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『カメ止め』上田監督、新作での斬新な取り組みとは?「物語を決めるのに、2年ぐらいかかりました」

『カメ止め』上田監督、新作での斬新な取り組みとは?「物語を決めるのに、2年ぐらいかかりました」

J-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo・稲葉 友)。8月16日(金)のオンエアでは、大ヒット映画『カメラを止めるな!』の監督・上田慎一郎が登場。自身が手がけた映画『イソップの思うツボ』について語った。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年8月23日28時59分)


■『カメ止め』後なのに...

上田が監督を務め、8月16日に公開された映画『イソップの思うツボ』。

<あらすじ>
あの有名な童話さながらに、ウサギとカメ、そしてイヌが"奇想天外"な騙し合い! やがてむき出しになる、3つの家族それぞれの"正体"...あなたは見破れるか!?

実は、本作の企画は『カメ止め』制作の前から始まっていたと上田。『カメ止め』のヒット後に公開するということで、「潤沢な予算があってスターがたくさん出ているのだろう」と予想される方もいるかもしれないが、『イソップの思うツボ』は意外にもインディーズ体制で作られた。本作を観たLiLiCoは、「それがいい。この映画はそうじゃないとダメ」と話した。

LiLiCo:上田さんのような監督が、低予算で何かを作ってヒットして、次に高予算で作ると、意外とおもしろくないことが多いのよ。やっぱり必死で何かを作ってるほうがいいのね。また『カメ止め』みたいに、『イソップの思うツボ』の役者のみなさんもスターになってほしいですね。
上田:名前を知らない人たちが多いからこそ展開が読めない、ということもあるかなと思います。
LiLiCo:トム・クルーズが出てたら、だいたい最後まで死なないもんね。

ちなみに本作でヒロインを務めるのは、石川瑠華、井桁弘恵、紅甘の3人で、オーディションにより決まった。その他の出演者は、キャスティングで決めたそう。脇を固めるバイプレイヤーたちにも注目だ。


■異例の"トリプル監督"による共同作品

本作は、上田のほか、『カメ止め』で助監督、スピンオフ版で監督を務めた中泉裕矢、『カメ止め』でスチール担当を務めた浅沼直也の3人が監督を務める。上田自身も「聞いたことがない」と言うこの試み。劇中には3つの家族が登場し、それぞれが自分の担当の家族の監督をして、ほかの2人は助監督を担当するというルールで進めた。

しかし、役者が混乱しないようにルールを決めたものの、うまくいかないこともあったと明かす。さらには「撮影に入るまでが大変でした」と振り返った。

上田:「3人で1本の長編を作る」という企画が先にあって、物語が決まっていなくて、どういう物語を作るかに関しては、全員やりたいことが全く違ったんです。
稲葉:3人の監督だからこそ3つの家族の話になったんですか?
上田:そうですね。最初は「ひとりの女優の10代・20代・30代を描こう」とか、「春夏秋冬で分けよう」というアイデアがあったんですけど、それだとオムニバスっぽくなってしまうので。3人で考えて物語を決めるのに、2年ぐらいかかりました。

制作中はカット割りや画の色味などにおいても、「調和させずにそれぞれの作家性を出して、引いて見たときに1枚の絵になるようにしよう」と心がけていたそうだ。

10月18日(金)には、『カメ止め』に続く上田監督の長編劇映画第2弾『スペシャルアクターズ』の公開も控えている。こちらも楽しみだが、まずは『イソップの思うツボ』を劇場で楽しんでもらいたい。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年8月23日28時59分)
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【番組情報】
番組名:『ALL GOOD FRIDAY』
放送日時:毎週金曜 11時30分-16時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/goodfriday/

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