J-WAVEで放送中の番組『BKBK(ブクブク)』(ナビゲーター:大倉眞一郎、原カントくん)。本や映画に詳しい大倉眞一郎と、複数のメディアに携わる編集者・プロデューサーの原カントくんが、大人が興味を惹かれるモノについて縦横無尽に語り合う。
3月10日(火)のオンエアでは、大倉が「ぐらぐらと揺さぶられた」と話す、映画『ミッドサマー』を紹介した。
■鑑賞後に「この気持ちの悪さは何だ」
大倉は「ホラー映画はほとんど観に行かない」そうだが、2月に公開された“フェスティバル・スリラー”と呼ばれる映画『ミッドサマー』が気になったようで、鑑賞したという。
『ミッドサマー』予告編
大倉:この映画では、みんなが不思議な民族衣装みたいなものを着てるし、人類学的な探索もあるんじゃなかろうかと思って(観に行ったの)。
原:予告編しか観てないですけど、明るい画面でみんな花飾りとか着けて、ラブ&ピースな感じで、めちゃくちゃインスタ映えするような景色が広がっていますよね。
大倉:そうそう。白を基調として映えるわけですよ。
『ミッドサマー』のあらすじ
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。
(映画『ミッドサマー』公式サイトより)
https://www.phantom-film.com/midsommar/
大倉:その村でいろんな催し物が始まり、「なんか楽しそうだな」って。そして、高いところに上がって「いろんなことがあるんだな」って思っていたら、次の瞬間、開いた口がふさがらないという。「はっ!?」って。
原:それ以上はネタバレになるんですね。
大倉:言えない。「どういうつもりなの?」と。
原:今までのホラー映画みたいに、たとえば調子に乗ったアメリカのクルーたちがアフリカの部族に入って、最後は串刺しになってしまう映画『食人族』とか、調子に乗ったやつがアマゾンに行って、現地の部族の人たちの風習に飲まれてしまう映画『グリーン・インフェルノ』の構図と一緒なんですか?
大倉:似てると言えば似てるんだけど、見た目が全く違うわけですよ。
原は、『ミッドサマー』が一度も画面が暗くならないホラーだと耳にしたという。
大倉:映画のトーンも常に明るさを保っているんですよ。「ただただ美しい」という評論もあるくらいだけど、それは勘違いしてるんじゃないのか。「この映画を観て美しいっていうか?」って。
原:大倉さんの話を聞いていて、オノとかチェーンソーを持ったヤツに追いかけられるのも怖いですけど、全員目がキラキラした人たちから「ようこそ!」って拍手で迎えられ、パキパキにキマッてる人たちの中に放り込まれても、それはそれで恐怖ですよね。『ミッドサマー』のアリ・アスター監督の映画『へレディタリー/継承』は観たんですけど、これもイヤな部分を真綿で締めてくるような作品でしたね。
『へレディタリー/継承』予告編
大倉:でも、『へレディタリー/継承』は半ば予想がつくんだよね。
原:『ミッドサマー』は違うんですね。
大倉:違うんです。
原:ありゃまー、これは観ちゃうな。
大倉:当初『ミッドサマー』はアメリカではNC-17指定(17歳以下は鑑賞禁止)だったんです。それを6週間かけて再編集してR指定にしたらしいんですよ。
原:それ、どれだけ残虐なシーンがあったんだって話ですよね。
大倉:揺さぶられるってことであれば、めちゃくちゃぐらんぐらんになるわけですよ。観たあとに「この気持ちの悪さは何だ」って、その気持ちがたまっちゃて。
原:結論として大倉さんは『ミッドサマー』を観てよかったんですか?
大倉:評価は高いです。僕の映画評価はどれだけ揺さぶられたかってことにしているので、これは(10点中の)8点ですね。「いや、観ちゃったな」って感じ。
大倉は『ミッドサマー』を高く評価しつつ、「かわいがっている娘にはとてもすすめられない」と話す。一方で原は期待感が高まり「大至急、観てきます!」と語っていた。
J-WAVE『BKBK』は、本、旅、映画、音楽など、大人たちが興味を惹かれるものについて大倉眞一郎と原カントくんが語り合う。放送は火曜の26時30分から。お聴き逃しなく!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『BKBK』
放送日時:毎週火曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bkbk/
3月10日(火)のオンエアでは、大倉が「ぐらぐらと揺さぶられた」と話す、映画『ミッドサマー』を紹介した。
■鑑賞後に「この気持ちの悪さは何だ」
大倉は「ホラー映画はほとんど観に行かない」そうだが、2月に公開された“フェスティバル・スリラー”と呼ばれる映画『ミッドサマー』が気になったようで、鑑賞したという。
『ミッドサマー』予告編
大倉:この映画では、みんなが不思議な民族衣装みたいなものを着てるし、人類学的な探索もあるんじゃなかろうかと思って(観に行ったの)。
原:予告編しか観てないですけど、明るい画面でみんな花飾りとか着けて、ラブ&ピースな感じで、めちゃくちゃインスタ映えするような景色が広がっていますよね。
大倉:そうそう。白を基調として映えるわけですよ。
『ミッドサマー』のあらすじ
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。
(映画『ミッドサマー』公式サイトより)
https://www.phantom-film.com/midsommar/
大倉:その村でいろんな催し物が始まり、「なんか楽しそうだな」って。そして、高いところに上がって「いろんなことがあるんだな」って思っていたら、次の瞬間、開いた口がふさがらないという。「はっ!?」って。
原:それ以上はネタバレになるんですね。
大倉:言えない。「どういうつもりなの?」と。
原:今までのホラー映画みたいに、たとえば調子に乗ったアメリカのクルーたちがアフリカの部族に入って、最後は串刺しになってしまう映画『食人族』とか、調子に乗ったやつがアマゾンに行って、現地の部族の人たちの風習に飲まれてしまう映画『グリーン・インフェルノ』の構図と一緒なんですか?
大倉:似てると言えば似てるんだけど、見た目が全く違うわけですよ。
原は、『ミッドサマー』が一度も画面が暗くならないホラーだと耳にしたという。
大倉:映画のトーンも常に明るさを保っているんですよ。「ただただ美しい」という評論もあるくらいだけど、それは勘違いしてるんじゃないのか。「この映画を観て美しいっていうか?」って。
原:大倉さんの話を聞いていて、オノとかチェーンソーを持ったヤツに追いかけられるのも怖いですけど、全員目がキラキラした人たちから「ようこそ!」って拍手で迎えられ、パキパキにキマッてる人たちの中に放り込まれても、それはそれで恐怖ですよね。『ミッドサマー』のアリ・アスター監督の映画『へレディタリー/継承』は観たんですけど、これもイヤな部分を真綿で締めてくるような作品でしたね。
『へレディタリー/継承』予告編
大倉:でも、『へレディタリー/継承』は半ば予想がつくんだよね。
原:『ミッドサマー』は違うんですね。
大倉:違うんです。
原:ありゃまー、これは観ちゃうな。
大倉:当初『ミッドサマー』はアメリカではNC-17指定(17歳以下は鑑賞禁止)だったんです。それを6週間かけて再編集してR指定にしたらしいんですよ。
原:それ、どれだけ残虐なシーンがあったんだって話ですよね。
大倉:揺さぶられるってことであれば、めちゃくちゃぐらんぐらんになるわけですよ。観たあとに「この気持ちの悪さは何だ」って、その気持ちがたまっちゃて。
原:結論として大倉さんは『ミッドサマー』を観てよかったんですか?
大倉:評価は高いです。僕の映画評価はどれだけ揺さぶられたかってことにしているので、これは(10点中の)8点ですね。「いや、観ちゃったな」って感じ。
大倉は『ミッドサマー』を高く評価しつつ、「かわいがっている娘にはとてもすすめられない」と話す。一方で原は期待感が高まり「大至急、観てきます!」と語っていた。
J-WAVE『BKBK』は、本、旅、映画、音楽など、大人たちが興味を惹かれるものについて大倉眞一郎と原カントくんが語り合う。放送は火曜の26時30分から。お聴き逃しなく!
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年3月17日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『BKBK』
放送日時:毎週火曜 26時30分-27時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/bkbk/