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コロナ禍の観光業が「Go Safe認証」で好調に。アブダビ政府の対策

ビジネスからライフスタイルまで、さまざまなアプローチから世界の“今”を紐解く「KONICA MINOLTA GLOBAL SCALE」。『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナーだ。8月20日(木)のオンエアでは、世界の観光業に注目した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界中で打撃を受けているのが観光業だ。特に観光依存度が高い南ヨーロッパでは、財政悪化への懸念も高まっていると伝えられている。さらに各国が観光客の受け入れは来年以降になると発表するなど、状況が改善する見込みはまだない。そんな中、観光が好調となっているのが、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビだ。今回はアブダビの政策を紹介しよう。

UAE政府は、社会的・経済的影響に配慮したパンデミック対応や管理において、世界的に高く評価されている。なかでもアブダビ首長国では、国内での感染者数を1パーセント以下にまで減少させることに成功。現在は海外旅行客の受け入れに向けて徐々に準備を進めている。7月には、ホテル稼働率が前年に比べ3パーセントアップしたという報告も。その秘訣はどんなところにあるのか。DCTアブダビのデスティネーションマーケティングディレクター、サルード・アル・サイードさんに伺った。

サルード:アブダビの観光業も世界の他の国々と同じく、新型コロナウイルスの影響を受けました。幸いにも政府の対応が非常に早く、規制や検査を導入し、安全な場所というイメージを確立することができたんです。それにより7月はホテルの稼働率も好調で、非常に厳しい基準を設けている安全性が大きく評価されたからだと思っています。

実際にアブダビ首長国でとられた対策はどんなものだったのだろうか。

サルード:アブダビ政府が行ったのが、Go Safe認証プログラムというものです。この取り組みでは、検温、徹底した消毒はもちろん、ショッピングモール、レストラン、博物館、テーマパークなど対面で接客を行うスタッフ全員に、10日から2週間に一度、定期的にPCR検査を実施しています。世界基準より一歩進んだ対応で安全性をアピールしています。現在までにアブダビにあるホテルの80パーセント以上がこのGo Safe認証を取得するためのプロセスを開始しているといわれています。

アブダビ首長国では他にも、観光関連業界に対し義務付けられている税の免除など、さまざまなスキームで観光産業への支援を打ち出している。世界をリードする政策で観光業をサポートしているようだ。
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2020年8月27日28時59分まで

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