガ担当シテルケド、最初ハ何カラ作ルノ?
GEN:曲によるけど、基本的にはコード進行とメロディーですね。まず、それをメンバーに聴かせて。だから、まずスタジオで僕のソロライブが行われるんです。すげえ照れるんですけど(笑)。照れるからちょっとずつ説明しながら、イメージを共有しています。メンバーなのに、一番緊張する瞬間だったりして。
Johnny:ソレ、ワカルワ。
GEN:自信があるようでないので、「否定されるんじゃないか」みたな(笑)。
Johnny:ソノトキニ、メンバーッテドンナ反応スルノ?
GEN:“無”ですよ(笑)。そこから、みんながアレンジしていきます。そうやって僕がメロディーとコードを持っていく場合もあれば、逆にメンバーがリズムパターンとコードを振ってくれて、それに対して僕がメロディーを付けるパターンもあります。その時、僕がいいメロディーが付いたものに関しては広げていく感じで、けっこうみんなが僕に投げてくれますね。
歌詞作りのポイントは?
GEN:僕らはフェスシーンで駆け上がってきた気持ちがあったので、昔はフェス向きの曲を作っていたふしがあったと思います。でも、最近は演奏しているシーンを想像するよりは、家でひとりで聴いてくれている、そのイヤホンに向けて作っているイメージですね。
Johnny:ソレハBGMトシテモ存在感ヲ放ツッテ感ジ?
GEN:それよりは、ちゃんと(気持ちに)刺しにいっている感じかもしれないですね。「こういうのが盛り上がって」とか「こういう言葉が歌いやすくて」とかっていうよりは、ひとりで聴いてくれている人にどれだけ刺さるかって気持ちに最近はなってきました。
数々のフォーリミの楽曲制作を手掛けるGENは、特に手応えを感じた楽曲として『monolith』をあげた。
GEN:この曲はすぐにできたんです。ツービートで、僕らがよく使うコード進行なんですけど、スタジオに2時間くらいメンバーより先に入ったときにできて。これを作ったときは、ツービートっていうリズムに対して、新しい譜割りとか新しい言葉のはめ方ができている感じがしたんですよね。だから、自分なりにも手応えがあって「きた!」ってなったし「発明したんじゃないか」と。僕らはメロコアとかいろんな呼ばれ方をされてきたけど、(この曲で)唯一無二になれるかもって。
Johnny:素晴ラシイ。
『MUSIC FUN !』の8月は、BiSHやPEDROで活動するアユニ・Dが担当!マンスリープレゼンターを務める。放送は24時30分から。お楽しみに!
深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』はJ-WAVEと、MUSIC FUN !のコラボ。『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。
・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp
7月のマンスリープレゼンターは、MAN WITH A MISSION(通称:マンウィズ)のボーカル&ギターのJean-Ken Johnnyが担当。最終回となる7月31日(金)のオンエアでは、04 Limited Sazabysのベース・ボーカル、GENが登場。バンドを始めたきっかけや、影響を受けたアーティストについて語った。
ハイスタに憧れて、バンドを始めた
JohnnyとGEN は、2016年のMAN WITH A MISSIONの対バン公演に04 Limited Sazabysが出演したことがきっかけで、そこから親交が始まったという。GENはJohnnyの印象について「(メンバーの中で)一番絡みやすかった」と当時を振り返りつつ、和気あいあいとした雰囲気で番組がスタートした。Johnny:ソモソモバンドヲ始メタキッカケハ?
GEN:やりたいって思ったのはHi-STANDARD(ハイスタ)の影響ですね。ハイスタが『ATTACK FROM THE FAR EAST』っていうビデオを2部作で出していたんですけど、そこで海外でツアーをまわっている映像を観た時に、「こういうのしたいな!」って強烈に思ったんです。「めちゃくちゃ楽しそうだな」というか、「めちゃくちゃ普通の兄ちゃんたちだな」って感じにすごく憧れて。その後、『Live at AIR JAM 2000』のビデオを見たと時に、「こんな普通の兄ちゃんたちが横の繋がりで友だちを集めて、こんなすごいことしちゃうって、こんなかっこいいことある?」って。
Johnny:ナルホドネ。
GEN:それで「ハイスタになりたい」って気持ちからバンドを始めました。
Johnnyは当時の状況を、「インディーズノカルチャーガ巨大ナ渦ヲ作リ上ゲテイタ」と表現する。
GEN:いわゆる“AIR JAM世代”って呼ばれるバンドに対する憧れは強烈にありました。メロコアだけじゃなく、いろんなバンドがいたじゃないですか。Back Drop BombとかSHAKKAZOMBIEとか、ミクスチャーでファッション性もあったり、ちょっとアンダーグラウンドというか、おっかない人もいたり、本当にみんな独特で、全然スタイルも違うのに普通に仲がいいんだろうなって。
Johnny:ワカル、ワカル。
GEN:本当に繋がっているんだろうなって感じがして。
Johnny:イワユル企画サレタフェストハ違ッテ、ナチュラルニ集ウ感ジガアルトイウカネ。
GEN:僕がハイスタを知った時は活動が止まっていたし、一生復活することもないだろうと思っていたので、ひたすら昔の雑誌とかビデオをディグりまくっていましたね。
意外? クラムボンにも大きな影響を受けている
続いて、楽器を始めるきっかけについての話題になり、GENは父親の影響で最初はアコースティックギターを弾き始めたと語った。GEN:父親が家で吉田拓郎さんとか河島英五さんとかをアコギで弾いたりしたので。
Johnny:チョットシブスギルナ(笑)。
GEN:かなりフォーキーな感じで(笑)。それで弾き方を教えてもらって、最初にゆずを練習しました。
Johnny:ソコカラ影響ヲ受ケタアーティストハ?
GEN:たくさんいるんですけど、しいて言うとクラムボンですね。
Johnny:エッ! ソレハ全然思イ浮カバナカッタ。
GEN:僕はクラムボンの(原田)郁子さんの歌い方にはけっこう影響されていると思います。泣きの部分というか、声の出し方というか、歌詞もそうなんですけど。
GENは「クラムボンの3ピースバンドが持つミニマム感がすごくカッコいい」と続ける。
GEN:しかも、ミックスの音源を聴いていても、ちょっとしたピアノのミスタッチとかちょっと声がうわずっている部分を全く直していないんです。僕も自分の声をレコーディングして、直しすぎたくないんですよね。ちょっと外れてても味にしたいんです。それが生々しさかなとか思ったりするので。そこの生々しい部分というか、人間がやっている感じをすごく大事にしていますね。
曲を作ったら、まずはメンバーにソロライブで披露
番組では、Johnny がGENの音楽制作について深く掘り下げた。Johnny:フォーリミ(04 Limited Sazabys)ノ楽曲ノ作詞・作曲ハ基本的ニGENクンガ担当シテルケド、最初ハ何カラ作ルノ?
GEN:曲によるけど、基本的にはコード進行とメロディーですね。まず、それをメンバーに聴かせて。だから、まずスタジオで僕のソロライブが行われるんです。すげえ照れるんですけど(笑)。照れるからちょっとずつ説明しながら、イメージを共有しています。メンバーなのに、一番緊張する瞬間だったりして。
Johnny:ソレ、ワカルワ。
GEN:自信があるようでないので、「否定されるんじゃないか」みたな(笑)。
Johnny:ソノトキニ、メンバーッテドンナ反応スルノ?
GEN:“無”ですよ(笑)。そこから、みんながアレンジしていきます。そうやって僕がメロディーとコードを持っていく場合もあれば、逆にメンバーがリズムパターンとコードを振ってくれて、それに対して僕がメロディーを付けるパターンもあります。その時、僕がいいメロディーが付いたものに関しては広げていく感じで、けっこうみんなが僕に投げてくれますね。
歌詞作りのポイントは?
GEN:僕らはフェスシーンで駆け上がってきた気持ちがあったので、昔はフェス向きの曲を作っていたふしがあったと思います。でも、最近は演奏しているシーンを想像するよりは、家でひとりで聴いてくれている、そのイヤホンに向けて作っているイメージですね。
Johnny:ソレハBGMトシテモ存在感ヲ放ツッテ感ジ?
GEN:それよりは、ちゃんと(気持ちに)刺しにいっている感じかもしれないですね。「こういうのが盛り上がって」とか「こういう言葉が歌いやすくて」とかっていうよりは、ひとりで聴いてくれている人にどれだけ刺さるかって気持ちに最近はなってきました。
数々のフォーリミの楽曲制作を手掛けるGENは、特に手応えを感じた楽曲として『monolith』をあげた。
GEN:この曲はすぐにできたんです。ツービートで、僕らがよく使うコード進行なんですけど、スタジオに2時間くらいメンバーより先に入ったときにできて。これを作ったときは、ツービートっていうリズムに対して、新しい譜割りとか新しい言葉のはめ方ができている感じがしたんですよね。だから、自分なりにも手応えがあって「きた!」ってなったし「発明したんじゃないか」と。僕らはメロコアとかいろんな呼ばれ方をされてきたけど、(この曲で)唯一無二になれるかもって。
Johnny:素晴ラシイ。
『MUSIC FUN !』の8月は、BiSHやPEDROで活動するアユニ・Dが担当!マンスリープレゼンターを務める。放送は24時30分から。お楽しみに!
深夜の音楽座談プログラム『WOW MUSIC』はJ-WAVEと、MUSIC FUN !のコラボ。『MUSIC FUN !』のYouTubeページには、同番組のトーク動画のほか、ミュージシャンやプロデューサーによる音楽の話が数多く配信されている。
・『MUSIC FUN !』のYouTubeページ
https://www.youtube.com/c/musicfun_jp
radikoで聴く
2020年8月7日28時59分まで
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
番組情報
- 『WOW MUSIC』
-
毎週金曜 24時30分-25時24:30-25:00