ミュージシャンの岡村靖幸をゲストに迎え、ライゾマティクスの真鍋大度とともに、出会いや岡村のダンスの魅力、ニューアルバム『操』について語った。
6月の第1週目のナビゲーターを務めた真鍋と岡村がトークを展開したのは、6月7日(日)にオンエアされた、J-WAVEのPodcast連動プログラム『INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「FROM THE NEXT ERA」。新型コロナウイルス感染防止のためリモートでお届けした。
■岡村と真鍋の実験道場?
岡村は近況を訊かれ「粛々とできる範囲の仕事をしている」と回答。あまり人に会わずに作業をしているという。
岡村は十数年前から真鍋と親交がある。当時YouTubeで真鍋の映像を見て「これは面白い」と思い、連絡したことがきっかけだった。
真鍋:その頃はYouTubeで顔に電気を流したりとかして、100万回再生になるはるか前でした。本当にニッチな人からしか連絡がきていなかったので、(岡村からの連絡が)最初はいたずらなのかと思って。本人とは思わなかったので(笑)。
その後、真鍋が岡村のスタジオを訪ねたり、岡村がプログラムの制作依頼をしたりしながら交流を続け、ここ3年はふたりが夜な夜な集まり客がいないなかでDJをやったこともあったと振り返る。岡村はその様子を「実験道場」と例えた。
■岡村のダンスに隠された独特の間の取り方
岡村は1986年にシングル『Out of Blue』でデビュー。これまで数々のヒット作と圧倒的なライブパフォーマンスで多くのファンを魅了してきた。
真鍋は岡村のダンスパフォーマンスに注目。ダンサーからも注目され、Perfumeの振付も担当する演出振付家のMIKIKOも岡村のダンスを「オリジナリティがあって、感情が外に出ている」と評価していたことを明かした。
岡村:音楽を制作している人の特有の間の取り方が面白いみたいなこともあるんじゃないですか。
真鍋はそういったダンスの面白さを、ジェームス・ブラウンのライブを観たときに感じたと話し、岡村も同調した。
■岡村「外出自粛と断食は似ている」
岡村は4月にニューアルバム『操』をリリースした。このアルバムには、DAOKOとのコラボレーションシングル『ステップアップLOVE』や、RHYMESTERとの共同制作作品『マクガフィン』も収録されている。
岡村はタイトルを『操』にした理由を語る。
岡村:「操」って今は聞かないけどいい言葉だなと思って、雰囲気もあるから選びました。この言葉はかなりいろんな意味があるみたいなので、いろんな風にとってもらえばいいかなと思います。
このアルバムを携えた「岡村靖幸 2020 SPRINGツアー『操』」を4月から開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止・延期を余儀なくされている。真鍋も、最近仕込んでいたネタがお蔵入り寸前になりつつある、と打ち明ける。
岡村:お蔵入りにはならないと思いますが、再開のタイミングが(わからないですよね)。この不安な感じがもう少し収束していけばいいなと思ってますけど。新型コロナが出てきたくらいに真鍋さんとも話しましたが、今は吸収する季節だと思います。いろんなものを吸収して、勉強し直したり、学び直したり、読み直したり、そういう季節だと話していましたよね。
岡村は今の状況を「我々がよくする断食に似ている」と話すと、真鍋は笑いながらもうなずく。
岡村:断食をしていると、やることないからめちゃ吸収するというか(笑)。めちゃめちゃ本を読んだり、ふたりで音作ったり作業したりしていましたよね。何か集中してものを作るにはいい機会だと捉えようという感じでしたから。
■収束のシナリオが見えることを祈っている
最後に岡村はリスナーに向けてメッセージを送った。
岡村:人によって差はあるけど、新型コロナによって不安な時間を過ごしている人もいると思います。学校に行けなくて待機している人たちもいるとは思いますし、逆に最前線で働いていらっしゃる方々もいるし、いろんな方がいますよね。収束のシナリオが見えれば我慢のしようや心の持ちようが見えるので、そのシナリオが見えるように早くなればと思っていますし、祈っています。祈っているという言葉が正しいんでしょうね。
岡村は「コロナ前は充実していましたよね。仕事して、その後に会ってDJ大会やって、いろんな話しをしたりしてね」とコメント。真鍋は「日常が一瞬にして、ものすごくぜいたくなものになったので、またその日が早く帰ってくることを祈ります」と話し、コーナーを締めくくった。
同番組は、各界のイノベーターが週替りでナビゲートする。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。
デジタル音声コンテンツ配信サービス 「SPINEAR」の他、SpotifyやYouTubeなど各ポッドキャストサービスではノーカット版を配信中。
Apple Podcasts
Google Podcasts
SPINEAR
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月14日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
※記事初出時、一部情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
(J-WAVE NEWS編集部)
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD ERA』
放送日時:日曜 23:00-23:54/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
オフィシャルサイト:https://www.spinear.com/shows/innovation-world-era/
6月の第1週目のナビゲーターを務めた真鍋と岡村がトークを展開したのは、6月7日(日)にオンエアされた、J-WAVEのPodcast連動プログラム『INNOVATION WORLD ERA』のワンコーナー「FROM THE NEXT ERA」。新型コロナウイルス感染防止のためリモートでお届けした。
■岡村と真鍋の実験道場?
岡村は近況を訊かれ「粛々とできる範囲の仕事をしている」と回答。あまり人に会わずに作業をしているという。
岡村は十数年前から真鍋と親交がある。当時YouTubeで真鍋の映像を見て「これは面白い」と思い、連絡したことがきっかけだった。
真鍋:その頃はYouTubeで顔に電気を流したりとかして、100万回再生になるはるか前でした。本当にニッチな人からしか連絡がきていなかったので、(岡村からの連絡が)最初はいたずらなのかと思って。本人とは思わなかったので(笑)。
その後、真鍋が岡村のスタジオを訪ねたり、岡村がプログラムの制作依頼をしたりしながら交流を続け、ここ3年はふたりが夜な夜な集まり客がいないなかでDJをやったこともあったと振り返る。岡村はその様子を「実験道場」と例えた。
■岡村のダンスに隠された独特の間の取り方
岡村は1986年にシングル『Out of Blue』でデビュー。これまで数々のヒット作と圧倒的なライブパフォーマンスで多くのファンを魅了してきた。
真鍋は岡村のダンスパフォーマンスに注目。ダンサーからも注目され、Perfumeの振付も担当する演出振付家のMIKIKOも岡村のダンスを「オリジナリティがあって、感情が外に出ている」と評価していたことを明かした。
岡村:音楽を制作している人の特有の間の取り方が面白いみたいなこともあるんじゃないですか。
真鍋はそういったダンスの面白さを、ジェームス・ブラウンのライブを観たときに感じたと話し、岡村も同調した。
■岡村「外出自粛と断食は似ている」
岡村は4月にニューアルバム『操』をリリースした。このアルバムには、DAOKOとのコラボレーションシングル『ステップアップLOVE』や、RHYMESTERとの共同制作作品『マクガフィン』も収録されている。
岡村はタイトルを『操』にした理由を語る。
岡村:「操」って今は聞かないけどいい言葉だなと思って、雰囲気もあるから選びました。この言葉はかなりいろんな意味があるみたいなので、いろんな風にとってもらえばいいかなと思います。
このアルバムを携えた「岡村靖幸 2020 SPRINGツアー『操』」を4月から開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止・延期を余儀なくされている。真鍋も、最近仕込んでいたネタがお蔵入り寸前になりつつある、と打ち明ける。
岡村:お蔵入りにはならないと思いますが、再開のタイミングが(わからないですよね)。この不安な感じがもう少し収束していけばいいなと思ってますけど。新型コロナが出てきたくらいに真鍋さんとも話しましたが、今は吸収する季節だと思います。いろんなものを吸収して、勉強し直したり、学び直したり、読み直したり、そういう季節だと話していましたよね。
岡村は今の状況を「我々がよくする断食に似ている」と話すと、真鍋は笑いながらもうなずく。
岡村:断食をしていると、やることないからめちゃ吸収するというか(笑)。めちゃめちゃ本を読んだり、ふたりで音作ったり作業したりしていましたよね。何か集中してものを作るにはいい機会だと捉えようという感じでしたから。
■収束のシナリオが見えることを祈っている
最後に岡村はリスナーに向けてメッセージを送った。
岡村:人によって差はあるけど、新型コロナによって不安な時間を過ごしている人もいると思います。学校に行けなくて待機している人たちもいるとは思いますし、逆に最前線で働いていらっしゃる方々もいるし、いろんな方がいますよね。収束のシナリオが見えれば我慢のしようや心の持ちようが見えるので、そのシナリオが見えるように早くなればと思っていますし、祈っています。祈っているという言葉が正しいんでしょうね。
岡村は「コロナ前は充実していましたよね。仕事して、その後に会ってDJ大会やって、いろんな話しをしたりしてね」とコメント。真鍋は「日常が一瞬にして、ものすごくぜいたくなものになったので、またその日が早く帰ってくることを祈ります」と話し、コーナーを締めくくった。
同番組は、各界のイノベーターが週替りでナビゲートする。第1週目はライゾマティクスの真鍋大度、第2週目はASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文、第3週目は女優で創作あーちすとの「のん」、第4週目はクリエイティブディレクター・小橋賢児。
デジタル音声コンテンツ配信サービス 「SPINEAR」の他、SpotifyやYouTubeなど各ポッドキャストサービスではノーカット版を配信中。
Apple Podcasts
Google Podcasts
SPINEAR
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月14日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
※記事初出時、一部情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
(J-WAVE NEWS編集部)
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD ERA』
放送日時:日曜 23:00-23:54/SPINEAR、Spotify、YouTubeでも配信
オフィシャルサイト:https://www.spinear.com/shows/innovation-world-era/