SKY-HIが、ベストアルバム『SKY-HI's THE BEST』が生まれるまでの経緯を語った。引退が頭によぎった時期のことや、ファン投票で1位を獲得した楽曲『カミツレベルベット』への思いとは?
SKY-HIが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『-JK RADIO-TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。9月25日(金)のオンエア。
SKY-HI:ストリーミング全盛になって久しい時代に、自分の昔の曲を聴いたり使ったりしている人を見たときに、ボーカルプロダクトだったりドラムの鳴りだったり、今聴くと恥ずかしいなと思うものがあったんですよ。なので、録り直してコンパイルしたいと少し前から思っていたんです。
リリース前には引退を考えていた時期もあったという。
SKY-HI:ちょうど2019年ぐらいの段階で、一度ピリオドを打ちたいというか、引退しようかなと思っていたこともあるんですよ。「人は音楽を耳だけでなく目でも聴く」とよく言います。付随する情報で音楽を聴くと思っているのですが、自分の場合、その付随する情報があまりにも多すぎるなって感じていたんです。もちろん自分が生きてきたなかでくっつけてきた情報ではあるのですが、それをできるかぎり削ぎ落としたいなという気持ちがかねてからあったんですよね。
一度は引退という言葉がよぎったSKY-HIだったが、考えを改めてベストアルバム制作を決意。自身のベストを尽くして46曲をコンパイルした。3枚組のベストアルバムである『SKY-HI's THE BEST』の1枚目「POPS BEST」には、1曲目にファン投票で1位を獲得した『カミツレベルベット』のベストアルバム版が収録されている。
SKY-HI:ラッパーとしての背骨はどうしたって背骨なので、望もうが望まなかろうがラッパーであることは間違いないんだけど、その上でちゃんとポップスを作れるようになりたかった。2013、2014年くらいからもがき、あがき、自分のなかで一番ポップな曲を作れたのが2015年の『カミツレベルベット』でした。ポップであるというのは階段をのぼる作業だと思っていて、2015年当時までにいろいろあった人生の機微を、きちんと言葉で表せないといけないなと感じたんですね。機微というのはいいことばかりではないし、自分で自分を追い詰める感情に向き合ったから書けた曲だと思っています。キザな言い方になりますけど、『カミツレベルベット』には「人生の応援歌」になる力があったんだなと思います。だからこそ、ファン投票で1位を獲得できたのもわりと納得です。
SKY-HI:アルバムを「ポップであるということ」「ラップを突き詰めるということ」「コミュニケーション」の3つにわけました。音楽はコミュニケーションだと思っているので、コラボレーションのべストを作りました。自身がどうやって生きてきたのかを、ベストアルバムって一言で説明しないといけないと思ったので「POPS BEST」「RAP BEST」「COLLABORATION BEST」を作るアーティストなんだということが、いちばん自分にとって意思表示になるかなと。
「RAP BEST」に収録された新曲『Sky's The Limit (Prod. SOURCEKEY)』は、SKY-HIにとって新たなチャプターへ進む宣言だ。
SKY-HI:そういった意思表示は明確にしたいなと思いました。それをするときに、励ますとか勇気づけるという言葉ではなく、暴論でいきたいなと思ったんですね。少なからず、世間の目、世の中、さまざまなシステムにファイティングポーズをとるような形で生きてきたというのが、自分のファクターとしてあります。そのままの気持ちを曲にして暴論を吐いてやろうと思って書きました。自身の限界はまだないと思いますし、もっと広く知れ渡ってもいいのにという気持ちも強くあります。自分のすごく強い感情の一部分を明確に歌にしたら、このくらいの気持ちが出てきたということだと思いますね。
『-JK RADIO-TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分から。
SKY-HIが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『-JK RADIO-TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」。9月25日(金)のオンエア。
引退を考えていた時期があった
SKY-HIは自身初のベストアルバム『SKY-HI's THE BEST』をリリースした。SKY-HI:ストリーミング全盛になって久しい時代に、自分の昔の曲を聴いたり使ったりしている人を見たときに、ボーカルプロダクトだったりドラムの鳴りだったり、今聴くと恥ずかしいなと思うものがあったんですよ。なので、録り直してコンパイルしたいと少し前から思っていたんです。
リリース前には引退を考えていた時期もあったという。
SKY-HI:ちょうど2019年ぐらいの段階で、一度ピリオドを打ちたいというか、引退しようかなと思っていたこともあるんですよ。「人は音楽を耳だけでなく目でも聴く」とよく言います。付随する情報で音楽を聴くと思っているのですが、自分の場合、その付随する情報があまりにも多すぎるなって感じていたんです。もちろん自分が生きてきたなかでくっつけてきた情報ではあるのですが、それをできるかぎり削ぎ落としたいなという気持ちがかねてからあったんですよね。
一度は引退という言葉がよぎったSKY-HIだったが、考えを改めてベストアルバム制作を決意。自身のベストを尽くして46曲をコンパイルした。3枚組のベストアルバムである『SKY-HI's THE BEST』の1枚目「POPS BEST」には、1曲目にファン投票で1位を獲得した『カミツレベルベット』のベストアルバム版が収録されている。
アーティストとしての自分を3枚組のアルバムで表現
ベストアルバムは3枚組だ。その理由とは?SKY-HI:アルバムを「ポップであるということ」「ラップを突き詰めるということ」「コミュニケーション」の3つにわけました。音楽はコミュニケーションだと思っているので、コラボレーションのべストを作りました。自身がどうやって生きてきたのかを、ベストアルバムって一言で説明しないといけないと思ったので「POPS BEST」「RAP BEST」「COLLABORATION BEST」を作るアーティストなんだということが、いちばん自分にとって意思表示になるかなと。
「RAP BEST」に収録された新曲『Sky's The Limit (Prod. SOURCEKEY)』は、SKY-HIにとって新たなチャプターへ進む宣言だ。
『-JK RADIO-TOKYO UNITED』のワンコーナー「THE HIDDEN STORY」では、トップセラーからモノづくりにかける夢を聞く。放送は毎週金曜の10時40分から。
radikoで聴く
2020年10月2日28時59分まで
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番組情報
- -JK RADIO-TOKYO UNITED
-
毎週金曜6:00-11:30