冨永 愛「勝つことがすべてではない」 モデルとして感じる、美の変化とは

J-WAVEとVOGUE JAPANがコラボレーションする特別番組『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL VOGUE JAPAN presents NEW STYLE OF LIFE with FASHION’S NIGHT IN』(ナビゲーター:マリエ)。11月3日(火)のオンエアでは、ゲストに登場したモデル・冨永 愛がコロナ禍での近況を語り、自身の美の意識やニュースタイルを楽しむために心掛けていることを明かした。

ファッションの力を感じた体験を振り返る

『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL VOGUE JAPAN presents NEW STYLE OF LIFE with FASHION’S NIGHT IN』では、10月23日(金)から11月8日(日)まで開催される配信イベント「VOGUE FASHION’S NIGHT IN」と連携。ファッションのみならず、今、世の中で求められている新しいスタイルを番組内で取り上げた。リモート出演を果たした冨永は、コロナ禍で変化した生活様式や近況について語った。

冨永:コロナの影響で、海外からの仕事には行けない状態が続いています。すごく寂しい気持ちですが、こればっかりは仕方がないですね。
マリエ:コロナ禍になる前は、どれぐらいの頻度で海外に行かれていたのでしょうか。
冨永:月に1度は行っていましたね。ヨーロッパだけではなく、アジアも含めていろんな国に行きました。
マリエ:そういった生活は冨永さんが何歳ぐらいの頃からスタートしましたか?
冨永:17歳からずっとですね(笑)。
マリエ:すごいなあ。SNSが普及する前は、今とは違った経験があったのでしょうね。最近のファッションショーはリモート化が進んでいますよね。冨永さんも、打ち合わせはリモートでなさっているのでしょうか。
冨永:そうですね。基本的にリモートです。できるだけ対面を避けて、打ち合わせや取材をしています。
マリエ:ジャンルを問わず、コロナ禍でいろんなことが変わってきていますよね。WEB版の「VOGUE」では、冨永さんは自粛期間中に着物姿を披露されていました。すごく素敵でした。
冨永:ありがとうございます。ずっと家にいると暇なんですよ(笑)。自粛期間中はJ-WAVEさんのラジオに出演したりだとか、Instagramで配信をやってみたりだとか、今までやらなかったことをやっていましたね。しかも着物は、友人とリモートで繋がりながら一緒に着たんですよ。着物姿になってからそのままお茶を飲み、世間話をしました。いわゆる「リモートお茶会」ってやつですね。
マリエ:素敵!
冨永:着物を着ると、気持ちが上向きになりますね。すごく楽しいし、元気になる。「ファッションの力ってこういうことなのかな」って改めて気付けましたね。

モフモフ系の生地がお気に入り



「VOGUE JAPAN」の公式YouTubeチャンネルでは、冨永がショッピングを楽しむ動画が公開されている。

冨永:「VOGUE FASHION’S NIGHT OUT」のときもですが、いろんなお店に行って、新作や季節の服をゆっくり見たり店員さんとの会話を楽しんだりしていましたね。今回、公開されている動画では、自分がどういう目線で買い物をしているのかを細かく話しました。
マリエ:動画を拝見したのですが、冨永さんは最近モフモフ系にハマっていたりしますか?
冨永:(笑)。季節的なこともあるんですが、手触りがいい服が好きなんですよね。私は抱き枕が好きなのですが、その生地もモフモフなんですよ(笑)。
マリエ:そうなんですね(笑)! かわいらしい冨永さんの一面を見ることができて素敵な動画でした。

個々の美しさが尊重される時代でモデルの未来はどうなる?

モデルとして第一線で活躍を続ける冨永。美に対する意識に変化はあっただろうか。

マリエ:年齢を重ねることで、美の意識は変わってきましたか?
冨永:変わった部分と変わらない部分がありますね。ファッションモデルとしての自分が持つ“美”というのは変わっていなくて、ずっと情熱を持っています。これから先もずっとモデルをやりたいなという思いですね。

一方で、「勝つことがすべてではない」と思うようになったという。

冨永:モデルは弱肉強食の世界ではあるのですが、今の時代って美の多様性やジェンダーレスがすごく注目されていますよね。なので、「私は私」という個々の美しさを尊重できるようになったし、尊重してもらえる時代になったと思うんですよ。そんななかで、「私の美しさとは何か。これさきどうやってモデルとしてやっていくのか」ということを、違う視点で考えるようになりました。
マリエ:2020年3月にパリのランウェイに挑戦されたとお聞きしました。やはり、以前ランウェイを歩かれたときと心情は異なっていたのでしょうか?
冨永:自身の原点である、パリのランウェイでもう一度歩きたいなという、単純な思いがきっかけでした。あの場所にある高揚感、緊張感、心が震える“何か”がほしかったんです。実際にランウェイを歩いてみて感じたことは、「やっぱり自分は変わっていないんだな」だったんですよ。ランウェイを歩いているときって、17、18歳の頃の自分と同じ気持ちだったんですね。
マリエ:これからまた新しい時代に入るので、新しくなったファッションショーでも冨永さんのステージを見たいです。コロナが収束すれば、世界中で活動されるということなんですよね?
冨永:そうですね。世界が私を求めてくれるのであれば、ですね。モデルの世界はすごく厳しいので、自分の意志だけでは出ることができないので。勝負どころです。

最後に冨永は、「ニュースタイルを楽しむために心掛けたいこと」を語った。

冨永:これから先の時代を、楽しんでいたいです。ファッションも表現も楽しみたいですし、自分が歳を重ねていくことに対しても楽しいと思いたいです。そこからきっと何かが生まれるはずだし、大変な時代のなかにもポジティブなことって絶対に見つけられるはずなので。そういう風に生きていきたいなと思います。
番組情報
J-WAVE HOLIDAY SPECIAL VOGUE JAPAN presents NEW STYLE OF LIFE with FASHION’S NIGHT IN
11月3日(火)
9:00-17:55

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