J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。
7月24日(金)のオンエアでは、ソングライター/プロデューサーの小島裕規によるプロジェクトであるYaffleが出演。
Yaffleは、小袋成彬率いるインディ・レーベル「Tokyo Recordings」の創設メンバーのひとり。他にも、SANABAGUN.のフロントマン・高岩 遼のソロアルバムのプロデュースや、柴咲コウ、水曜日のカンパネラ、Charisma.com、SIRUP、iriなど数多くのアーティストのアレンジや楽曲提供などを行う気鋭クリエイターだ。
Yaffle:ほかはやめちゃって、ピアノだけ残ったっていう。
クリス:ほかはどんなことをやっていたの?
Yaffle:水泳とか。けっこう親父が武道好きで少林寺拳法みたいなものも。僕だけすぐにやめて、親父が残って帯をとったりとか(笑)。中学ぐらいになって、勝手に自分で、練習曲じゃないJ-POPのヒット曲集みたいなやつを買ってきたんです。そこにコード進行が書いてあって、それをちゃんと読めるようになると楽譜を読まなくてもいいと発見したぐらいからハマりました。
クリス:今までの“やらされていた感”が急に「やばい、これおもしろいぞ」と。
Yaffle:そうですね。そこで点と点が線でつながる、みたいな。
クリス:それがいくつぐらいだったの?
Yaffle:中学生ぐらいで、そのときにフリーの音楽制作ソフトみたいなのを見つけてきて、それを触りだして大規模編成ものに憧れるというか。パソコンでやると人や楽器をどんどん勝手に増やせるじゃないですか。それにハマッちゃって。高校生になって吹奏楽部に入ると、本当に人がいっぱいいる状況になって、さらにハマっちゃった感じですね。
吹奏楽部で「初めてのプロデュース」を経験したことも、Yaffleにとって大きなプラスになったという。
Yaffle:最後には50人向けの譜面を書かせてくれたりしたんです。それはショッキングにいい出来事でしたね。
クリス:なるほど。
Yaffle:初めて譜面を書いて大量に配ってやってもらう瞬間って、すごく全能感があるんですよね。
クリス:自分のアレンジだから「僕の指示に従え」みたいなところがあるもんね。
Yaffle:そうなんですよね(笑)。
クリス:大勢の人間がひとつのアンサンブルとして奏でるわけだから、それはかなり気持ちがいいね。
Yaffle:エゴイスティックの塊だったので(笑)。
クリス:もしかして、その譜面をみんなに配ったというのが最初のプロデュースかもしれないですよね。
Yaffle:そうかもしれないです。
Yaffle:大学はプロとアマの境目が微妙というか、グラデーションみたいになっているんです。お小遣いみたいなものももらうようになって、サークル向けにビッグバンドの曲を書くようになってきて、そのころからプロになりたかったんです。音大の作曲科だったんですが、クラシック限定の作曲家になるか、いわゆるドラマとか映画のフィルムスコアラー、サントラを作る人になるか、というのが大きな進路。でもどちらもそんなにピンときていなくて。ブリットポップが自分のなかで一番好きだったんです。でも、どうやってやったらいいかわからないというか。もともとの音楽のきっかけはああいうところだったんですけど、高校でバンドをやってそのままメジャーデビューを目指すみたいな人生じゃなくなっちゃった。ハイソサエティというとあれですけど(笑)、どうやってそこから自分の好きなポピュラリティのあるほうに戻ろうかと、そういうことがあったんです。
Yaffleが自分の進むべき道を迷っている時期に、ある人物と出会った。
Yaffle:たまたま小袋成彬に会って、小袋にはレーベルを作るというプランがあって「協力してくれ」みたいな話になったんです。それで「Tokyo Recordings」というレーベルを作りました。
クリス:小袋くんと出会ったきっかけは?
Yaffle:家を改装して「ジャム部屋」を作ってたんです。大学のときは、ジャズとかフュージョンの界隈によくたむろしていたので、そういう人たち、サックス、ドラム、ベースとかを集めて、家に呼んでジャムれたら楽しいなと思って。ちょっと家を改造したら「スタジオが青山にある」みたいな話を小袋が聞きつけて、うちに来たんです。彼はレーベルを作るというミュージシャンシップとはちょっと違うところにあるマインドを持った人で、それがすごく新鮮でした。
クリス:多角的な、ただ音楽をやるだけじゃなくて、ちょっとビジネスとかも考えているということだよね。
Yaffle:いい意味で職人っぽくなかったんです。
クリス:これはいくつのとき?
Yaffle:たぶん、小学校1年です。
クリス:これはなにがきっかけだったんですか?
Yaffle:記憶があいまいなんですけど、テレビかなにかで流れていて、母親にねだったんだと思います。
クリス:「感銘を受けた」みたいな感じはあったの?
Yaffle:なんなんですかね? でもたぶん興奮していたんだと思います。聴きながらジャンプして転んでステレオの角に頭をぶつけて血が出て病院に行ったこともあったので。
クリス:『田園』で?
Yaffle:『田園』で(笑)。
クリス:もうひとつ、SPEED『Body And Soul』を買ったっていう情報があって、これはなんとなくわかるんだけど、『田園』ですっ転んだんだ。
Yaffle:そうですね。ソファーでテンポに合わせてジャンプしていて(笑)。
クリス:小さいころから音楽との相性というか、ソリはよかったんだね。
Yaffle:そうだと思います。母親も実は好きだったみたいで、ツェッペリンの追っかけとかをしていたと言っていました(笑)。
クリス:うそ、ツェッペリンの追っかけやってたの? すごいな。
Yaffle:でも英才教育みたいに言われたことはなくて、僕が好きだとわかってきてから段々と漏れてきたみたいな。
クリス:なるほどね。
『SAPPORO BEER OTOAJITO』。7月31日(金)の放送でも、続けてYaffleが登場する。放送は毎週金曜23時から。
7月24日(金)のオンエアでは、ソングライター/プロデューサーの小島裕規によるプロジェクトであるYaffleが出演。
Yaffleは、小袋成彬率いるインディ・レーベル「Tokyo Recordings」の創設メンバーのひとり。他にも、SANABAGUN.のフロントマン・高岩 遼のソロアルバムのプロデュースや、柴咲コウ、水曜日のカンパネラ、Charisma.com、SIRUP、iriなど数多くのアーティストのアレンジや楽曲提供などを行う気鋭クリエイターだ。
高校の吹奏楽部で「最初のプロデュース」
Yaffleの出身は東京都渋谷区。6歳のころからピアノをはじめ、ほかにもさまざまな習い事をしていたという。Yaffle:ほかはやめちゃって、ピアノだけ残ったっていう。
クリス:ほかはどんなことをやっていたの?
Yaffle:水泳とか。けっこう親父が武道好きで少林寺拳法みたいなものも。僕だけすぐにやめて、親父が残って帯をとったりとか(笑)。中学ぐらいになって、勝手に自分で、練習曲じゃないJ-POPのヒット曲集みたいなやつを買ってきたんです。そこにコード進行が書いてあって、それをちゃんと読めるようになると楽譜を読まなくてもいいと発見したぐらいからハマりました。
クリス:今までの“やらされていた感”が急に「やばい、これおもしろいぞ」と。
Yaffle:そうですね。そこで点と点が線でつながる、みたいな。
クリス:それがいくつぐらいだったの?
Yaffle:中学生ぐらいで、そのときにフリーの音楽制作ソフトみたいなのを見つけてきて、それを触りだして大規模編成ものに憧れるというか。パソコンでやると人や楽器をどんどん勝手に増やせるじゃないですか。それにハマッちゃって。高校生になって吹奏楽部に入ると、本当に人がいっぱいいる状況になって、さらにハマっちゃった感じですね。
吹奏楽部で「初めてのプロデュース」を経験したことも、Yaffleにとって大きなプラスになったという。
Yaffle:最後には50人向けの譜面を書かせてくれたりしたんです。それはショッキングにいい出来事でしたね。
クリス:なるほど。
Yaffle:初めて譜面を書いて大量に配ってやってもらう瞬間って、すごく全能感があるんですよね。
クリス:自分のアレンジだから「僕の指示に従え」みたいなところがあるもんね。
Yaffle:そうなんですよね(笑)。
クリス:大勢の人間がひとつのアンサンブルとして奏でるわけだから、それはかなり気持ちがいいね。
Yaffle:エゴイスティックの塊だったので(笑)。
クリス:もしかして、その譜面をみんなに配ったというのが最初のプロデュースかもしれないですよね。
Yaffle:そうかもしれないです。
進むべき道を迷っている時期に、小袋成彬と出会った
高校時代の手応えから、音楽大学へ進んだYaffle。そこで、プロになりたいという気持ちが育まれていった。Yaffle:大学はプロとアマの境目が微妙というか、グラデーションみたいになっているんです。お小遣いみたいなものももらうようになって、サークル向けにビッグバンドの曲を書くようになってきて、そのころからプロになりたかったんです。音大の作曲科だったんですが、クラシック限定の作曲家になるか、いわゆるドラマとか映画のフィルムスコアラー、サントラを作る人になるか、というのが大きな進路。でもどちらもそんなにピンときていなくて。ブリットポップが自分のなかで一番好きだったんです。でも、どうやってやったらいいかわからないというか。もともとの音楽のきっかけはああいうところだったんですけど、高校でバンドをやってそのままメジャーデビューを目指すみたいな人生じゃなくなっちゃった。ハイソサエティというとあれですけど(笑)、どうやってそこから自分の好きなポピュラリティのあるほうに戻ろうかと、そういうことがあったんです。
Yaffleが自分の進むべき道を迷っている時期に、ある人物と出会った。
Yaffle:たまたま小袋成彬に会って、小袋にはレーベルを作るというプランがあって「協力してくれ」みたいな話になったんです。それで「Tokyo Recordings」というレーベルを作りました。
クリス:小袋くんと出会ったきっかけは?
Yaffle:家を改装して「ジャム部屋」を作ってたんです。大学のときは、ジャズとかフュージョンの界隈によくたむろしていたので、そういう人たち、サックス、ドラム、ベースとかを集めて、家に呼んでジャムれたら楽しいなと思って。ちょっと家を改造したら「スタジオが青山にある」みたいな話を小袋が聞きつけて、うちに来たんです。彼はレーベルを作るというミュージシャンシップとはちょっと違うところにあるマインドを持った人で、それがすごく新鮮でした。
クリス:多角的な、ただ音楽をやるだけじゃなくて、ちょっとビジネスとかも考えているということだよね。
Yaffle:いい意味で職人っぽくなかったんです。
玉置浩二『田園』を聴いて病院行きに!?
Yaffleが初めて買ったCDは玉置浩二『田園』。幼いながらも、同曲に非常に入れ込んでいたという。クリス:これはいくつのとき?
Yaffle:たぶん、小学校1年です。
クリス:これはなにがきっかけだったんですか?
Yaffle:記憶があいまいなんですけど、テレビかなにかで流れていて、母親にねだったんだと思います。
クリス:「感銘を受けた」みたいな感じはあったの?
Yaffle:なんなんですかね? でもたぶん興奮していたんだと思います。聴きながらジャンプして転んでステレオの角に頭をぶつけて血が出て病院に行ったこともあったので。
クリス:『田園』で?
Yaffle:『田園』で(笑)。
クリス:もうひとつ、SPEED『Body And Soul』を買ったっていう情報があって、これはなんとなくわかるんだけど、『田園』ですっ転んだんだ。
Yaffle:そうですね。ソファーでテンポに合わせてジャンプしていて(笑)。
クリス:小さいころから音楽との相性というか、ソリはよかったんだね。
Yaffle:そうだと思います。母親も実は好きだったみたいで、ツェッペリンの追っかけとかをしていたと言っていました(笑)。
クリス:うそ、ツェッペリンの追っかけやってたの? すごいな。
Yaffle:でも英才教育みたいに言われたことはなくて、僕が好きだとわかってきてから段々と漏れてきたみたいな。
クリス:なるほどね。
『SAPPORO BEER OTOAJITO』。7月31日(金)の放送でも、続けてYaffleが登場する。放送は毎週金曜23時から。
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2020年7月31日28時59分まで
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番組情報
- 『SAPPORO BEER OTOAJITO』
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毎週金曜23:00-23:30
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クリス・ペプラー