シンガーソングライターのTOMOOが、カナダの思い出と共に「1995年、カナダ・トランスカナダハイウェイ」をテーマに5曲のドライブミュージックを選曲し、亀田誠治と音楽談議を繰り広げた。
TOMOOが登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは6月16日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。音声は2024年6月23日28時ごろまで再生可能。
亀田:これはカナダのハイウェイってことかな。
TOMOO:そうですね。東西で長い距離を走っている高速道路です。1995年は私の生まれた年なんですけど、私はカナダで生まれたんですね。生後5ヵ月で日本に帰ってきてしまったので、その間だけなんですけど。
亀田:それからカナダには行ってないんですか?
TOMOO:3歳のときにもちらっと行ったんですけど、記憶に残っていなくて。物心ついてからは、小学5年生のときに10日間くらい家族旅行で行った思い出があります。私はバンクーバー生まれだったんですけど、そこからトランスカナダハイウェイをずっと走ってバンフってところまで、けっこうな長旅をしました。
亀田:すごい。小学5年生の記憶はある?
TOMOO:ぼんやりありますね。
亀田:その記憶を今回のドライブでよみがえらせてみましょう。
TOMOOは空想ドライブミュージックの1曲目にジョニ・ミッチェルの『A Case of You』を紹介した。
TOMOO:私が音楽活動を始めたてで、あまり洋楽を聴いてない頃に出会った曲で、人から薦めてもらったんですけど。自分にとっての音楽的な意味で原点の年に出会いました。
亀田:いくつくらいのとき?
TOMOO:17歳ですね。そのときから今もずっと好きなんですけど、カナダ出身のアーティストでもあるし、歌詞にカナダっていうワードも出てくるんです。自分にとってカナダがある意味ルーツの場所で、そこで自分の音楽的なルーツの初期に存在している曲は面白いかもっていうことで、選びました。単純にすごく好きです。
TOMOO:ここ最近、あんまりカントリーだなって思うような曲は聴いてなかったんですけど、最近お世話になっているミュージシャンの方におすすめしてもらって。夜中に聴いたら目がカッと開いて(笑)。「何だこれ」ってなって。このアルバム(『Cowboy Carter』)自体がまず新鮮に感じたんですけど、スッと入ってくる感じもしつつ、でも自分にとっては最近全然聴いてなかったし、ビヨンセが新しい試みをやっているのもあって、新しい地平を見せてもらったみたいな。何かを破られるような気持ちになったんですよね。
亀田:新しい地平を見せてもらったみたいなことがカナダのドライブとシンクロする感じなんですかね。
TOMOO:さっきの曲は懐かしい気持ちで選んだんですけど、これは今の自分のこれからみたいな気持ちでもしカナダに行くとしたら、この曲はアメリカに焦点がすごく当たっている曲だけど心持ちとして聴きたいなって。
続いて、TOMOOはReiの『We』を紹介した。
TOMOO:私はピアノ演奏者なのに、めっちゃギターが多い選曲になりましたね(笑)。
亀田:それはカナダの景色とか関係あるのかしら。
TOMOO:そうかもしれないですね。あと季節も夏に行った思い出があるので、こういうギターのサウンドって湿っぽいとはあんまり思わないから、想像する気候とかがピアノよりも湿度がないイメージがあって、自然とそっちにいってるのかもしれないですね。
亀田:からっとしているというか。風が通り抜けるような。
TOMOO:あっ、風が通り抜けるからですね。
亀田:Reiさんとは交流があるんですか?
TOMOO:全くないんですけど、何年も前からずっと好きで。一度だけ同じイベントに出たことがあるんですけれど、会場も全然違うようなフェスだったんです。駅で見かけてしまって。
亀田:追いかけないと。
TOMOO:「無理」って(笑)。でもお客さんとしてライブには2、3回行ったことがあります。
TOMOO:この曲がリリースされたときに、前奏を聴いただけで「これは本当の気持ちが宿っている気がする」って。まだ歌詞とかも公開されてないティザーが出たときに、「ヤバい、これは誰の記憶でもないのに泣ける」って。そういう思い出の曲でもあるんです。
歌詞に出てくる川にも思い入れがあるそうだ。
TOMOO:カナダに行って川を見たとき、日本では見たことがない景色だなと思ったんです。色がついているから遠くからでもよく見えるんですよ。ブルーというか、変わった色の川がいくつもあって。何度も川を見たなって思っていたので、そのつながりもあってこの曲を選びました。自分がそろそろ30歳に近づいてきたときに、振り返る景色が少しずつ増えていくじゃないですか。この曲のミュージックビデオでは、見晴らしのいい道を運転していて、車から楽譜がパラパラ落ちていく情景が映し出されています。その情緒と、もし私が次にカナダに行くとしたら、大人になったなっていう実感がある状態で行くんじゃないかなって。いろいろ思い出しつつのドライブのイメージで選びました。
亀田:いろんなことが思い出されるというか。それは過去のことだけでもなくもしかしたら未来の風景とか浮かんでくるんですね。僕もアデルは大好きなんですけど、とにかく曲に無駄な音が入っていないというか。サビが来たからビートが来るとかそういう作りじゃなくて、あくまでも歌で表現していて。かといって歌だけが浮き上がっちゃって表現しているわけでもなく、楽器にも寄り添っていくっていう。これは素敵だなって僕も思いました。
TOMOO:そういうものを目指したいなって、いつも心のどこかで思っているんだと思います。
TOMOO は4月に新曲『あわいに』を配信リリースした。
また6月20日(木)からツアー「TOMOO LIVE HOUSE TOUR 2024 "Puddles"」を開催する(チケットはソールドアウト)。また、8月17日(土)、18日(日)に開催のSUMMER SONIC 2024に出演。TOMOOは18日(日)の東京会場(千葉県・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ)のSpotify RADAR:Early Noise Stageに登場する。
TOMOOの最新情報は、公式サイトまで。
TOMOOが登場したのはJ-WAVEで放送中の『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』(ナビゲーター:亀田誠治)。その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターの亀田誠治が旅好き・音楽好きのゲストとともに音楽談議を繰り広げる、空想型ドライブプログラムだ。ここでは6月16日(日)にオンエアした内容をテキストで紹介する。音声は2024年6月23日28時ごろまで再生可能。
2024年6月23日28時ごろまで再生可能
「音楽的な原点の年」に出会った1曲
TOMOOは先日開催された、亀田が実行委員長を務める「日比谷音楽祭2024」に出演。そんなTOMOOは今回、空想ドライブのテーマとして「1995年、カナダ・トランスカナダハイウェイ」をセレクトした。亀田:これはカナダのハイウェイってことかな。
TOMOO:そうですね。東西で長い距離を走っている高速道路です。1995年は私の生まれた年なんですけど、私はカナダで生まれたんですね。生後5ヵ月で日本に帰ってきてしまったので、その間だけなんですけど。
亀田:それからカナダには行ってないんですか?
TOMOO:3歳のときにもちらっと行ったんですけど、記憶に残っていなくて。物心ついてからは、小学5年生のときに10日間くらい家族旅行で行った思い出があります。私はバンクーバー生まれだったんですけど、そこからトランスカナダハイウェイをずっと走ってバンフってところまで、けっこうな長旅をしました。
亀田:すごい。小学5年生の記憶はある?
TOMOO:ぼんやりありますね。
亀田:その記憶を今回のドライブでよみがえらせてみましょう。
TOMOOは空想ドライブミュージックの1曲目にジョニ・ミッチェルの『A Case of You』を紹介した。
TOMOO:私が音楽活動を始めたてで、あまり洋楽を聴いてない頃に出会った曲で、人から薦めてもらったんですけど。自分にとっての音楽的な意味で原点の年に出会いました。
亀田:いくつくらいのとき?
TOMOO:17歳ですね。そのときから今もずっと好きなんですけど、カナダ出身のアーティストでもあるし、歌詞にカナダっていうワードも出てくるんです。自分にとってカナダがある意味ルーツの場所で、そこで自分の音楽的なルーツの初期に存在している曲は面白いかもっていうことで、選びました。単純にすごく好きです。
新しい地平を見せてもらった1曲
続いて、TOMOOは空想ドライブミュージックの2曲目にビヨンセの『16 CARRIAGES』をセレクトした。TOMOO:ここ最近、あんまりカントリーだなって思うような曲は聴いてなかったんですけど、最近お世話になっているミュージシャンの方におすすめしてもらって。夜中に聴いたら目がカッと開いて(笑)。「何だこれ」ってなって。このアルバム(『Cowboy Carter』)自体がまず新鮮に感じたんですけど、スッと入ってくる感じもしつつ、でも自分にとっては最近全然聴いてなかったし、ビヨンセが新しい試みをやっているのもあって、新しい地平を見せてもらったみたいな。何かを破られるような気持ちになったんですよね。
亀田:新しい地平を見せてもらったみたいなことがカナダのドライブとシンクロする感じなんですかね。
TOMOO:さっきの曲は懐かしい気持ちで選んだんですけど、これは今の自分のこれからみたいな気持ちでもしカナダに行くとしたら、この曲はアメリカに焦点がすごく当たっている曲だけど心持ちとして聴きたいなって。
続いて、TOMOOはReiの『We』を紹介した。
亀田:それはカナダの景色とか関係あるのかしら。
TOMOO:そうかもしれないですね。あと季節も夏に行った思い出があるので、こういうギターのサウンドって湿っぽいとはあんまり思わないから、想像する気候とかがピアノよりも湿度がないイメージがあって、自然とそっちにいってるのかもしれないですね。
亀田:からっとしているというか。風が通り抜けるような。
TOMOO:あっ、風が通り抜けるからですね。
亀田:Reiさんとは交流があるんですか?
TOMOO:全くないんですけど、何年も前からずっと好きで。一度だけ同じイベントに出たことがあるんですけれど、会場も全然違うようなフェスだったんです。駅で見かけてしまって。
亀田:追いかけないと。
TOMOO:「無理」って(笑)。でもお客さんとしてライブには2、3回行ったことがあります。
「目指したいといつも心のどこかで思っている」
TOMOOが最後の空想ドライブミュージックにアデルの『Easy on Me』を選んだ。TOMOO:この曲がリリースされたときに、前奏を聴いただけで「これは本当の気持ちが宿っている気がする」って。まだ歌詞とかも公開されてないティザーが出たときに、「ヤバい、これは誰の記憶でもないのに泣ける」って。そういう思い出の曲でもあるんです。
歌詞に出てくる川にも思い入れがあるそうだ。
TOMOO:カナダに行って川を見たとき、日本では見たことがない景色だなと思ったんです。色がついているから遠くからでもよく見えるんですよ。ブルーというか、変わった色の川がいくつもあって。何度も川を見たなって思っていたので、そのつながりもあってこの曲を選びました。自分がそろそろ30歳に近づいてきたときに、振り返る景色が少しずつ増えていくじゃないですか。この曲のミュージックビデオでは、見晴らしのいい道を運転していて、車から楽譜がパラパラ落ちていく情景が映し出されています。その情緒と、もし私が次にカナダに行くとしたら、大人になったなっていう実感がある状態で行くんじゃないかなって。いろいろ思い出しつつのドライブのイメージで選びました。
亀田:いろんなことが思い出されるというか。それは過去のことだけでもなくもしかしたら未来の風景とか浮かんでくるんですね。僕もアデルは大好きなんですけど、とにかく曲に無駄な音が入っていないというか。サビが来たからビートが来るとかそういう作りじゃなくて、あくまでも歌で表現していて。かといって歌だけが浮き上がっちゃって表現しているわけでもなく、楽器にも寄り添っていくっていう。これは素敵だなって僕も思いました。
TOMOO:そういうものを目指したいなって、いつも心のどこかで思っているんだと思います。
TOMOO は4月に新曲『あわいに』を配信リリースした。
また6月20日(木)からツアー「TOMOO LIVE HOUSE TOUR 2024 "Puddles"」を開催する(チケットはソールドアウト)。また、8月17日(土)、18日(日)に開催のSUMMER SONIC 2024に出演。TOMOOは18日(日)の東京会場(千葉県・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ)のSpotify RADAR:Early Noise Stageに登場する。
TOMOOの最新情報は、公式サイトまで。
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2024年6月23日28時59分まで
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番組情報
- Mercedes-Benz THE EXPERIENCE
-
毎週日曜21:00-21:54