J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。
8月28日(水)は、メキシコの首都、メキシコシティ在住のフリーライター、長屋美保におすすめのアーティストを紹介してもらった。
■メキシコの音楽事情
元々レコード屋でアルバイトをしていた長屋は、ラテン系の音楽を扱うインディーレーベルで働いたことから、ラテンアメリカ文化に興味を持ったそう。まずは、長屋がメキシコの音楽事情について話した。
長屋:大衆に大人気なのが、バンダという北部シナロア州で生まれたメキシコのブラスバンド音楽です。派手でけたたましい音楽で、曲の内容も「おまえをものにする~」とか「いつかビッグになって振ったお前を見返してやる~」みたいな、ど根性マッチョな感じなんですね。コテコテな演歌のようなものでぶっちゃけダサいんですが、メキシコ人たちにとっては魂の音楽なのか心にしみるらしいですね。
あっこゴリラ:へぇ~! でもそこはやっぱり国民性と通じるものがあるんですかね?
長屋:けっこうドラマチックな感じで感情をあらわにするのが当たり前なんですよね。私もそういうところが好きなんですけどね。
あっこゴリラ:素晴らしいですね。
他にも人気があるのが、コロンビア発祥ながらもメキシコで定着しているダンスミュージック、クンビア。
長屋:毎日路上で流れていたり、家でやるダンスパーティーでも欠かせない音楽です。最近では、グラミー常連の人気スター、ナタリア・ラフォルカデが、ロス・アンへレス・アスーレスの代表曲『Nunca es suficiente』のカヴァーを大ヒットさせました。
あっこゴリラ:へ~そうなんだ~!
長屋:一方で、欧米に影響を受けたインディーロック系が好きな人も多いです。隣国のアメリカのチカーノ系ミュージシャンとのコラボレーションも増えていて、面白くなってきています。
あっこゴリラ:すごい面白そう!
長屋:例えばアメリカのインディーシーンで大人気のチカーノバットマンや、イ・ラ・バンバは、メキシコ系移民新世代グループですが、メキシコの若手ミュージシャンたちとよくコラボしています。トランプ米大統領が移民規制を強化していますが、その一方で米国とメキシコのミュージシャンたちの間ではどんどん垣根がなくなってきているのが痛快です。
あっこゴリラ:最高です。音楽は自由ですもんね。
■ローファイでサイケデリックな感じが新鮮
長屋のおすすめは、サンフランシスコ在住のチカーノアーティスト、ジェス・シルヴェスターとメキシコのハリスコ州グアダラハラ在住のサイケロックバンド、ドロセオがコラボレーションしたプロジェクト、MARINERO。
長屋:音的にはゆるく、ローファイでサイケデリックな感じは、懐かしさとともに爽やかだけど気だるく相反した感じが新鮮です。坂本慎太郎とか、ブラジルのトロピカリア音楽が好きな人はきっとハマると思います。
あっこゴリラ:オ・テルノというバンドと坂本慎太郎さんがコラボして、ソナーでも結構かけさせて頂いてるんですよ。
長屋:なるほど。ジェスは、彼の母親の故郷であるグアダラハラによく訪れているため、当地のアーティストとの親交があり、エレクトロニックミュージックのアーティスト、カルロス・ペシナとのユニット、FRANCISCO Y MADEROもメキシコの音楽を狂った感じにサンプリングしていて、ルーツとモダンが共存していて最高です。
あっこゴリラ:良いですね~! 今どんどん垣根がなくなっていってるし、元々持っているものを生かしていったりするのが増えてるから、面白いですねメキシコも。
長屋:予想もつかない感じで広がっていくのが音にも現れていて面白いですね。
■MARINERO『XPACHECX』を聴く
https://maringuero.bandcamp.com/track/xpachecx
曲を聴いたあっこゴリラは、"坂本慎太郎が好きな人はハマる"という意見に同意し、「日本人で好きな方いっぱいいると思いますね。かっこいい!」と感想を述べた。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
8月28日(水)は、メキシコの首都、メキシコシティ在住のフリーライター、長屋美保におすすめのアーティストを紹介してもらった。
■メキシコの音楽事情
元々レコード屋でアルバイトをしていた長屋は、ラテン系の音楽を扱うインディーレーベルで働いたことから、ラテンアメリカ文化に興味を持ったそう。まずは、長屋がメキシコの音楽事情について話した。
長屋:大衆に大人気なのが、バンダという北部シナロア州で生まれたメキシコのブラスバンド音楽です。派手でけたたましい音楽で、曲の内容も「おまえをものにする~」とか「いつかビッグになって振ったお前を見返してやる~」みたいな、ど根性マッチョな感じなんですね。コテコテな演歌のようなものでぶっちゃけダサいんですが、メキシコ人たちにとっては魂の音楽なのか心にしみるらしいですね。
あっこゴリラ:へぇ~! でもそこはやっぱり国民性と通じるものがあるんですかね?
長屋:けっこうドラマチックな感じで感情をあらわにするのが当たり前なんですよね。私もそういうところが好きなんですけどね。
あっこゴリラ:素晴らしいですね。
他にも人気があるのが、コロンビア発祥ながらもメキシコで定着しているダンスミュージック、クンビア。
長屋:毎日路上で流れていたり、家でやるダンスパーティーでも欠かせない音楽です。最近では、グラミー常連の人気スター、ナタリア・ラフォルカデが、ロス・アンへレス・アスーレスの代表曲『Nunca es suficiente』のカヴァーを大ヒットさせました。
あっこゴリラ:へ~そうなんだ~!
長屋:一方で、欧米に影響を受けたインディーロック系が好きな人も多いです。隣国のアメリカのチカーノ系ミュージシャンとのコラボレーションも増えていて、面白くなってきています。
あっこゴリラ:すごい面白そう!
長屋:例えばアメリカのインディーシーンで大人気のチカーノバットマンや、イ・ラ・バンバは、メキシコ系移民新世代グループですが、メキシコの若手ミュージシャンたちとよくコラボしています。トランプ米大統領が移民規制を強化していますが、その一方で米国とメキシコのミュージシャンたちの間ではどんどん垣根がなくなってきているのが痛快です。
あっこゴリラ:最高です。音楽は自由ですもんね。
■ローファイでサイケデリックな感じが新鮮
長屋のおすすめは、サンフランシスコ在住のチカーノアーティスト、ジェス・シルヴェスターとメキシコのハリスコ州グアダラハラ在住のサイケロックバンド、ドロセオがコラボレーションしたプロジェクト、MARINERO。
長屋:音的にはゆるく、ローファイでサイケデリックな感じは、懐かしさとともに爽やかだけど気だるく相反した感じが新鮮です。坂本慎太郎とか、ブラジルのトロピカリア音楽が好きな人はきっとハマると思います。
あっこゴリラ:オ・テルノというバンドと坂本慎太郎さんがコラボして、ソナーでも結構かけさせて頂いてるんですよ。
長屋:なるほど。ジェスは、彼の母親の故郷であるグアダラハラによく訪れているため、当地のアーティストとの親交があり、エレクトロニックミュージックのアーティスト、カルロス・ペシナとのユニット、FRANCISCO Y MADEROもメキシコの音楽を狂った感じにサンプリングしていて、ルーツとモダンが共存していて最高です。
あっこゴリラ:良いですね~! 今どんどん垣根がなくなっていってるし、元々持っているものを生かしていったりするのが増えてるから、面白いですねメキシコも。
長屋:予想もつかない感じで広がっていくのが音にも現れていて面白いですね。
■MARINERO『XPACHECX』を聴く
https://maringuero.bandcamp.com/track/xpachecx
曲を聴いたあっこゴリラは、"坂本慎太郎が好きな人はハマる"という意見に同意し、「日本人で好きな方いっぱいいると思いますね。かっこいい!」と感想を述べた。気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。