休日課長が考える、音楽と料理の共通点は？ 初レシピ本は“妄想彼女”への愛たっぷり

J-WAVEで放送中の番組『VOLVO CROSSING LOUNGE』（ナビゲーター：アン ミカ）。11月27日（金）のオンエアでは、ゲスの極み乙女。の休日課長がリモートでゲスト出演し、料理に関するトークを繰り広げた。

妄想ストーリーのなかで料理を紹介するレシピ本

ゲスの極み乙女。やDADARAY、ichikoroのベーシストとして活躍する休日課長。料理好きでも知られ、最近では『ホメられるとまた作りたくなる！妄想ごはん』（マガジンハウス）を刊行した。

#妄想ごはん
多くの人に作って貰うために、4つのルールでレシピを作りました。

①テクニックがいらない！
②完成までほぼ15分以内！
③手に入りやすい食材だけ！
④みんなにホメられる！

3、4ステップで作れます！でもちゃんと美味い！是非トライしてみてください！https://t.co/BTs4G1EaFt pic.twitter.com/PkEsppjWyq

— 休日課長 (@eninaranaiotoko) November 22, 2020

アン：初めての書籍としてレシピ本を出されたんですよね。ユニークすぎて説明が難しいんですけれども……（笑）。
休日課長：（笑）。
アン：ちょっとコンセプトを教えてもらってもいいですか？
休日課長：私は3000日以上彼女がいないんですが、妄想では彼女がいるんですね。「その妄想彼女に向けてどんな料理を振る舞いたいかな？」とレシピを考えていったんです。
アン：本名の和田理生（わだまさお）さんと、妄想彼女の智子さんを主人公とする妄想ストーリーを交えながら、簡単に作れるおいしいお料理と食卓を紹介するというレシピ本になってます。
休日課長：そうなんです。智子は幼なじみなんですけども……。
アン：妄想のなかで？
休日課長：はい。普段ニューヨークに住んでいるんですが、突然東京に来て「家に泊まらせて、一か月間」みたいな（笑）。「じゃあどうしようかな、でもご飯を作ってあげないとな」ということで考えたレシピが詰まっているわけです。
アン：ということは、彼女は和食から離れて舌がアメリカンになっているような。
休日課長：「無理してちょっと疲れちゃってるんじゃないかな？」とか、「優しさで包んであげたいな」みたいなことも考えつつ、レシピを68品。
アン：68品!?　和洋折衷さまざまなんですか？
休日課長：洋食も中華もあって、さまざまです。

休日課長が日々の料理タイムに、たいていラブストーリーの映画を流しているのだとか。これにはアン ミカも「ロマンチスト！」と声をあげた。

休日課長：その主人公といる気持ちでいつも料理をしているんです。
アン：Twitterでも料理に関するツイートをしてらっしゃいますね。玄米を炊いて、シャケを焼いて、クワイの煮物を作って、小松菜のおひたし入れて、キムチと海藻のサラダと干しエビをもどしたやつとかもあって、1日20品目くらいとれる定食のおかみが作ったようなご飯を食べてはるじゃないですか。
休日課長：確かに（笑）。

彼女のためにごはん作ったけど、彼女いなかった。 pic.twitter.com/R0D9qEINZT

— 休日課長 (@eninaranaiotoko) October 20, 2020

アン：あんな完ぺきなご飯を作っていたら、ちょっと「休日課長さんがいいな」と思っていても「私はこんなお料理できない」って敷居が高くなるんじゃないですか。
休日課長：あれは実は意外と簡単なものばかりなんです。
アン：玄米炊くのは私、けっこう苦手かも。
休日課長：確かに難しいですね。
アン：具合がね。
休日課長：しかも好みも人それぞれにあったりしますよね。ストーブ（キッチン用品メーカー）の一合から二号が炊ける小さな鍋があって、僕はわりと固めが好きなんですが、それで簡単に炊けるんです。
アン：ほかには、目玉焼きごはんにカツオ節をかけるような簡単なものから、中華風のナスの肉巻きとか、ちゃんと見た目もよくて栄養がとれて、簡単でおいしそう、味がしっかりしていそうみたいなものまで、いろいろあるんですね。
休日課長：すみません、よく見ていただいて……そうなんです（笑）。
アン：ねえ（笑）。「ご飯に合うわあ」みたいなものから、トマトジュースを使ってサッと食べられるそうめんパスタみたいのとかもね。

いつか実写化!? アン ミカが考えた、ロマンチックなストーリー

そもそも休日課長が料理を人に振る舞うようになったきっかけは、手作りカレーを食べた川谷絵音が喜んでくれたことからなのだとか。そのような体験もあり、カレーにはこだわりがあるという。

アン：カレーにはこだわりがあるんですか？　普通のカレーとの違いというか。
休日課長：今回のレシピ本のなかでも3つ紹介しています。ほかにも何種類かあって、全部がまったく違うジャンルで、レシピ本に入っているやつであれば「しじみカレー」なんかは、家で温まれます。
アン：ほっこりしますね。
休日課長：彼女がセーターを着ていてちょっと寒そうにして帰って来たときに出したい。そういうカレーから、日曜日に彼女にスペシャルな思いをしてほしいから……みたいな感じで作ったスパイスカレーとか、いろいろあります。
アン：いいなあ、ストーリーがほっこりしますね。相手がそんな気持ちになるように作ってあげようとか、こっちも愛を持って作れる。笑いが半分だけど、私は感動も半分あるんです。
休日課長：ええ、本当ですか!?　うれしいですね。いつか実写化したいな、なんて（笑）。
アン：いいかもね！　ドラマで。休日課長さん出てくださいよ。
休日課長：（笑）。
アン：「3000日彼女ができなかった」と言っていた人が、どんどんと誰かに食べさせてあげたいと思っているうちに、大事な誰かに出会って、実際に作ることができるとか。ロマンチックですやん！
休日課長：最高ですね。
アン：本当に全部、お写真もおいしそうで。非常に幅広いお料理が68品載ってますので、ぜひ手にとっていただきたいと思います。

音楽も料理も人間性が出る

アンが「ベースの演奏や音楽をクリエイトすることと、お料理とのあいだには共通点はある？」と問いかけると、休日課長は人間性がポイントになると回答した。

休日課長：音楽をクリエイトすることに関しては僕は1人でやっていることでもないので大きな違いはあるんですけど、やっぱり人間性みたいなものは出てくるなと。僕はちょっと自分で言うのもあれなんですが、性格が真面目というか細かいんです。ベースとかのアレンジを考えるときも、わりかし緻密になっているなというところと、料理を考えるときも実はざっくりに見えてすごく細かく考えていたりとか（笑）。
アン：ちょっとのスパイスで味も変わりますしね。
休日課長：音楽も料理も、そういうところで、わりと人間味が出るなと。
アン：料理を作っているあいだ、きれいに料理をするタイプですか？　男性は洗い物をしながら料理をしないイメージがあるんですけど。
休日課長：僕は洗い物をしながらです。
アン：器用！
休日課長：僕のスタイルが全部正しいとは思っていないんですが、人柄が出るという面では料理も音楽も魅力的なんです。大雑把なひとが作る料理にも、すごくキャラクターが出ていて温かかったりしますので。
アン：大雑把なんだけど、その大味がまた食べたくなるときもありますし、音楽もそうですよね。

『VOLVO CROSSING LOUNGE』では、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをゲストに迎えて、大人の良質なクロストークを繰り広げる。オンエアは毎週金曜23時30分から。