J-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:スガ シカオ)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか―――時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。
11月8日(日)のオンエアではシンガーソングライターのヒグチアイと「2005年」を空想ドライブ。ここでは、ふたりが「人前に出ることが苦手」と明かしたエピソードや、幼少期からピアノを習っていてどう感じたかを語った部分をご紹介しよう。
スガ:最近はライブとかができない状況ですけど、どうですか?
ヒグチ:あまり人前に出るのが好きじゃないので……。
スガ:おい!
ヒグチ:(笑)。気持ちは楽ですね。
スガ:逆にね。
ヒグチ:もっともっと音楽に純粋になっているような気はしますけど。
スガ:俺も人前に出るのは苦手だからね。
ヒグチ:本当ですか?
スガ:すごく苦手。俺はミュージシャンになる前にサラリーマンをやっていて、サラリーマンはプレゼンをやらないといけないんだよね。自分の企画とかを会議室に集まった自分の会社の人とほかの会社の人20人ぐらいを前にプレゼンするんだけど、その人前でしゃべるのが嫌で嫌で。
ヒグチ:あれが上手な人いますよね。
スガ:やっぱりアーティストになっている人のなかでは歌を歌う以前に目立ちたいというか、目立つことが好きというのが先の人もいるよね、あとから歌がついてくるというか。
ヒグチ:ステージを観ていればなんとなくわかるというか。
スガ:そうそう。
ヒグチ:そうなりたかったですけど。でも音楽をやっている上で人前に出ないといけないというのは知らなかったというか。
スガ:(笑)。
ヒグチ:やっていったら「え? そうなんですか?」って(笑)。
スガ:そうなの!?
ヒグチ:「人前で歌わないといけないんですか?」みたいな感じでした。なので今はけっこう気持ちが楽です。
ヒグチ:私がもともと住んでいた地元が長野だったんですけど、そこから家族5人で母親の実家の香川まで行きました。
スガ:めちゃくちゃ遠くない?
ヒグチ: 最短で9時間ぐらいで、お盆とか年末年始だと混むので13時間ぐらいかかります。
スガ:うわあ……。
ヒグチ:父親がそれをずっと運転しているというのが、私の思い出のドライブです。
スガ:すごいロングドライブだね。
ヒグチ:大好きでしたけどね。
スガ:その車の中の思い出をいろいろ聞いていきます。
思い出のドライブソングは、シンディ・ローパー『All Through the Night』。
スガ:懐かしいね。この曲は誰チョイスだったの?
ヒグチ:父親です。ヒグチ家というのは母親が絶対な家族だったんです。なので母親が起きているときは母親の好きな曲が車の中でかかってる。で、母親が寝てからやっと父親が好きなカセットを聴ける時間帯に入るという(笑)。
スガ:パパかわいそう……。
ヒグチ:パパが運転をしていて、私はその横で父親からいろいろな話を聞くのが好きだったんですけど、そのときにかかっている曲がシンディ・ローパーと、長渕 剛さんのどちらかでした。
スガ:2択!? 振り切ってるなあ、お父さん。
ヒグチ:なぜその2択だったのかというのは大人になってから思いましたけど、子どものときはなんの不思議もないぐらい両方とも「強いな」という気持ちで聴いてました。この曲は間奏がすごく好きだったんです。これはなんの音なんですか?
スガ:この音だよね(『All Through the Night』の間奏を聴く2人)、これ(ヤマハのシンセサイザー)DXじゃないかな?
ヒグチ:最初にしゃくるところあるじゃないですか。
スガ:あれは手でピッチベンドを操作しているの。
ヒグチ:私の鍵盤にもついてますけど、1回も使ったことないですよ(笑)。
スガ:(笑)。
ヒグチ:あれどうやって使うんですか?
スガ:あんまり弾き語りの人は(ピッチ)ベンドをしないからね。ようするに押すと全体的にチューニングが上がるんだよね、戻すとチューニングが下がってくるという。ソロとかでよく使うんだけど、ギターのチョーキングと一緒だよね。
ヒグチ:いつか使ってみたいですね。
スガ:いやあ……あんまり弾き語りでは使わないかな。
ヒグチ:でも弾き語りで使ったら「なにをやっているんだろ?」ってなりません?
スガ:たぶん失敗したと思われると思うよ(笑)。
ヒグチ:(笑)。
スガ:ピアノはいつからやっているの?
ヒグチ:2歳のときからやっています。
スガ:スゲー!
ヒグチ:記憶がほとんどないですよね。
スガ:だって2歳なんて鍵盤3つぐらいしか届かないでしょ。
ヒグチ:本当に届いていないと思います。でも楽譜は覚えていて、楽譜のところにひらがなで「らいおんさんのおとはしたのおと」「ことりさんのおとはうえのおと」みたいになっていてピアノは打楽器だよ、みたいなことを教えてくれる楽譜だったのは覚えています。
スガ:面白い!
ヒグチ:私からしたら「これは楽しい」と。そのあとはクラシックをやりながら、どんどんとつらい気持ちになっていくんですけど(笑)。
スガ:(笑)。なんかさ、ピアノをやっている人って途中からみんなつらい気持ちになるよね。
ヒグチ:決まったことが多いじゃないですか。譜面もそうですけど「こんな気持ちで」って感情も書かれているので。そうなると「いや、そんなにいろいろと決められても……」みたいな。それ以上なにをしたらいいのか? みたいな感じになってくるんです。でも最初は叩いたら音が出る楽しさ、みたいなところにワクワクしてました。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
11月8日(日)のオンエアではシンガーソングライターのヒグチアイと「2005年」を空想ドライブ。ここでは、ふたりが「人前に出ることが苦手」と明かしたエピソードや、幼少期からピアノを習っていてどう感じたかを語った部分をご紹介しよう。
実は人前が苦手なふたり
スガはオープニングトークでヒグチについて「すごく独特でいい感性を持っている」とコメント。ステイホーム期間中のすごし方について尋ねると、思わぬぶっちゃけトークが展開された。スガ:最近はライブとかができない状況ですけど、どうですか?
ヒグチ:あまり人前に出るのが好きじゃないので……。
スガ:おい!
ヒグチ:(笑)。気持ちは楽ですね。
スガ:逆にね。
ヒグチ:もっともっと音楽に純粋になっているような気はしますけど。
スガ:俺も人前に出るのは苦手だからね。
ヒグチ:本当ですか?
スガ:すごく苦手。俺はミュージシャンになる前にサラリーマンをやっていて、サラリーマンはプレゼンをやらないといけないんだよね。自分の企画とかを会議室に集まった自分の会社の人とほかの会社の人20人ぐらいを前にプレゼンするんだけど、その人前でしゃべるのが嫌で嫌で。
ヒグチ:あれが上手な人いますよね。
スガ:やっぱりアーティストになっている人のなかでは歌を歌う以前に目立ちたいというか、目立つことが好きというのが先の人もいるよね、あとから歌がついてくるというか。
ヒグチ:ステージを観ていればなんとなくわかるというか。
スガ:そうそう。
ヒグチ:そうなりたかったですけど。でも音楽をやっている上で人前に出ないといけないというのは知らなかったというか。
スガ:(笑)。
ヒグチ:やっていったら「え? そうなんですか?」って(笑)。
スガ:そうなの!?
ヒグチ:「人前で歌わないといけないんですか?」みたいな感じでした。なので今はけっこう気持ちが楽です。
シンディ・ローパーの楽曲、この間奏の音は何?
ヒグチはドライブをするにあたって「2015年のヒグチアイ15歳の思い出ドライブ」をテーマに。10代のころに家族で長距離ドライブを経験したことが印象に残っているのだという。ヒグチ:私がもともと住んでいた地元が長野だったんですけど、そこから家族5人で母親の実家の香川まで行きました。
スガ:めちゃくちゃ遠くない?
ヒグチ: 最短で9時間ぐらいで、お盆とか年末年始だと混むので13時間ぐらいかかります。
スガ:うわあ……。
ヒグチ:父親がそれをずっと運転しているというのが、私の思い出のドライブです。
スガ:すごいロングドライブだね。
ヒグチ:大好きでしたけどね。
スガ:その車の中の思い出をいろいろ聞いていきます。
思い出のドライブソングは、シンディ・ローパー『All Through the Night』。
スガ:懐かしいね。この曲は誰チョイスだったの?
ヒグチ:父親です。ヒグチ家というのは母親が絶対な家族だったんです。なので母親が起きているときは母親の好きな曲が車の中でかかってる。で、母親が寝てからやっと父親が好きなカセットを聴ける時間帯に入るという(笑)。
スガ:パパかわいそう……。
ヒグチ:パパが運転をしていて、私はその横で父親からいろいろな話を聞くのが好きだったんですけど、そのときにかかっている曲がシンディ・ローパーと、長渕 剛さんのどちらかでした。
スガ:2択!? 振り切ってるなあ、お父さん。
ヒグチ:なぜその2択だったのかというのは大人になってから思いましたけど、子どものときはなんの不思議もないぐらい両方とも「強いな」という気持ちで聴いてました。この曲は間奏がすごく好きだったんです。これはなんの音なんですか?
スガ:この音だよね(『All Through the Night』の間奏を聴く2人)、これ(ヤマハのシンセサイザー)DXじゃないかな?
ヒグチ:最初にしゃくるところあるじゃないですか。
スガ:あれは手でピッチベンドを操作しているの。
ヒグチ:私の鍵盤にもついてますけど、1回も使ったことないですよ(笑)。
スガ:(笑)。
ヒグチ:あれどうやって使うんですか?
スガ:あんまり弾き語りの人は(ピッチ)ベンドをしないからね。ようするに押すと全体的にチューニングが上がるんだよね、戻すとチューニングが下がってくるという。ソロとかでよく使うんだけど、ギターのチョーキングと一緒だよね。
ヒグチ:いつか使ってみたいですね。
スガ:いやあ……あんまり弾き語りでは使わないかな。
ヒグチ:でも弾き語りで使ったら「なにをやっているんだろ?」ってなりません?
スガ:たぶん失敗したと思われると思うよ(笑)。
ヒグチ:(笑)。
ピアノを習っている人あるある?
幼少期からピアノを習っていたというヒグチだったが、習い始めの時期がいちばん楽しく、その後は徐々につらくなっていってしまったのだとか。スガ:ピアノはいつからやっているの?
ヒグチ:2歳のときからやっています。
スガ:スゲー!
ヒグチ:記憶がほとんどないですよね。
スガ:だって2歳なんて鍵盤3つぐらいしか届かないでしょ。
ヒグチ:本当に届いていないと思います。でも楽譜は覚えていて、楽譜のところにひらがなで「らいおんさんのおとはしたのおと」「ことりさんのおとはうえのおと」みたいになっていてピアノは打楽器だよ、みたいなことを教えてくれる楽譜だったのは覚えています。
スガ:面白い!
ヒグチ:私からしたら「これは楽しい」と。そのあとはクラシックをやりながら、どんどんとつらい気持ちになっていくんですけど(笑)。
スガ:(笑)。なんかさ、ピアノをやっている人って途中からみんなつらい気持ちになるよね。
ヒグチ:決まったことが多いじゃないですか。譜面もそうですけど「こんな気持ちで」って感情も書かれているので。そうなると「いや、そんなにいろいろと決められても……」みたいな。それ以上なにをしたらいいのか? みたいな感じになってくるんです。でも最初は叩いたら音が出る楽しさ、みたいなところにワクワクしてました。
スガが空想ドライブをナビゲートする『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』のオンエアは、毎週日曜21時から。
radikoで聴く
2020年11月15日28時59分まで
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番組情報
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
-
毎週日曜21:00-21:54