J-WAVEの番組『GOLDEN PASS』(ナビゲーター:藤田琢己)。11月10日(日)のオンエアでは、世界で活躍する陶芸家・古賀崇洋をゲストに招きトークを展開した。
■アーティストたちからの注目を集める古賀の作品
古賀は「地方から発信することを」をモットーに、九州地方を拠点に作品を作り続けている。そんな彼の作品には、ミュージックシーンのキーパーソンたちも注目。
藤田:いろんな人たちが古賀さんの作品を見て、刺激を受け、反応しています。Skrillex、ONE OK ROCKのTakaくん、m-floのVERBALさん、輪入道さんにも届いていますね。今はそうした方たちから、どんどん連絡がくるみたいなことになっているんですよね。
古賀:はからずとも、自分が好きなアーティストとか、そういった方が連絡をくれます。周りの方たちが紹介してくれて。やっぱりなにかしら発表とか行動をすると、「これだけの化学反応というのがあるんだな」というのは感じています。
■「飲んで装着する器」古賀がモチーフにしたのは戦国武将の防具
戦国時代の防具から着想を得て制作した器もあるという。
藤田:僕が印象的だなと受け取ったのが2つありまして、1つはスタッズ(鋲)。パンキッシュなスタッズが、器の周りにぐるぐるぐると張りめぐらされていて、ちょっと太めのハリネズミみたいな(笑)。スタッズが打ってある盃が非常に印象的です。それともう1つの代表作の『頬鎧盃』。龍のアゴというか口の部分がマスクの下の部分のような感じでデザインされているんですが、それが盃という、アートと実用が重なったような作品。
古賀:戦国武将、侍の鎧があるじゃないですか。「変わり兜」とかいろいろあるんですけど。戦闘のときに使う目の部分だけ出ていて、頬の部分を守る防具で、威嚇のために怒っているかのような形相になっているマスクをモチーフに作っている盃なんです。「飲んで装着する器」というか。
藤田:口元に持っていくものですよね。
■戦国武将×茶道×工芸
古賀によると、戦国時代は焼き物が育った時代。「歴史的な背景もすごく好きなんです、千利休とか」と語る。
古賀:武士の教養といいますか、そういう部分で茶道がすごく発達して、千利休が出てきて、茶道のしっかりとしたルールが、いまだに400年くらいずっと続いている。戦国武将と茶道では焼き物に限らず、漆、鉄器といった工芸が凄く育った時代でもあるんです。そこが僕のソースにもなっています。
藤田:それに現代のセンスや感覚、アップデートされたものが組み合わさって? 古賀:そうですね。そこは意識をしていますね。その時代のソースを得ながらも、現代の今を生きている僕の存在、僕の周りの人間といったのを形に落とし込めたら。焼き物の本質みたいなところが大事になってくるというか、「使える」というルールがあるほうが、すごくしっくりきたんです。「なんでもあり」だとなんでもいい、彫刻的な焼き物になるので、それよりは器としての機能をしっかりと持ちながら、歴史的な背景を踏まえながらも表現というのが面白いなと。日本人が作ることで説得力があると思います。
『GOLDEN PASS』では、さまざまな分野で国際的に活躍をする、日本発のゲストを迎えて、世界で活躍をする秘訣を聞いていく。放送は毎週日曜日の23時から。お聴き逃しなく
【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:日曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/
■アーティストたちからの注目を集める古賀の作品
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古賀は「地方から発信することを」をモットーに、九州地方を拠点に作品を作り続けている。そんな彼の作品には、ミュージックシーンのキーパーソンたちも注目。
藤田:いろんな人たちが古賀さんの作品を見て、刺激を受け、反応しています。Skrillex、ONE OK ROCKのTakaくん、m-floのVERBALさん、輪入道さんにも届いていますね。今はそうした方たちから、どんどん連絡がくるみたいなことになっているんですよね。
古賀:はからずとも、自分が好きなアーティストとか、そういった方が連絡をくれます。周りの方たちが紹介してくれて。やっぱりなにかしら発表とか行動をすると、「これだけの化学反応というのがあるんだな」というのは感じています。
■「飲んで装着する器」古賀がモチーフにしたのは戦国武将の防具
戦国時代の防具から着想を得て制作した器もあるという。
藤田:僕が印象的だなと受け取ったのが2つありまして、1つはスタッズ(鋲)。パンキッシュなスタッズが、器の周りにぐるぐるぐると張りめぐらされていて、ちょっと太めのハリネズミみたいな(笑)。スタッズが打ってある盃が非常に印象的です。それともう1つの代表作の『頬鎧盃』。龍のアゴというか口の部分がマスクの下の部分のような感じでデザインされているんですが、それが盃という、アートと実用が重なったような作品。
古賀:戦国武将、侍の鎧があるじゃないですか。「変わり兜」とかいろいろあるんですけど。戦闘のときに使う目の部分だけ出ていて、頬の部分を守る防具で、威嚇のために怒っているかのような形相になっているマスクをモチーフに作っている盃なんです。「飲んで装着する器」というか。
藤田:口元に持っていくものですよね。
■戦国武将×茶道×工芸
古賀によると、戦国時代は焼き物が育った時代。「歴史的な背景もすごく好きなんです、千利休とか」と語る。
古賀:武士の教養といいますか、そういう部分で茶道がすごく発達して、千利休が出てきて、茶道のしっかりとしたルールが、いまだに400年くらいずっと続いている。戦国武将と茶道では焼き物に限らず、漆、鉄器といった工芸が凄く育った時代でもあるんです。そこが僕のソースにもなっています。
藤田:それに現代のセンスや感覚、アップデートされたものが組み合わさって? 古賀:そうですね。そこは意識をしていますね。その時代のソースを得ながらも、現代の今を生きている僕の存在、僕の周りの人間といったのを形に落とし込めたら。焼き物の本質みたいなところが大事になってくるというか、「使える」というルールがあるほうが、すごくしっくりきたんです。「なんでもあり」だとなんでもいい、彫刻的な焼き物になるので、それよりは器としての機能をしっかりと持ちながら、歴史的な背景を踏まえながらも表現というのが面白いなと。日本人が作ることで説得力があると思います。
『GOLDEN PASS』では、さまざまな分野で国際的に活躍をする、日本発のゲストを迎えて、世界で活躍をする秘訣を聞いていく。放送は毎週日曜日の23時から。お聴き逃しなく
【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:日曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/