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ピーター・バラカン、熱烈に支持するドクター・ジョンの死に「77歳まで元気に活動できたのは不思議」 その理由とは?

ピーター・バラカン、熱烈に支持するドクター・ジョンの死に「77歳まで元気に活動できたのは不思議」 その理由とは?

J-WAVEで放送中の番組『RADIO SWITCH』。この番組は【Listen to the Magazine, Reading the Radio 雑誌を聴く、ラジオを読む。】をコンセプトに、カルチャーマガジン『SWITCH』、旅の雑誌『Coyote』、新しい文芸誌『MONKEY』の3つの雑誌とゆるやかに連動しながらお送りしています。

【この記事の放送回をradikoで聴く(2019年6月29日28時59分)】

6月22日(土)のオンエアはピーター・バラカンが登場し、「BARAKAN SWITCH」と題して「BAD WEATHER 悪天候」をテーマに、1時間まるごとピーター・バラカンの選曲でお届けしました。


■自分の曲をラジオでかけなかったボブ・ディランの代わりに

今回の「BAD WEATHER 悪天候」というテーマにちなんで、ボブ・ディランのあるエピソードを話しました。

バラカン:ボブ・ディランが全部で100回、自分でDJをした『Theme Time Radio Hour』という番組がありました。その1回目が「お天気」がテーマだったんです。悪天候ではない色々な天気、いい天気も含めて彼は選んでいたんですけど。ボブ・ディランは絶対に自分の曲をかけない人だったんです。その代わりに僕がボブ・ディランの曲をかけてあげようかなと思います。

バラカンが選んだ曲は、ジョーン・オズボーンの『Buckets Of Rain』。ジョーン・オズボーンがボブ・ディランの曲ばかりを取り上げたアルバム『Songs of Bob Dylan』に収録されています。


■マリアンヌ・フェイスフルの波乱万丈な人生

マリアンヌ・フェイスフルの『Strange Weather』。タイトルは「奇妙な天気」という意味です。トム・ウェイツが作った曲で本人も歌っていますが、バラカンはマリアンヌ・フェイスフルのバージョンが好きなのだそうです。

バラカン:これは1987年のレコードで、彼女は当時41、2歳だったんです。今から30年以上前なんですけど、マリアンヌ・フェイスフルという人は60年代半ばに、ザ・ローリング・ストーンズの関係のパーティーでストーンズのマネージャーに見初められてレコードデビューして、ミック・ジャガーとキース・リチャーズが彼女のために書いた『As Tears Go By』という曲が大ヒットして、少女のような雰囲気を持っていた人なんです。よく知られているように一時期、60年代にミック・ジャガーの恋人になって、色々なスキャンダルにも見舞われた人だったんです。不幸なこともいっぱいあって、ヘロイン中毒になったり、一時期ロンドンのソーホーの路上で暮らしている時期があって、自殺未遂までしたんです。完全に音楽活動を辞めている時期がありました。

そんなマリアンヌ・フェイスフルは、70年代の終盤に全く違う音楽性で復活を遂げます。

バラカン:その後パンクの時代になって、70年代の終盤に再デビューのような形で『Broken English』という非常に毒気の強いアルバムを出して、かつて少女のような歌い方をしていた人の壊れた感じが声から出ていたんです。でも、こっちのほうがよっぽど味があって、実に素晴らしいレコードを80年代にいっぱい出しました。そのうちのひとつが『Strange Weather』だったんです。今でも現役で、出しているレコードの数は少ないけれど、今も歌っています。


■バラカンが最も長く熱烈に支持し続けてきたドクター・ジョン

バラカンは、先日、77歳でこの世を去ったドクター・ジョンを取り上げました。バラカンは「僕が最も長く熱烈に支持し続けてきたミュージシャンのひとり」と言います。その功績と人生を紹介しました。

バラカン:彼のデビューアルバムは1968年ですから、50年以上前になります。その頃は、得体の知れない変わったミュージシャンという印象だったんですけど、それでも気になる存在だったんです。その4年後の72年に、彼は『Dr. John's Gumbo』というレコードを出して、ニューオーリンズという街の独特の音楽文化の過去を再現するような活動に入っていきました。その後も色々なタイプのレコードを出すものの、やはりずっとニューオーリンズの親善大使のような存在であり続けてきた人だったんです。

そんなドクター・ジョンについて、バラカンは「77歳まで元気に活動を続けられたのは不思議なくらい」と話します。

バラカン:ドクター・ジョンは何十年も、麻薬中毒になったり、やめたり、戻ったり、という生活を続けていた人なので、正直言って77歳まで元気に活動を続けられたのは不思議なくらいかもしれません。でも、本当に素晴らしい音楽をたくさん作った人です。彼の生まれ故郷のニューオーリンズは、2005年にハリケーン・カトリーナに襲われて街がめちゃくちゃになりました。その後の復興も、しばらく上手くいかなくて、天災だけでなく人災の部分も大きかったんです。そのハリケーンのあとに、その災害に関する特集のアルバムと言っていいと思います、『Sippiana Hericane』を作りました。

番組ではその中から、『Wade: Hurricane Suite: Storm Warning』をオンエアしました。

【この記事の放送回をradikoで聴く(2019年6月29日28時59分)】
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【番組情報】
番組名:『RADIO SWITCH』
放送日時:土曜 23時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radioswitch/about.html

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