『我我(がが)』

妻・安達祐実を撮り続ける理由は? 写真家・桑島智輝が語る「彼女が棺桶に入るまで…」

J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。9月11日(水)のオンエアでは、写真家の桑島智輝が登場。妻で女優の安達祐実の日常を撮った写真集『我我』や、安達を撮り続けている理由などについて語った。


■「安達さんが僕を写真家にしてくれた」



2014年に安達と結婚をした桑島。2013年に発売された、安達の芸能生活30周年を記念した写真集『私生活』が出会いだった。安達との結婚に至るまでの経緯は?

桑島:(安達は)あくまでも表に出る人だし、被写体として見ていたので、そういうつもりはなかったんですけど。写真集を撮り終わったあとくらいに、安達さんから「ちょっと、好きなんですけど......」みたいな感じで言われまして。

桑島は結婚後も、安達の写真を撮り続けている。

桑島:安達さんを撮る事自体がすごく楽しいことなんです。商業カメラマンとしてずっとやってきたんですけど、写真家としての作品はそれまでなかったんです。安達さんを撮ることによって「こういう写真も撮れるんだ」と、安達さんが僕を写真家にしてくれた、というイメージなんです。

そして、写真家としての人生を変えたほど大きな影響を与えた"安達祐実"という被写体について、このように語った。

桑島:「自分はこれしかないな」と思ったので。できることなら、彼女が棺桶に入るまで撮り続けてこの写真を終わらせたら、写真家としてもそれが本望だなと思っています。




■無意識で写真を撮ったほうが結果的に面白い





桑島が安達の日常を撮り続けた写真集『我我(がが)』が、9月14日(土)に発売。桑島はこのタイトルについて、「僕と妻は対等なので、"我々"ではなく"我我"にした」と語る。

桑島が撮り続けた安達の写真のアーカイブは膨大で、『我我』では、2015年11月13日の結婚記念日から、初めての子どもの誕生を挟んだ約3年間にフォーカスを当てている。アルバム70冊分、1万8500枚を超える写真の中から、1年半かけて135枚を選んだという。その間にも撮影した写真は増えているが、桑島の撮影に対するスタンスにも変化が表れているそうだ。



桑島:前は打算的で「安達祐実が日常にいるのが面白いから、この写真を撮ってやれ」という感じでやってたんです。でも、計算が見える写真って、後から見てもあまり面白くないんです。今は、「あっ」と思った瞬間に撮ることが多くて、無意識で写真を撮ったほうが結果的に面白いものが上がってくるんです。写真って偶然が面白いものだと思うので。

オンエアでは、桑島が選曲した北海道・苫小牧のバンド・NOT WONKの『Down the Valley』を流した。桑島がツアーに同行して写真を撮ったバンドだそうで、「今年リリースしたアルバムがめちゃくちゃいいです。今年で最高の、ナンバーワンのバンドなんじゃないかと思っています」と絶賛した。

■書誌情報
書名:我我 (がが)
著者:桑島智輝(写真・文 )、安達祐実(文)
寄稿:平間至(写真家)
構成・デザイン:町口景
判型:A5/上製
総頁:168頁
定価:本体2,500円+税
ISBN:978-4-86152-756-2 C0072


【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

関連記事