映画『クレヨンしんちゃん』最新作は原点回帰…だけど今までと一味違う!

映画『クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が公開中だ。『クレヨンしんちゃん』は、なぜ長年愛されるのだろうか。

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、双葉社クレヨンしんちゃん編集室の室長・鈴木健介さんをゲストに招き、『クレヨンしんちゃん』(双葉社)を招いて話を聞いた。オンエアは9月14日(月)。

故・臼井儀人先生の意思を受け継いで、作品は生き続けていく

『クレヨンしんちゃん』は2020年8月で連載開始から30周年を迎えた。印象的なキャラクターや家族の設定は、どのように生まれたのか。鈴木さんはこう考えている。

鈴木:あくまでも個人的な感想なんですけども、臼井儀人先生は身近にあるところを独自の視点でネタに落とし込む人でした。だからこそ、読者のみなさんがキャラクターに親近感が湧いたのではないでしょうか。

時代の変化への対応がスムーズで、どの時代の子どもたちも入り込みやすいという特徴も。

別所:時代によって、家族の在り方や生活様式も変化していくじゃないですか。携帯電話の登場だったりね。そういった対応はどうされていたのでしょうか。
鈴木:『クレヨンしんちゃん』の場合は、そういった変化に対してスムーズでしたね。いつのまにか入り込んでいると言いますか。スマホが登場していたり、テレビが薄型になっていたり、違和感なくスムーズに移行できたと思います。
別所:原作者の臼井儀人先生は2009年にお亡くなりになりましたが、そのあとも作品はこうして生き続けています。臼井さんの意志を、鈴木さんはどのように受け継いだものとお考えになっていますか?
鈴木:そもそもですけれど、臼井先生と同じことができるとは思っていないんですよね。ただ、現在作品に関わっているスタッフたちは、臼井先生が作品を作っているのを身近で見ていた人たちなんですよ。ですので、これからも「臼井先生ならこうやったんじゃないかな」ということを考えながら、作品づくりを続けていきたいですね。
別所:とても大切な考え方だと思います。

最新映画の見どころを紹介!

『クレヨンしんちゃん』の最新映画『クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者』が、9月11日に公開された。鈴木さんも「今回の映画のクオリティには自信があります」と胸を張る。

<あらすじ>
自由なラクガキをエネルギー源として空に浮かぶ王国「ラクガキングダム」
しかし、今やエネルギー不足により滅びようとしていた…。
王国軍は、無理やりラクガキをさせるため地上・春日部への進撃を開始!
一方、描いたものが動き出す、王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を与えられし勇者は…
まさかの“ちょ~お気楽5歳児”野原しんのすけ!!

しんのすけと、描き出したラクガキたち“ほぼ四人の勇者”は春日部奪還を目指す!
そんな最中、ラクガキは水に濡れると溶けてしまうという弱点が発覚!
さらに上空には今にも降り出しそうな雨雲が…
果たして、ラクガキたちとの出会いと冒険の先に待つのは、笑いか!? 涙か――!?
公式サイトより)
鈴木:映画を観ていただいた方からも「面白い」「泣ける」といったお声もたくさん頂戴しております。このあとのシルバーウィークに向けて、たくさんの人に観ていただけるとうれしいです。
別所:今作は通算28作目の映画です。当初は4月に公開予定だったんですよね。それがコロナ禍で延期となり、満を持しての公開となりました。どのような作品なのかお聞かせいただけますか。
鈴木:今作では、『クレヨンしんちゃん』のタイトルに入っている「クレヨン」をキーアイテムにしてます。野原しんのすけが住んでいる埼玉県の春日部に危機が訪れて、しんのすけたちが立ち向かいます。まさに“原点回帰”の作品となっております。また、今作は監督の京極尚彦さんや脚本の高田 亮さんをはじめ、初参加のスタッフが多いんですね。今までの『クレヨンしんちゃん』とは一味違った、新鮮な映画になっていると思います。ぜひそのあたりも意識して観ていただけると嬉しいです。
別所:僕もいつか、『クレヨンしんちゃん』の映画のゲスト声優として参加してみたいです。
鈴木:ぜひ! よろしくお願いします。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の8時35分頃から。お楽しみに!
radikoで聴く
2020年9月21日28時59分まで

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番組情報
J-WAVE TOKYO MORNING RADIO
月・火・水・木曜
06:00-09:00

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