J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
10月16日(金)のオンエアでは、銀杏BOYZの峯田和伸が登場。音楽ルーツや実家の「峯田電器」、学生時代のライブハウス通いの思い出などを語った。
クリス:この放送を楽しみにしているファンもたくさんいらっしゃると思います。
峯田:僕も楽しみにしてきました。
クリス:このコロナ禍でミュージシャンとしての活動も縮小したと思いますが、プロモーションとかは元に戻った感じなんですかね。
峯田:ちょうど非常事態宣言のときがレコーディングの終盤だったんです。そこで一旦中断してしまって、家にいながらミュージシャンとデータのやりとりをする時期があって、やっと完成してプロモーションで人と会っている感じです。
クリス:峯田さんは山形県出身ですね。山形で育った幼少時代は楽しかったですか?
峯田:楽しかったです。コンビニがひとつもない町で、商店街は21時を過ぎたらシャッターが全部閉まるぐらい。田んぼの地域もあれば山あいもあって、商店がちょっとあるみたいな町でした。インターネットもない時代なので、音楽や映画は自分から求めていかないと出会えなかったので求心力はあったかもしれないです。
クリス:音楽に引っ張られていったきっかけはなんだったんですか?
峯田:実家が電器屋なんですね。
クリス:有名ですよ、峯田電器。
峯田:僕も子どものときから家に帰ってきたら手伝いをやっていたんです。それで小学校5年生のときに、これだけじゃうちはダメだというので、親父がいろいろと考えてビデオレンタルを始めたんです。電器屋のなかにビデオレンタルのスペースがあって、そのあとにすぐCDレンタルも始めたんです。それでCDケースとかを並べる係になって「あ、かっこいいからこれを聴いてみよう」って聴いたりして、そんなことばっかりやっていたんです。
クリス:ハマった音楽はなんだったんですか?
峯田:久保田利伸さんの『THE BADDEST〜Hit Parade〜』というベスト盤で、お金を貯めて初めて買ったCDです。『流星のサドル』や『Missing』といったいろいろな曲が入っていてかっこいいなと思ったんですよね。当時はTHE BLUE HEARTSとか、バンドブームでもあったんですけど、大人の音楽というか。
クリス:大人な感じがしますよね。
峯田:「うわ、かっこいいな」と。『流星のサドル』を登校前に聴いて「今日も中学校を頑張ってやるぜ!」みたいな。
クリス:これを聴いてやられちゃったと。久保田さんのダンスナンバーが好きだったんだ。
峯田:好きです。中学生になって山形市のカラオケに行くようになると、こういう歌を歌ったりしました。山形市に行けるようになったら、そこにはカラオケもあるし「あ、こんなに世界って広いのか」と思いました。
峯田:Green Dayが初来日したライブを観に行って、初めてパンクのライブで1万人集まるというあの空間に「うおお!」となって、「俺はこれでいけるかもしれない」と思ったんですかね。曲作りはやっぱりギターかなと思って、ジミ・ヘンドリックスはギターがうまいと聞いていたので、手元が映っているライブビデオを一時停止して「こうやって押さえればいいんだ」ってやったんですけど、あとから聞いたら……。
クリス:逆だ。
峯田:そうなんです。
ジミ・ヘンドリックスは左利きだが、右利き用のギターをさかさに持つという独自のスタイルで演奏している。
峯田:だから同じところを押さえていても全然音が違うんです。左手でコードを押さえていたんですけど、弦の貼り方がジミヘンは普通の人と違うんですよね。なので「そりゃ出ないわな」と思って。でもおかげで独自のコードの押さえ方になってました。
クリス:ギターは我流ですか?
峯田:我流です。
クリス:どういうところに行っていたんですか?
峯田:ライブハウス「下北沢SHELTER」や「渋谷 GIG-ANTIC」、「新宿LOFT」とか。
クリス:足しげく通ったわけですね。
峯田:お金がないんですけど、出ているバンドのお兄ちゃんたちが「今日も来たのか」と覚えてくれて、タダで入れてくれるんです。だからあの当時の2年間はほとんどゲスト扱いで。
クリス:すごいじゃないですか。
峯田:恵まれてました。
クリス:なんでだったんですかね?
峯田:客席の一番前で歌ってたんですよ。それでインパクトがあったんですかね? ライブが終わってライブハウスの前でたむろしていると「おー」って言われて「おまえ、歌ってたね」「こういう音楽が好きなんだ?」って言われるので「はい」って答えると「また来てね」ってフライヤーをもらって、行くと「いいよ、タダで。どうせお金ないでしょ?」って言われて「東京すげえ!」って思いました。みんなが静かだと「俺はこの曲を歌いたいのに同調圧力でなにもできない。もったいない!」って思ったから「一番前に行っちゃえ」って行って、歌詞もわからないのに歌ってました。
クリス:それでステージ上の人たちはパワーをもらって「コイツに来てもらったほうが盛り上がる」と思ったんでしょうね。
10月23日(金)の同番組でも、引き続き峯田が登場する。放送は毎週金曜の23時から。『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。
10月16日(金)のオンエアでは、銀杏BOYZの峯田和伸が登場。音楽ルーツや実家の「峯田電器」、学生時代のライブハウス通いの思い出などを語った。
徐々にアクティブな活動を再開
さっそくクリスと峯田がアクリル板越しにビールで乾杯。新型コロナウイルス終息とはなっていないが、峯田によると徐々に活動を再開することはできているという。クリス:この放送を楽しみにしているファンもたくさんいらっしゃると思います。
峯田:僕も楽しみにしてきました。
クリス:このコロナ禍でミュージシャンとしての活動も縮小したと思いますが、プロモーションとかは元に戻った感じなんですかね。
峯田:ちょうど非常事態宣言のときがレコーディングの終盤だったんです。そこで一旦中断してしまって、家にいながらミュージシャンとデータのやりとりをする時期があって、やっと完成してプロモーションで人と会っている感じです。
家業がきっかけで音楽に目覚める
峯田が音楽に目覚めたのは、家族が営んでいた「峯田電器」が新たに取り組んだ“あるビジネス"がきっかけだったと明かした。クリス:峯田さんは山形県出身ですね。山形で育った幼少時代は楽しかったですか?
峯田:楽しかったです。コンビニがひとつもない町で、商店街は21時を過ぎたらシャッターが全部閉まるぐらい。田んぼの地域もあれば山あいもあって、商店がちょっとあるみたいな町でした。インターネットもない時代なので、音楽や映画は自分から求めていかないと出会えなかったので求心力はあったかもしれないです。
クリス:音楽に引っ張られていったきっかけはなんだったんですか?
峯田:実家が電器屋なんですね。
クリス:有名ですよ、峯田電器。
峯田:僕も子どものときから家に帰ってきたら手伝いをやっていたんです。それで小学校5年生のときに、これだけじゃうちはダメだというので、親父がいろいろと考えてビデオレンタルを始めたんです。電器屋のなかにビデオレンタルのスペースがあって、そのあとにすぐCDレンタルも始めたんです。それでCDケースとかを並べる係になって「あ、かっこいいからこれを聴いてみよう」って聴いたりして、そんなことばっかりやっていたんです。
クリス:ハマった音楽はなんだったんですか?
峯田:久保田利伸さんの『THE BADDEST〜Hit Parade〜』というベスト盤で、お金を貯めて初めて買ったCDです。『流星のサドル』や『Missing』といったいろいろな曲が入っていてかっこいいなと思ったんですよね。当時はTHE BLUE HEARTSとか、バンドブームでもあったんですけど、大人の音楽というか。
クリス:大人な感じがしますよね。
峯田:「うわ、かっこいいな」と。『流星のサドル』を登校前に聴いて「今日も中学校を頑張ってやるぜ!」みたいな。
クリス:これを聴いてやられちゃったと。久保田さんのダンスナンバーが好きだったんだ。
峯田:好きです。中学生になって山形市のカラオケに行くようになると、こういう歌を歌ったりしました。山形市に行けるようになったら、そこにはカラオケもあるし「あ、こんなに世界って広いのか」と思いました。
思わぬきっかけで手に入れた独自の奏法
峯田は両親に「東京の大学を卒業したら実家の電器屋を継ぐ」と約束して学費を出してもらっていたと振り返る。音楽活動は「ダメだったら山形に帰ろう」という気持ちで始めたのだとか。峯田:Green Dayが初来日したライブを観に行って、初めてパンクのライブで1万人集まるというあの空間に「うおお!」となって、「俺はこれでいけるかもしれない」と思ったんですかね。曲作りはやっぱりギターかなと思って、ジミ・ヘンドリックスはギターがうまいと聞いていたので、手元が映っているライブビデオを一時停止して「こうやって押さえればいいんだ」ってやったんですけど、あとから聞いたら……。
クリス:逆だ。
峯田:そうなんです。
ジミ・ヘンドリックスは左利きだが、右利き用のギターをさかさに持つという独自のスタイルで演奏している。
峯田:だから同じところを押さえていても全然音が違うんです。左手でコードを押さえていたんですけど、弦の貼り方がジミヘンは普通の人と違うんですよね。なので「そりゃ出ないわな」と思って。でもおかげで独自のコードの押さえ方になってました。
クリス:ギターは我流ですか?
峯田:我流です。
2年間無料でライブハウスに通えた理由
東京ではライブハウスに頻繁に足を運んだという峯田。当時は充分なお金がなかったものの、先輩アーティストたちの粋なはからいで通い続けることができたという。クリス:どういうところに行っていたんですか?
峯田:ライブハウス「下北沢SHELTER」や「渋谷 GIG-ANTIC」、「新宿LOFT」とか。
クリス:足しげく通ったわけですね。
峯田:お金がないんですけど、出ているバンドのお兄ちゃんたちが「今日も来たのか」と覚えてくれて、タダで入れてくれるんです。だからあの当時の2年間はほとんどゲスト扱いで。
クリス:すごいじゃないですか。
峯田:恵まれてました。
クリス:なんでだったんですかね?
峯田:客席の一番前で歌ってたんですよ。それでインパクトがあったんですかね? ライブが終わってライブハウスの前でたむろしていると「おー」って言われて「おまえ、歌ってたね」「こういう音楽が好きなんだ?」って言われるので「はい」って答えると「また来てね」ってフライヤーをもらって、行くと「いいよ、タダで。どうせお金ないでしょ?」って言われて「東京すげえ!」って思いました。みんなが静かだと「俺はこの曲を歌いたいのに同調圧力でなにもできない。もったいない!」って思ったから「一番前に行っちゃえ」って行って、歌詞もわからないのに歌ってました。
クリス:それでステージ上の人たちはパワーをもらって「コイツに来てもらったほうが盛り上がる」と思ったんでしょうね。
10月23日(金)の同番組でも、引き続き峯田が登場する。放送は毎週金曜の23時から。『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。
radikoで聴く
2020年10月23日28時59分まで
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番組情報
- SAPPORO BEER OTOAJITO
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毎週金曜23:00-23:30