J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。
2020年11月25日(水)のオンエアでは、Kan Sanoと君島大空をゲストに迎え「アルペジオの魔法」をテーマにお届けした。
Kan Sano:「アルペジオ」とは日本語で分散和音といい、つまり「和音を分散させて弾く」っていうことなんです。コードというものがあって、そのコードの音を順番に弾いてくことをアルペジオって言います。
あっこゴリラ:なるほど~。わかりやすい! 和音は、同時に弾くやつですよね?
Kan Sano:そうですね。(キーボードを弾きながら)こういう風に順番に弾いてくとアルペジオになります。
あっこゴリラ:アルペジオって、どのように生まれたんですか?
Kan Sano:古くはクラシック、バッハとかベートーヴェンとかですかね。主にピアノとかコード楽器で使われていたと思います。
あっこゴリラ:一応、形式化したのはバッハと言われているそうで、「ハープを演奏する」という意味のイタリア語「アルペッジョ」が語源だそうです。
君島:初めて知りました。
あっこゴリラ:勉強になるね~。ここで、Kan Sanoさんがセレクトしたアルペジオが印象的な曲を一曲お届けしたいと思います。
Kan Sano:僕もクラシックはそんなに詳しくないんですけど、みんなも知っていそうな曲ということでベートーヴェンの『月光』を選びました。この曲は、ずっと右手でアルペジオしながら、だんだんメロディが出てきて発展していくんですけど、やっぱりアルペジオが印象的な曲で、僕もピアノ始めた頃に練習した記憶があります。
あっこゴリラ:確かに、この曲はアルペジオがすごくわかりやすいですね。Kan Sanoさんが、ポップスでアルペジオが印象的な曲を一曲挙げるとした何ですか?
Kan Sano:僕はビートルズがすごく好きで聴いてたんですけど、60年代のロック、ポップス、サイモン&ガーファンクルとかですかね。
あっこゴリラ:この曲にアルペジオがどのような効果を与えていると思いますか?
Kan Sano:ギターですかね。君島さん、どうですかね?
君島:今、曲を聴いてて、ちょっとギターのアルペジオっぽくないかなって思いました。全部コードを弾き切ることが多かったので、それが絶妙に見えない感じがしましたね。ピアノっぽいのかなって思ったりしたけど。
あっこゴリラ:へえ~! 野暮な質問で申し訳ないですけど、なんでアルペジオって気持ち良いんですかね。あはははは。
Kan Sano:う~ん。何でなんでしょうね。やっぱり音が重なっていく、そのハーモニーになるのが感じやすいんですかね。
君島:うんうん。
Kan Sano:いっぺんにドミソって鳴らすより、順番にドミソって鳴らす方がより感じられるというか、そういうのはあるかもしれませんね。
あっこゴリラ:なるほど~。ちなみに、二人がアルペジオで練習した曲はありますか?
君島:僕は、イントロで流れていた『禁じられた遊び』はなんとなく弾いてましたね。
あっこゴリラ:ギターのアルペジオってすごい大変そうですよね。
君島:ギターは、やり方はいくつかあるんですけど、そんなに形式化されてないので、自由な感じなんですよね。簡単なものも、難しいものも、かなり多岐にわたりますね。
Kan Sanoの選曲は、The Beatles『Ticket To Ride』。
あっこゴリラ:この曲をセレクトした理由は何ですか?
Kan Sano:10代の頃、ずっと聴いていて、“アルペジオって何だろう”って考えた時に、この曲が浮かびました。久々に聴きましたけど、やっぱりめちゃくちゃかっこいいですね。“エレキギターでやってもいいんだ”って、子どもながらに聴いてて思いましたね。
あっこゴリラ:うんうん。
Kan Sano:それまでは、アルペジオっていうとフォークギターでつま弾くみたいなイメージがあったけど、ロックバンドでエレキで鳴らすかっこ良さみたいなのが、この曲を聴いたときに感じました。
君島大空の選曲はKings Of Convenience『Cayman Islands』。
君島:さっきのサイモン&ガーファンクルをアップデートしてやっているような感じの二人なのかなって、僕が勝手に思っている二人です。
Kan Sano:いい曲ですね。これって、ギターが3本重なってるんですかね。
君島:最初2本で、最後にもう1本増えてますね。
Kan Sano:なんかアルペジオに、さらに違うアルペジオを重ねてるみたいな感じかな。
君島:そうですね。リズムの違うアルペジオを重ねています。
あっこゴリラ:リズムの違うアルペジオ? 全然わからない(笑)。
Kan Sano:音もサイモン&ガーファンクルと比べると、よりテンションノートというかちょっと複雑になってきてますよね。心地良いサウンドなんですけど、ちょっと音づかいは変わってきてますよね。
君島:うんうん。
曲を作る上で、アルペジオの効果的な使い方などあるのだろうか。
君島:例えば、僕が今紹介したKings Of Convenienceは、曲が全部こういう作風で、ずっとアルペジオがハモったり、ハモらなかったりしているんです。僕も一人で宅録で作るようになってから、音を重ねられるので、一つのアルペジオに対してハモらせるのがすごく好きですね。
Kan Sano:なるほど~。
あっこゴリラ:私は、アルペジオで曲を作ったことないからわからないんですけど、かっこいい使い方とダサい使い方とかあるんですか?
Kan Sano:あはははは。君島さん、あります?
君島:逆に聞きたいです。あはははは。でも、ダサいのがかっこいい時もありますよね。そいういのがあるから難しいですね。
Kan Sanoの選曲は、Elton John『Your Song』。
Kan Sano:ピアノを始めた頃に練習した記憶がある曲で、ギアーやハープなど、いろんなアルペジオが入っています。
あっこゴリラ:このテーマにぴったりの曲ですね。アルペジオ祭り! いろんなところからいろんなアルペジオが鳴ってますね。改めて、シンプルにめっちゃいい曲だなって思いました。
Kan Sano:やっぱり名曲だと言われるだけありますよね。ベタな曲って、たまに聴くとやっぱりすごいなってなるんですよね。ビートルズとかもそうなんですけど。
あっこゴリラ:そうですよね。こういう曲を聴いてて思うのは、歌メロを作って、コードがあって、そこからアルペジオを考えるんですか?
君島:僕は最初からアルペジオで作っちゃいますね。アルペジオから作ることもあります。
あっこゴリラ:え~! おもしろい! そういうパターンもあるんだ。Kan Sanoさんはどうですか?
Kan Sano:僕は、あんまりアルペジオ使ってないんですよね(笑)。でも、今日いろいろ話してて、今、すごく使いたくなってます。もうちょっと弾いていこうって思いました。
君島の選曲は、Ben Monder『Elysium』。
君島:この曲はジャズギタリストの曲なんですけど、もうアルペジオでしかない曲です。
あっこゴリラ:(曲を聴いて)本当にアルペジオでしかないですね。あはははは。
君島:この曲、すっごく好きですね。こんな曲、ギターで聴いたことなくて。
あっこゴリラ:この曲、ずっと聴いてると“どうなっちゃうのかな、私”って思う。
君島:アルペジオって、ちょっとトランス効果あると思うんですよね。
Kan Sano:確かにね。
君島:ちょっと意識飛んでく感じしますよね。しかも、さっきこの『Elysium』の意味調べたら、「極楽」でした。
あっこゴリラ:あはははは! まさにだね。
最後に、あらためて二人に「アルペジオの魅力」について訊いてみた。
Kan Sano:難しいですね~。でも、こうやって一通り聞いてみると、本当にいろいろで、ジャンル関係なく多岐にわたって使われる奏法ですよね。
あっこゴリラ:ちょっとヒーリング効果もあるのかなって思いました。
2020年11月25日(水)のオンエアでは、Kan Sanoと君島大空をゲストに迎え「アルペジオの魔法」をテーマにお届けした。
アルペジオはなぜ気持ちいいのだろう?
クラシックの時代から最新のポップスまで、ありとあらゆるジャンルの音楽で使われている奏法「アルペジオ」。まずは、そもそもアルペジオとは何なのかという、基本のキから。Kan Sano:「アルペジオ」とは日本語で分散和音といい、つまり「和音を分散させて弾く」っていうことなんです。コードというものがあって、そのコードの音を順番に弾いてくことをアルペジオって言います。
あっこゴリラ:なるほど~。わかりやすい! 和音は、同時に弾くやつですよね?
Kan Sano:そうですね。(キーボードを弾きながら)こういう風に順番に弾いてくとアルペジオになります。
あっこゴリラ:アルペジオって、どのように生まれたんですか?
Kan Sano:古くはクラシック、バッハとかベートーヴェンとかですかね。主にピアノとかコード楽器で使われていたと思います。
あっこゴリラ:一応、形式化したのはバッハと言われているそうで、「ハープを演奏する」という意味のイタリア語「アルペッジョ」が語源だそうです。
君島:初めて知りました。
あっこゴリラ:勉強になるね~。ここで、Kan Sanoさんがセレクトしたアルペジオが印象的な曲を一曲お届けしたいと思います。
Kan Sano:僕もクラシックはそんなに詳しくないんですけど、みんなも知っていそうな曲ということでベートーヴェンの『月光』を選びました。この曲は、ずっと右手でアルペジオしながら、だんだんメロディが出てきて発展していくんですけど、やっぱりアルペジオが印象的な曲で、僕もピアノ始めた頃に練習した記憶があります。
あっこゴリラ:確かに、この曲はアルペジオがすごくわかりやすいですね。Kan Sanoさんが、ポップスでアルペジオが印象的な曲を一曲挙げるとした何ですか?
Kan Sano:僕はビートルズがすごく好きで聴いてたんですけど、60年代のロック、ポップス、サイモン&ガーファンクルとかですかね。
あっこゴリラ:この曲にアルペジオがどのような効果を与えていると思いますか?
Kan Sano:ギターですかね。君島さん、どうですかね?
君島:今、曲を聴いてて、ちょっとギターのアルペジオっぽくないかなって思いました。全部コードを弾き切ることが多かったので、それが絶妙に見えない感じがしましたね。ピアノっぽいのかなって思ったりしたけど。
あっこゴリラ:へえ~! 野暮な質問で申し訳ないですけど、なんでアルペジオって気持ち良いんですかね。あはははは。
Kan Sano:う~ん。何でなんでしょうね。やっぱり音が重なっていく、そのハーモニーになるのが感じやすいんですかね。
君島:うんうん。
Kan Sano:いっぺんにドミソって鳴らすより、順番にドミソって鳴らす方がより感じられるというか、そういうのはあるかもしれませんね。
あっこゴリラ:なるほど~。ちなみに、二人がアルペジオで練習した曲はありますか?
君島:僕は、イントロで流れていた『禁じられた遊び』はなんとなく弾いてましたね。
あっこゴリラ:ギターのアルペジオってすごい大変そうですよね。
君島:ギターは、やり方はいくつかあるんですけど、そんなに形式化されてないので、自由な感じなんですよね。簡単なものも、難しいものも、かなり多岐にわたりますね。
ゲストの二人がセレクト! アルペジオが印象的な曲
ここからは、アルペジオが印象的な曲をKan Sano、君島大空がそれぞれセレクトしてくれた。Kan Sanoの選曲は、The Beatles『Ticket To Ride』。
あっこゴリラ:この曲をセレクトした理由は何ですか?
Kan Sano:10代の頃、ずっと聴いていて、“アルペジオって何だろう”って考えた時に、この曲が浮かびました。久々に聴きましたけど、やっぱりめちゃくちゃかっこいいですね。“エレキギターでやってもいいんだ”って、子どもながらに聴いてて思いましたね。
あっこゴリラ:うんうん。
Kan Sano:それまでは、アルペジオっていうとフォークギターでつま弾くみたいなイメージがあったけど、ロックバンドでエレキで鳴らすかっこ良さみたいなのが、この曲を聴いたときに感じました。
君島大空の選曲はKings Of Convenience『Cayman Islands』。
君島:さっきのサイモン&ガーファンクルをアップデートしてやっているような感じの二人なのかなって、僕が勝手に思っている二人です。
Kan Sano:いい曲ですね。これって、ギターが3本重なってるんですかね。
君島:最初2本で、最後にもう1本増えてますね。
Kan Sano:なんかアルペジオに、さらに違うアルペジオを重ねてるみたいな感じかな。
君島:そうですね。リズムの違うアルペジオを重ねています。
あっこゴリラ:リズムの違うアルペジオ? 全然わからない(笑)。
Kan Sano:音もサイモン&ガーファンクルと比べると、よりテンションノートというかちょっと複雑になってきてますよね。心地良いサウンドなんですけど、ちょっと音づかいは変わってきてますよね。
君島:うんうん。
曲を作る上で、アルペジオの効果的な使い方などあるのだろうか。
君島:例えば、僕が今紹介したKings Of Convenienceは、曲が全部こういう作風で、ずっとアルペジオがハモったり、ハモらなかったりしているんです。僕も一人で宅録で作るようになってから、音を重ねられるので、一つのアルペジオに対してハモらせるのがすごく好きですね。
Kan Sano:なるほど~。
あっこゴリラ:私は、アルペジオで曲を作ったことないからわからないんですけど、かっこいい使い方とダサい使い方とかあるんですか?
Kan Sano:あはははは。君島さん、あります?
君島:逆に聞きたいです。あはははは。でも、ダサいのがかっこいい時もありますよね。そいういのがあるから難しいですね。
改めて聴きたい、Elton Johnの名曲
引き続き、ゲストの二人がセレクトしたアルペジオが印象的な曲を紹介。Kan Sanoの選曲は、Elton John『Your Song』。
Kan Sano:ピアノを始めた頃に練習した記憶がある曲で、ギアーやハープなど、いろんなアルペジオが入っています。
あっこゴリラ:このテーマにぴったりの曲ですね。アルペジオ祭り! いろんなところからいろんなアルペジオが鳴ってますね。改めて、シンプルにめっちゃいい曲だなって思いました。
Kan Sano:やっぱり名曲だと言われるだけありますよね。ベタな曲って、たまに聴くとやっぱりすごいなってなるんですよね。ビートルズとかもそうなんですけど。
あっこゴリラ:そうですよね。こういう曲を聴いてて思うのは、歌メロを作って、コードがあって、そこからアルペジオを考えるんですか?
君島:僕は最初からアルペジオで作っちゃいますね。アルペジオから作ることもあります。
あっこゴリラ:え~! おもしろい! そういうパターンもあるんだ。Kan Sanoさんはどうですか?
Kan Sano:僕は、あんまりアルペジオ使ってないんですよね(笑)。でも、今日いろいろ話してて、今、すごく使いたくなってます。もうちょっと弾いていこうって思いました。
君島の選曲は、Ben Monder『Elysium』。
君島:この曲はジャズギタリストの曲なんですけど、もうアルペジオでしかない曲です。
あっこゴリラ:(曲を聴いて)本当にアルペジオでしかないですね。あはははは。
君島:この曲、すっごく好きですね。こんな曲、ギターで聴いたことなくて。
あっこゴリラ:この曲、ずっと聴いてると“どうなっちゃうのかな、私”って思う。
君島:アルペジオって、ちょっとトランス効果あると思うんですよね。
Kan Sano:確かにね。
君島:ちょっと意識飛んでく感じしますよね。しかも、さっきこの『Elysium』の意味調べたら、「極楽」でした。
あっこゴリラ:あはははは! まさにだね。
最後に、あらためて二人に「アルペジオの魅力」について訊いてみた。
Kan Sano:難しいですね~。でも、こうやって一通り聞いてみると、本当にいろいろで、ジャンル関係なく多岐にわたって使われる奏法ですよね。
あっこゴリラ:ちょっとヒーリング効果もあるのかなって思いました。
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