J-WAVEの番組『BKBK(ブクブク)』(ナビゲーター:大倉眞一郎、原カントくん)。本や映画に詳しい大倉眞一郎と、複数のメディアに携わる編集者・プロデューサーの原カントくんが、大人が興味を惹かれるモノについて縦横無尽に語り合う。
9月24日(火)の放送では、『週刊SPA!』(2019年9月17・24日合併号)に掲載された特集「イケてるオジサン2.0」を原が紹介した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月1日28時59分まで)
■今どきの「イケてるオジサン」とは?
『週刊SPA!』の特集「イケてるオジサン2.0」で、原が"イケてるオジサン"のロールモデルとして紹介された。
原:この『週刊SPA!』の特集が「イケてるオジサン」じゃなくて「イケてるオジサン2.0」というものなんです。昔だと、お金を持っている、権力を持っている、タフである、そういう人がイケてるオジサンだったんですけれど、時代が変わって、今はそういうオジサンはもう時代遅れであると。
大倉:金はもういらないと。
原:そう。金や地位にこだわらずに楽しく生きている。そして、自分が弱いことを認められるオジサンが今はイケているということで、弱いオジサン代表として選ばれました(笑)。そして私のページに「イケオジ3か条」というのがありまして、ひとつめは「オジサンのプライドを一度棚卸ししてみる」。プライドを持たないということです。ふたつめは「本業以外の仕事は丁稚の気持ちで取り組む」。みっつめは「社外で自由に働く分、会社には仁義を通す」。たぶん、何かにしがみついているとか「これが本業だ」と肩に力が入っているとかが今はもう(古い)。昔だと「なんて仕事に一生懸命なオジサンなんだろう」とスタンディングオベーションだったのが、最近だと「ちょっとおかしいんじゃないか」となっている。
大倉:いくつかの仕事を平行しながら自由に渡り歩いている感じがいいってことですね。
原:そうだと思います。だからとりあえず、これからはクズ男じゃなくてイケてるオジサンということでいきたいなと。もう認められていますから。
■若い世代がモヤッとするオジサンの言葉
同じ号には、特集「モヤっとする言葉」も掲載されている。オジサンたちがSNSや日常生活で使っていてモヤモヤする40の言葉だ。
原:1位が「エモい」という言葉。
大倉:絶対に使わない。
原:「エモい」というのを最近、オジサンが食べ物など、音楽以外のものにも、なんにでも使うので意味がわからないということです。
大倉:オジサンが勝手に広げちゃっているわけね。
原:要は、オジサンが使っている時点でダメなんでしょうね。第2位が、LINEなどでも使っているかもしれませんが「www」。
大倉:絶対に使わない。
原:「草」っていう「笑い」の「w」から来ている「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」用語です。そして第3位が「息子」を「息子氏」とか、夫を「旦那くん」とか変な敬称をつけるやつ。
大倉:それもないなあ(笑)。
■オジサンたちは弱者すぎる!?
同雑誌では「モヤっとする言葉」とともに「マウンティングする言葉」も取り上げられているという。「マウンティング」と聞くと、女性同士で繰り広げられるイメージがあるかもしれないが、女性だけには限った話ではない。
原:『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎)という本を出しているフリーライターの宮崎智之さんが、最近よくSNSでマウンティングされることが多いということです。なぜかというと、理由は「承認欲求」に尽きると。SNSで一番うれしいのは、他者が自分について語ってくれることだけれど、よほどの有名人でない限り、なかなか褒められることはない。そうしたときに、つい自分の承認欲求がほとばしってしまって、一番わかりやすい形でSNSに出がちだということです。
具体的には次のような言葉がランキングに上がった。
原:この特集でいうと、1位は「ご存じだとは思いますが」という書き出しの言葉。知っていることを前提に上から目線でムカつくと。
大倉:知らないと経験不足だな、みたいな。
原:あと、出てきているのが「パーソナルトレーナーとワークアウト」。これだけでムカつくらしいんです。別にいいじゃないかと思うんですけども、お金持ちのステータス自慢かということで41歳女性から非難の声が。ほかには、テレビ番組の感想に対して「ぜんぜんテレビを観ていないからわからないのですが......」というのがもうマウンティングだそうです。あとは「母校が頑張っています」と書くだけで、もうマウンティング。僕、これはあんまりじゃないかと思って。何が悪いのかと。
大倉:高校野球のときによく出てくるよね、それ。
原:以上が、若い男女からすると非常に評判がよろしくない。思ったんですけれど、オジサンって弱者すぎないかなと。オジサンが叩かれすぎじゃないかと思って。読みながらも憤りを感じたというのを、今日は大倉さんと共有したくて。
大倉:いいじゃない、お金なくてもね。(原が)お金持ってないとは思ってないけど。軽やかにスキップしながら生きているような。
原:最近は、何かを持っているよりも持っていない人のほうがカッコイイという時代なので、たぶん(笑)。そんなふうになっていきたいと思っております。
オジサン世代にとっては、原に共感したり、身につまされたりする部分があるかもしれない。興味を持った方は、『週刊SPA!』2019年9月17・24日合併号を読んでみてはいかがだろうか。
『BKBK』では、本、旅、映画、音楽など、大人たちが興味を惹かれるものについて大倉眞一郎と原カントくんが語り合う。放送は火曜の26時30分から。お聴き逃しなく!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月1日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『BKBK』
放送日時:毎週火曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bkbk/
9月24日(火)の放送では、『週刊SPA!』(2019年9月17・24日合併号)に掲載された特集「イケてるオジサン2.0」を原が紹介した。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年10月1日28時59分まで)
■今どきの「イケてるオジサン」とは?
『週刊SPA!』の特集「イケてるオジサン2.0」で、原が"イケてるオジサン"のロールモデルとして紹介された。
原:この『週刊SPA!』の特集が「イケてるオジサン」じゃなくて「イケてるオジサン2.0」というものなんです。昔だと、お金を持っている、権力を持っている、タフである、そういう人がイケてるオジサンだったんですけれど、時代が変わって、今はそういうオジサンはもう時代遅れであると。
大倉:金はもういらないと。
原:そう。金や地位にこだわらずに楽しく生きている。そして、自分が弱いことを認められるオジサンが今はイケているということで、弱いオジサン代表として選ばれました(笑)。そして私のページに「イケオジ3か条」というのがありまして、ひとつめは「オジサンのプライドを一度棚卸ししてみる」。プライドを持たないということです。ふたつめは「本業以外の仕事は丁稚の気持ちで取り組む」。みっつめは「社外で自由に働く分、会社には仁義を通す」。たぶん、何かにしがみついているとか「これが本業だ」と肩に力が入っているとかが今はもう(古い)。昔だと「なんて仕事に一生懸命なオジサンなんだろう」とスタンディングオベーションだったのが、最近だと「ちょっとおかしいんじゃないか」となっている。
大倉:いくつかの仕事を平行しながら自由に渡り歩いている感じがいいってことですね。
原:そうだと思います。だからとりあえず、これからはクズ男じゃなくてイケてるオジサンということでいきたいなと。もう認められていますから。
■若い世代がモヤッとするオジサンの言葉
同じ号には、特集「モヤっとする言葉」も掲載されている。オジサンたちがSNSや日常生活で使っていてモヤモヤする40の言葉だ。
原:1位が「エモい」という言葉。
大倉:絶対に使わない。
原:「エモい」というのを最近、オジサンが食べ物など、音楽以外のものにも、なんにでも使うので意味がわからないということです。
大倉:オジサンが勝手に広げちゃっているわけね。
原:要は、オジサンが使っている時点でダメなんでしょうね。第2位が、LINEなどでも使っているかもしれませんが「www」。
大倉:絶対に使わない。
原:「草」っていう「笑い」の「w」から来ている「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」用語です。そして第3位が「息子」を「息子氏」とか、夫を「旦那くん」とか変な敬称をつけるやつ。
大倉:それもないなあ(笑)。
■オジサンたちは弱者すぎる!?
同雑誌では「モヤっとする言葉」とともに「マウンティングする言葉」も取り上げられているという。「マウンティング」と聞くと、女性同士で繰り広げられるイメージがあるかもしれないが、女性だけには限った話ではない。
原:『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎)という本を出しているフリーライターの宮崎智之さんが、最近よくSNSでマウンティングされることが多いということです。なぜかというと、理由は「承認欲求」に尽きると。SNSで一番うれしいのは、他者が自分について語ってくれることだけれど、よほどの有名人でない限り、なかなか褒められることはない。そうしたときに、つい自分の承認欲求がほとばしってしまって、一番わかりやすい形でSNSに出がちだということです。
具体的には次のような言葉がランキングに上がった。
原:この特集でいうと、1位は「ご存じだとは思いますが」という書き出しの言葉。知っていることを前提に上から目線でムカつくと。
大倉:知らないと経験不足だな、みたいな。
原:あと、出てきているのが「パーソナルトレーナーとワークアウト」。これだけでムカつくらしいんです。別にいいじゃないかと思うんですけども、お金持ちのステータス自慢かということで41歳女性から非難の声が。ほかには、テレビ番組の感想に対して「ぜんぜんテレビを観ていないからわからないのですが......」というのがもうマウンティングだそうです。あとは「母校が頑張っています」と書くだけで、もうマウンティング。僕、これはあんまりじゃないかと思って。何が悪いのかと。
大倉:高校野球のときによく出てくるよね、それ。
原:以上が、若い男女からすると非常に評判がよろしくない。思ったんですけれど、オジサンって弱者すぎないかなと。オジサンが叩かれすぎじゃないかと思って。読みながらも憤りを感じたというのを、今日は大倉さんと共有したくて。
大倉:いいじゃない、お金なくてもね。(原が)お金持ってないとは思ってないけど。軽やかにスキップしながら生きているような。
原:最近は、何かを持っているよりも持っていない人のほうがカッコイイという時代なので、たぶん(笑)。そんなふうになっていきたいと思っております。
オジサン世代にとっては、原に共感したり、身につまされたりする部分があるかもしれない。興味を持った方は、『週刊SPA!』2019年9月17・24日合併号を読んでみてはいかがだろうか。
『BKBK』では、本、旅、映画、音楽など、大人たちが興味を惹かれるものについて大倉眞一郎と原カントくんが語り合う。放送は火曜の26時30分から。お聴き逃しなく!
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【番組情報】
番組名:『BKBK』
放送日時:毎週火曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bkbk/