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「最近の音楽は風通しがよい」ボーダーレスな楽曲制作をchelmico×アジカン・後藤が語る

「最近の音楽は風通しがよい」ボーダーレスな楽曲制作をchelmico×アジカン・後藤が語る

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が、ラップユニット・chelmicoのRachel&Mamikoと、ボーダーレスな社会に向けて音楽が奏でる表現の可能性について語り合った。

後藤とchelmicoがトークを展開したのは、11月8日(日)放送のJ-WAVEのPodcast連動プログラム『INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「FROM THE NEXT ERA」。後藤は同番組の第2週目のマンスリーナビゲーターを務める。

「自分たちが言わないようなことは歌詞にしない」

後藤は、chelmicoが8月にリリースしたサードアルバム『maze』を絶賛。

後藤:今作、めちゃくちゃいいですよね。おふたりの中で何かが爆発したのか分からないけど、サウンド的にもカッコいいし。
Rachel:めっちゃ自信になりました。早くみんなに言いたい。ゴッチ(後藤)に褒められたって(笑)。
後藤:あと「リリックってどう考えているのかな?」って思いました。わりと身の回りのことを歌ったり、ふざけて言葉が面白いからやってるのかなって曲もあったり。それはユーモアだと思っていいなと思いながら聴いてましたけど。
Rachel:私たちふたりはけっこう人と会ったりして、会話を日記に書いておいて、そこから思い返して書くパターンが多いよね。想像の主人公みたいなものを作って書くときもあるんですけど、ラップ音楽の特性的に自分たちのことを書くのがハマる気がしているので、できるだけ自分たちが言わなそうなことは言わないように気を付けています。
後藤:そこには少しのヒップホップ・マナーみたいなものがあるんですね。
Rachel:カッコよく見せたいときもあるんですけど、「ちょっとこれは言わないな」っていうような言葉使いは無理にしないっていうことはありますね。

chelmicoは『maze』のミックスやマスタリングに立ち会って感じたことを、こう語った。

Rachel:ミックスはすごく楽しかったですね。
Mamiko:大きい音で聴こえるって最高だしね(笑)。
Rachel:自分の家では聴けないような爆音で聴けるし、「もっとここの音はこうしてください」って自分の好きな音を伝えられるし。正直、マスタリングは初めて立ち会ったので、ほとんど勘でしたね(笑)。
後藤:だから、いいアルバムになったんですよ。絶対。ふたりの気持ちがちゃんと仲間たちとシンクロして、誰も緊張せずアイデアを持ちあって、っていうのがいいですよね。
Rachel:そうですよね。萎縮しないで、言いたいことをバンバン言い合って。
後藤:そうそう。そういう現場が増えればいいねってmabanuaとかとよくしている。

『maze』には後藤とも親交が深いmabanuaも参加している。

chelmico『jiki』(mabanuaがmixを担当)

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後藤:この流れで、これからもchelmicoのふたりがミックスに立ち会って、いろんなアイデアを出しながらやっていたら、どんどんふたりらしい作品がたくさん出て、リスナーの僕としてもうれしいな、と思います。

「最近の音楽は風通しがよい」

作詞提供に加え、さまざまなコラボレーションもしているchelmico。時代の流れの中で、ボーダーレス、ボーダーフリーという言葉が頻繁に聞こえてくる今をどう感じているのだろうか。

後藤:ふたりのアルバムとかって、いろんなところを越境していく感じというか。でも、世の中にはたくさんラインが引かれてるじゃないですか。たとえばラップは誰のものだとか、ロックはどうだ、ヒップホップはどうだとか。男性がどうだ、女性がどうだとか。でも、(chelmicoの)アルバムはとても自由だから、そんなことどうでもいいんじゃないって気持ちで聴けるっていうか、それが素敵なことだと思いましたけどね。
Rachel:ボーダーがあって、そこをちゃんとやっていくのもすごく好きですけど。たとえば、昔のCDショップでいうと、ロックとかラップとか分かれている感じも好きですけど、今の考え方としては、私たちのアルバムひとつにいろんなタグが付いているみたいな考え方かなっていう風に思っていますね。
後藤:仲間の出入りも昔より自由になった感じがしますもんね。友だちと会って「今度一緒にやらない?」みたいな感じで、作品を作れるって。
Mamiko:本当にそうですよね。それで作ってますよね。
Rachel:クラブとかで久しぶりに会って、「曲作ろうよ」って。逆にツイッターだけの知り合いで、DMだけでやりとりして作ることもできますしね。
後藤:最近の音楽は風通しがよくて、曲作りが楽しいなって思っていますよね。

今後は海外のアーティストと一緒に

こらからの目標を訊かれ、chelmicoは「一緒にやりたい海外のアーティストがいる」と明かす。

Rachel:Mamiちゃんは、誰がいい?
Mamiko:Common(笑)。
後藤:シブいね。
Mamiko:新譜がめっちゃカッコよかったし(笑)。
後藤:Commonをリスペクトするなら、chelmicoも社会派の方にもっといかないと(笑)。
Rachel:ウイットに富んだ内容で(笑)。
後藤:「強く念じたらかなう」って話す人もけっこういるし、本当に会いたい人に会えたりするから、Commonが実現したらヤバいっしょ。
Mamiko:でも、何話したらいいかわからないかも(笑)。
後藤:たとえば、Commonをロールモデルにしてアルバムを一枚作るとかも面白そうだよね。ずっとやるのはしんどいかもしれないけど、アルバムってコンセプトを立てられるのがすごく面白いので、「今回はこのことを歌ってみよう」って。chelmicoの口からCommonが出てくるのはけっこういいような気がする。
Rachel:他にも、同世代の人でも大先輩でも一緒にやりたい人はたくさんいるので、海外の人とやれたら面白いですよね。

最後に、後藤はchelmicoに「そのうち一曲作りましょうよ」と提案すると、「ヤバい!」とふたりは大興奮。「もう、公共の電波で言ったので」と釘を刺しつつ、「めっちゃうれしい」「お願いします!」と期待を膨らませていた。

番組は、J-WAVEのポッドキャストサービス「SPINEAR」でも聴くことができる。

・SPINEAR
https://spinear.com/shows/innovation-world-era/

『INNOVATION WORLD ERA』では、各界のイノベーターが週替りでナビゲート。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。放送は毎週日曜日23時から。

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2020年11月15日28時59分まで

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番組情報
INNOVATION WORLD ERA
毎週日曜/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
23:00-23:54
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