DEAN FUJIOKA、将来が不安な学生にアドバイス。「環境を変える」より先にすべきことは

J-WAVEで放送中の番組『GOLDEN PASS』(ナビゲーター:藤田琢己)。12月15日(日)のオンエアでは、DEAN FUJIOKAがゲストに登場した。英語や広東語、インドネシア語などさまざまな言語を使いこなしながら世界で活躍するDEANならではの、グローバルな思考を訊いた。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月22日28時59分まで)


■日本での活躍は予想していなかった

学生時代をアメリカで過ごし、バックパッカーでアジアを旅していた時に香港でモデルとしてキャリアをスタートしたDEAN。2006年に香港映画『八月の物語』の主演に抜擢されて俳優デビューを果たす。

DEAN:最初はITの企業家になりたくて、アメリカのシアトルに行きました。でも思い返すと、そんなに努力はしていなかったと思います。香港での出会いに恵まれて自分のパッションに気付かせてもらえましたが、モデルと並行してウェブデザインの仕事をしたりクラブで歌ったりして、まだ「これをやりたい!」というハッキリしたものは定まっていなかったですね。

その後は台湾やインドネシア、北米にも活躍の場を広げた。日本では2015年放送のNHK連続テレビ小説『あさが来た』で広く知られ、俳優やアーティストなど多彩な活躍を見せている。当初は中華圏で活躍していたDEANだが、当時は今のような日本での活躍を予想しなかったそうだ。

DEAN:仕事の延長線上に日本があるとは思っていませんでした。というのも、当時は中国語も英語もネイティブに話しながら中華圏とハリウッドを往復して仕事をしている先輩たちの背中を見ていたからです。中華圏の先に日本で仕事をする人が思い浮かばなかったですね。


■なぜ日本の若者は世界に飛び出しにくいのか

今はさまざまな面で海外に行きやすくなったが、オープンなマインドを持って世界に飛び出す日本の若者はそこまで多くない。日本人が世界に飛び出すハードルの高さについて、DEANは言語や人とのつながりを通して語る。

DEAN:華僑の人たちは先人たちが作った歴史や言語のつながり、血のつながりを大切にし、上手に使いこなします。ITがない時代からITを駆使したような生き方をしていますよね。また、日本語だけで世界地図を作ろうとすると欠ける情報や概念が出てきますが、(英語圏のように)世界を説明するのに事足りる言語の生まれや育ちの人たちは世界に出やすいでしょう。情報の量や質は人のつながりやコミュニティのサイズ、厚みで変わってくるので、日本語だけを話す人が日本語圏以外の国に行くハードルの高さはしょうがないとも思います。

またDEANは、日本の便利さや快適さが、日本人の海外に行くモチベーションを下げている現状も指摘した。


■自分の現在地を確認する作業から始めてみる

最後に、J-WAVEの学生コミュニティサークル「WACODES(ワコーズ)」のメンバーがDEANに質問。夢はあるものの、勉強や就活をどうやっていけばいいのかわからず将来が不安だという学生に、DEANは具体的なアドバイスを送った。

DEAN:環境を大きく変える方法はしんどいし、大変。それよりもまず、今自分がどこにいるかの確認作業やできることから始めるほうが、結果的に近道になる場合があると思います。たとえば、お金をもらえなくてもボランティアやインターンシップをやってみて、きつかったら「この仕事をどうお金になる形に変えていけるのか」、「なぜこのきつい仕事を誰かがやらなくてはいけない社会なのか」を考える。学校で学べることと学校以外で学べることの間に関係性が見つかると、どちらにもプラスになるんじゃないかな。理由はないのに惰性でただやっていることを減らして、とにかく行動して常に軌道修正していけば、自分の今のポジションに向けてやってきたことが無駄にならなくなると思います。

『GOLDEN PASS』では、世界に目を向け、活躍する日本発のゲストから、活動や思いを伺う。放送は毎週日曜の23時から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月22日28時59分まで)
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【番組情報】
番組名:『GOLDEN PASS』
放送日時:毎週日曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goldenpass/

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