J-WAVEで放送中の番組『SEIKO SOUND STORAGE』では、ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語る。6月はDAOKOが登場。
5日(金)のオンエアでは、自宅での過ごし方や子どものころに聴いた音楽、自身の生い立ちについて語った。
■今、宅録をして思い出す昔の気持ち
DAOKOは新型コロナの影響でライブができなくなったこともあり、ほとんどの時間を家で過ごしているという。
DAOKO:音楽は家でできることもあるんです。宅録音源をSNSで公開したり、弾き語り的なことはできたりするんですね。でも、そんなにたくさんはないというか(笑)。アプローチの仕方がSNSしかないので、そのなかで何ができるかをいろいろと考えさせられた期間でもありました。ライブができていた日を夢に見ながら、やきもきしながら、みなさんとたぶん同じ気持ちで私も過ごしています。
外出自粛期間中の音楽制作は、「普段は宅録のものをリリースしているわけではないので、あくまでSNSで、みんなでライトに楽しめるようなレベルのものをね」とDAOKO。
DAOKO:家だとコンデンサーマイクとオーディオインターフェイスだけの状態で録っているので、環境的にはスタジオのほうが絶対にいい。限界があるなと思いつつ、私は宅録から音楽活動をスタートさせたので、ちょっと懐かしい。「宅録ならではのよさ」みたいなものも思い出しながら、原点回帰があったなという自粛期間でしたね。
■レイ・ハラカミ、トクマルシューゴ…好きな音楽も聴き返した
過去に聴いていた音楽にも回帰したそうだ。
DAOKO:家で聴くのは作業用BGM。優しい音楽であったり、あまり激しい主張のない歌詞とかであったり。「頑張れ」みたいな曲はちょっと聴けないな。聴けないというか、心の気分に合わせたら、レイ・ハラカミさんとかトクマルシューゴさんとか、ネイチャーなよさ。「ひとりぼっちでも寂しくないよ」と問いかけてくれるような、温かい音楽を自然と求めていて、本を読むときとかに流していたんです。あとは過去に回帰するというか、今まで聴いてきた音楽を聴き返す時間もすごくたくさんあったので、いろいろとさかのぼりました。そのなかでも小学生のときに聴いていた曲をたまたまiTunesで発見したんです。
ここでDAOKOは、ALI PROJECT『月蝕グランギニョル』をオンエアした。
DAOKO:「この曲がDAOKOと結びつくのか?」みたいなところもあるんですけど、聴き直してみるとけっこう影響を受けていたのかな、みたいな。歌詞の世界観が幻想的というか、ALI PROJECTにしかない色や世界観が作り上げられているので、そういうものに惹かれる傾向が昔からあったんだなって思います。私が好きな椎名林檎さんとか、平沢 進さん、岡村靖幸さんとか。その人にしかできない音楽をやっているというのはすごく憧れるし、自分もそうでありたいなというふうに思わせられますね。
■今とは性格が違った幼少期…10代で崩壊!?
DAOKOは「自粛期間中でも最低限の運動をしないと」と思い、人込みを避けて散歩に出かけている。公園で子どもたちの声を聞いたとき、ふと「自分が子どものときはどうだったかな?」と思い返し、あることに気付いたという。
DAOKO:小学校のときの滑り台とか放課後の夕焼けとか、いろいろとフラッシュバックはするんですけど、自分のそのときの気持ちがわからないことに気づいて。「その過去は本当に私だったんだろうか?」みたいな、哲学的な気持ちになったりして、文献を調べたりしてね(笑)。「過去になった時点で違う人なのかな」「毎朝生まれ変わっているともとれる」みたいなことを考えるのが好きなんです。
「私はどんな子どもだったろうな」と自身の幼少期をこう振り返る。
DAOKO:幼稚園とかですけど、かなりわがままで、よく駄々をこねていたような記憶があります。今とぜんぜん違う性格でした。3人姉妹の末っ子で奔放に甘やかされて育ってきたのが、途中でティーンのときに崩壊する(笑)。それでちゃんと社会を知って落ち着くというか、一回ダウナーになる(笑)。アッパーにはしゃぎまわるような、キャッキャしていた幼少期だったので。人間関係で挫折して「思ったことをすぐに口に出しちゃだめなんだろうな」と知って、いま書いている歌詞みたいな“さとり”になる、みたいなね。振り返るといろいろなことがあったなと思います。
来週はDAOKOのデビューのきっかけや、6月24日(水)にリリースとなるニューアルバム『anima』についてトークを展開。『SEIKO SOUND STORAGE』では各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語る。放送は毎週金曜日の22時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月12日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 22時-22時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/
5日(金)のオンエアでは、自宅での過ごし方や子どものころに聴いた音楽、自身の生い立ちについて語った。
■今、宅録をして思い出す昔の気持ち
DAOKOは新型コロナの影響でライブができなくなったこともあり、ほとんどの時間を家で過ごしているという。
DAOKO:音楽は家でできることもあるんです。宅録音源をSNSで公開したり、弾き語り的なことはできたりするんですね。でも、そんなにたくさんはないというか(笑)。アプローチの仕方がSNSしかないので、そのなかで何ができるかをいろいろと考えさせられた期間でもありました。ライブができていた日を夢に見ながら、やきもきしながら、みなさんとたぶん同じ気持ちで私も過ごしています。
外出自粛期間中の音楽制作は、「普段は宅録のものをリリースしているわけではないので、あくまでSNSで、みんなでライトに楽しめるようなレベルのものをね」とDAOKO。
DAOKO:家だとコンデンサーマイクとオーディオインターフェイスだけの状態で録っているので、環境的にはスタジオのほうが絶対にいい。限界があるなと思いつつ、私は宅録から音楽活動をスタートさせたので、ちょっと懐かしい。「宅録ならではのよさ」みたいなものも思い出しながら、原点回帰があったなという自粛期間でしたね。
■レイ・ハラカミ、トクマルシューゴ…好きな音楽も聴き返した
過去に聴いていた音楽にも回帰したそうだ。
DAOKO:家で聴くのは作業用BGM。優しい音楽であったり、あまり激しい主張のない歌詞とかであったり。「頑張れ」みたいな曲はちょっと聴けないな。聴けないというか、心の気分に合わせたら、レイ・ハラカミさんとかトクマルシューゴさんとか、ネイチャーなよさ。「ひとりぼっちでも寂しくないよ」と問いかけてくれるような、温かい音楽を自然と求めていて、本を読むときとかに流していたんです。あとは過去に回帰するというか、今まで聴いてきた音楽を聴き返す時間もすごくたくさんあったので、いろいろとさかのぼりました。そのなかでも小学生のときに聴いていた曲をたまたまiTunesで発見したんです。
ここでDAOKOは、ALI PROJECT『月蝕グランギニョル』をオンエアした。
DAOKO:「この曲がDAOKOと結びつくのか?」みたいなところもあるんですけど、聴き直してみるとけっこう影響を受けていたのかな、みたいな。歌詞の世界観が幻想的というか、ALI PROJECTにしかない色や世界観が作り上げられているので、そういうものに惹かれる傾向が昔からあったんだなって思います。私が好きな椎名林檎さんとか、平沢 進さん、岡村靖幸さんとか。その人にしかできない音楽をやっているというのはすごく憧れるし、自分もそうでありたいなというふうに思わせられますね。
■今とは性格が違った幼少期…10代で崩壊!?
DAOKOは「自粛期間中でも最低限の運動をしないと」と思い、人込みを避けて散歩に出かけている。公園で子どもたちの声を聞いたとき、ふと「自分が子どものときはどうだったかな?」と思い返し、あることに気付いたという。
DAOKO:小学校のときの滑り台とか放課後の夕焼けとか、いろいろとフラッシュバックはするんですけど、自分のそのときの気持ちがわからないことに気づいて。「その過去は本当に私だったんだろうか?」みたいな、哲学的な気持ちになったりして、文献を調べたりしてね(笑)。「過去になった時点で違う人なのかな」「毎朝生まれ変わっているともとれる」みたいなことを考えるのが好きなんです。
「私はどんな子どもだったろうな」と自身の幼少期をこう振り返る。
DAOKO:幼稚園とかですけど、かなりわがままで、よく駄々をこねていたような記憶があります。今とぜんぜん違う性格でした。3人姉妹の末っ子で奔放に甘やかされて育ってきたのが、途中でティーンのときに崩壊する(笑)。それでちゃんと社会を知って落ち着くというか、一回ダウナーになる(笑)。アッパーにはしゃぎまわるような、キャッキャしていた幼少期だったので。人間関係で挫折して「思ったことをすぐに口に出しちゃだめなんだろうな」と知って、いま書いている歌詞みたいな“さとり”になる、みたいなね。振り返るといろいろなことがあったなと思います。
来週はDAOKOのデビューのきっかけや、6月24日(水)にリリースとなるニューアルバム『anima』についてトークを展開。『SEIKO SOUND STORAGE』では各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語る。放送は毎週金曜日の22時から。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月12日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 22時-22時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/