夏の車内は危険! 子どもを置き去りにするとスマホで警告する新システムも

J-WAVEで放送中の番組『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』(ナビゲーター:ピストン西沢・松嶋初音)。6月2日(日)のオンエアでは、夏に高温となる車内環境の危険性とその対策となる最新システムを紹介しました。


■生体反応で車内に置き去りの子どもを検知

最近のネットニュースのなかから、西沢はフランスの自動車部品メーカーが開発した「車の幼児置き去り検知システム」の記事をピックアップ。

これは、車の中の天井部に設置するレーダーセンサーが機能して、体温などから車内の生体反応を見極めるというシステムです。車の中で生体反応があり、一定時間が経過し車内に人が取り残されている場合に、ドライバーのスマートフォンなどに警告を発します。

西沢:夏場は車内温度が非常に高くなりますよね。そういう状況で親が買い物などで小さい子を車内に放置してしまった場合に、「何やってるんですか! 車の中が大変なことになってますよ!」ということを教えてくれるシステムです。本来はそんなシステムはいらないはずなんですけど、現実にはそれで事故が起こっていますからね。

カメラでドライバーの状態をモニタリングするシステムはすでに存在しますが、後部座席の子どもがブランケットをかぶっていた場合、カメラで見つけることが難しいことも。しかし、フランスの自動車部品メーカーによると、生体反応であれば、子どもが車内にいるという認知の確実性が増すとのこと。今後、自動車メーカーと仕様について詰めていく必要があるとも話しています。


■車のサンシェードは有効?

車内温度が非常に高くなる夏場。炎天下では、エンジンを止めてからわずか30分で車内温度が45度に上昇。熱中症などの危険性があると、JAF(日本自動車連盟)は報告しています。車内に置いてあるスプレー缶やライターが破裂したり引火することまではないようですが、さまざまなリスクが存在します。

・ダッシュボードにスマートフォンを置いておくと、液晶画面に「高温注意」という警告が表示。ほとんど使用不能に。
・100円ライターは2、3時間でケースが割れて、ガスが抜け出てしまう。
・黒いクレヨンは1時間で溶けてしまう。
・フライパン上に割った生卵を置くと、1時間で白身のまわりが白くなり、2時間で全体が白く固まる。

ここで、松嶋は「車内からフロントガラスを覆うサンシェードは有効か?」と質問します。そこで西沢はサンシェードの効果について書かれた昨年の記事を紹介しました。酷暑だった昨年はサンシェードの売上が前年比300パーセント越えの日もあったそうです。

炎天下で駐車すると車内の温度は60度近い高温になります。そんななかJAFは同じミニバンタイプの車を複数使い、ユーザーテストをおこないました。外気温35度で何も対策をしていない黒い車の内気温は57度になり、同じ条件の白い車の内気温は52度という結果。一方、フロントガラスにサンシェードを付けた白い車の内気温は50度におさまったという結果に。

西沢:サンシェードを使用しても50度ですからね。一方、黒い車は内気温が上がるみたいです。
松嶋:私は黒いロードスターだから、夏場に車から少し出て戻ってくると、モワーッっとしますからね。
西沢:モワーッならいいですよ。初代のロードスターはビニールのシートが付いていて、それが黒かったので座るとやけどです。
松嶋:(笑)。
西沢:他にもステアリングなんかもやけどの危険性がありますからね。
松嶋:ギアが鉄でできていたりすると、やけどしそうになりますよね。

WMO(世界気象機関)によると、今年の夏はエルニーニョ現象が6月から8月に高い確率で発生するという予想があり、世界的に高温になる可能性があると報告。当然車の中も暑くなることが予想されますので、車に乗る方はくれぐれもご注意下ください。

【番組情報】
番組名:『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』
放送日時:毎週日曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/drivetothefuture/

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