謎のトラックメイカー・whereisalex！ 多幸感があるポップなアルバム

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。

10月17日（木）は、デザイナーの川井田好應がおすすめのアーティストを紹介した。


■アナログレコードが多くショップごとにシーンがあるベルリン

KuroやTAMTAMのジャケットのデザインを手がけている川井田好應。以前はベルリンに住み、フリーランスのデザイナーとしてプログラマーの弟と一緒に働いていたそう。

あっこゴリラ：ベルリンでの生活はどうでした？　
川井田：元々、ベルリンの音楽とかギャラリーとか気になることも多い都市だったので興味もあり、自分にとってはすごく楽しかったです。
あっこゴリラ：うんうん。
川井田：アナログレコードがすごい多くてショップごとにシーンがあるんですけど、ずっと住んでいるとどのショップがどのアーティストを推しているかが分かってきたりして面白かったです。
あっこゴリラ：ショップごとにシーンがあるんですね。
川井田：あとは当時盛り上がってたスタートアップ企業の活気などとても刺激的でした。
あっこゴリラ：それ楽しそうだな～！


■フューチャーベース上がりのインストトラックが面白い

今回、川井田好應が紹介したのは謎のトラックメイカー、whereisalex。

川井田：名前の通りどこに住んでるのかすごい気になるんですよ。なんでかと言うと、Bandcampでこの人が曲を投稿するときに絶対、"富山市"って言うタグを付けてるんですよ。
あっこゴリラ：あはは（笑）！　
川井田：最初は富山にこんなすごい人がいるんだと思って掘ってたんですけど、他のSNS見てたら他の場所とかもいろいろ設定してて。たぶんテキサスにいるんじゃないかとは思ってるんですけど、すごい謎なアーティストです。
あっこゴリラ：へぇ～！　
川井田：昔はBraeden Baileyって名前で活躍してたみたいで、もともとトラックメイカーの中ではちょっと人気があったみたいです。フューチャーベースが好きな人は昔から結構追ってるみたいです。フューチャーベース上がりのずっと展開するインストトラックが面白いなと思って最近よく聴いてます。
あっこゴリラ：ちょっとバンクシーみたいでかっこいいですね。居場所がどこで実際誰なのかみたいな感じがすごい良いと思います。
川井田：その人が10月3日に『two years』というフリーダウンロードの新しいアルバム出したんですが、その作品でまたちょっと作風が変化してるんです。管楽器とかコーラスとかをゴスペルっぽく使っていて多幸感がありポップに仕上がってます。
あっこゴリラ：今回紹介してくれるのはどんな曲ですか？
川井田：WhethanとOliver treeの『all you ever talk about』という曲のwhereisalex bootlegっていうリミックスをかけたいと思います。
あっこゴリラ：私、Oliver treeが大好きなんです。bootlegってどういうことなのかなって思ったんですけど海賊版ってこと？　
川井田：そうですね、勝手にリミックスしてるからbootlegっていうのがついてるのかなと思います。

・楽曲の試聴＆ダウンロードはこちら

あっこゴリラ：私、原曲すごい好きなんですよ。どっちもキャッチーでポップではあるんですけどまた全然違くて、原曲の方がもう少しオルタナティブな感じ。whereisalexの方は、軽くておしゃれな感じになってますね！　
川井田：そうですね。おしゃれなトラックメイカー界隈から出てきた人らしいアレンジだなと思いますね。これ以外にもbootlegの曲があり、この人のオリジナルの曲も入ってて、それも含めて無料なのですごいおすすめです。


【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/