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回らない回転寿司店が急増中!? 世界的な課題「フードロス」への飲食業界の取り組みを紹介

現在、回らずに商品を運ぶ回転寿司店が増えています。この背景にはフードロスの問題が潜んでいるようです。飲食業界はこのフードロス問題に対してどのような取り組みをしているのでしょうか。経営・マーケティングコンサルタントの新井庸志さんに訊きました。

【5月30日(木)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190530101016


■無駄をなくすために回転しなくなった

1958年、元禄寿司が最初に始めたと言われている回転寿司。1970年の大阪万博で元禄寿司が出店したことにより、爆発的なブームになりました。回っていて何が来るかわからない楽しさや、明朗会計、手軽さなどが人気の秘密でした。

では近年、回転しない回転寿司が増えてきたワケは? それには3つの理由があると、新井さんは解説します。

新井:ひとつは効率化。無駄をなくすことの探求です。ふたつ目は味のクオリティを上げる。3つ目は楽しみ方の変化の模索です。一番大きいのは、無駄をなくすことですね。
サッシャ:回転寿司に入っても、何周回ってきたか分からないものは悩んで取らない傾向にありますよね?
新井:徐々にそういうお客さんが増えているというのはあります。
増井:モニターから注文するのも当たり前になってきてますよね?
新井:そのようなお客さんの声が大きくなってきたというのもあって、最近はお皿にICチップをつけて一定の時間が経ったら外していく。鮮度が落ちない前に外すという努力もしてきました。最近はより鮮度を上げ、フードロスをなくしていこうという意識が高くなり、回さないで注文を受けてから出そうという傾向が増えてきています。


■コンビニもフードロス削減へ

売れ残りや消費期限が過ぎた商品を廃棄することで起こるフードロス。世界的に取り組むべきこの問題に対して、回転寿司以外ではどのようなことが行われているのでしょうか。

新井:一番大きな取り組みをしているのがコンビニです。6月からローソン、秋口からセブン-イレブンが、賞味期限の迫ったものをポイント還元して実質値引きをする取り組みをはじめます。
サッシャ:コンビニはなかなか値引きしない傾向にあったのが、フードロスのためにしようということですね。他にもフードロスへの取り組みはありますか?
新井:ベンチャー企業でも増えていて、フードロス削減のためのウェブプラットホーム「TABETE(タベテ)」は、お店で余ってしまった料理やお弁当などを登録すると、見つけた人が購入できるサービスです。最近ニュースになったのは、小田急ロマンスカーが運休になったときに、車内で売られる弁当を無駄にしないために新宿の店で売るという取り組みがありました。

その他にも、関西圏のレストランの余剰食材を利用してメニューを作り提供する「フードパスポート」や、関東ではそのテイクアウト版のような「Reduce GO」というサービスが行われています。「Otameshi(オタメシ)」という、賞味期限切れやパッケージ破損、パッケージのデザイン変更で扱えなくなった商品を企業から提供を受けて格安で販売するサイトもあり、売上げの一部は購入者が選んだ先に寄付できるサービスです。

なお、消費者の食べ残しによるフードロスは全体のおよそ4割を占めています。新井さんは「食べられる量の食品を買いきちんと食べる、という原点に立ち返り意識改革することが消費者側も必要だと思います」と話しました。

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

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