J-WAVEで放送中の番組『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』(ナビゲーター:ピストン西沢・松嶋初音)。2月3日(日)のオンエアでは、1月13日(日)に「東京オートサロン2019」ブリヂストンブースでおこなわれた、公開収録の模様をお届けしました。
■「モータースポーツをあまり楽しいと思ったことがない」
まずは、チーム・インパルの星野一義監督と、「ARTA」の鈴木亜久里監督のトークショーをお届け。長くモータースポーツ界にいるふたりに、西沢が以下の質問をします。
西沢:吉田沙保里選手とか引退したじゃないですか。「もうやりきった」って言って。でも、モータースポーツって楽しいから、そういう満足感みたいなものって、なかなか得られないんじゃないかなと思うんです。
星野:いや、あまり楽しいと思ったことがない。
鈴木:楽しくないですよね~。
西沢:え? あんなに「かっこいい」ってみんなに褒められるのに。
星野:全然ない。だって、サーキットの前に行ったら「Uターンして帰りたい」と思うもん。責任感が重くて。
現役時代はライバルが出すタイムにプレッシャーを感じ、現在は監督として責任感の重さを感じるため、「絶対に子どもにはやらせたくない」と星野さん。しかし、息子である星野一樹さんもレーシングドライバーとして活躍しています。一方、鈴木さんは……。
鈴木:レースって、スタート前は本当に家に帰りたくなるくらい緊張するんだけど、いい結果だと、観ているお客さん全部が自分のためにいてくれてるみたいな錯覚を起こすから、そのギャップがすごくいいですよね。
■ 佐藤琢磨が考える「世界で活躍するために必要なこと」
続いてお届けしたのは、アメリカの「インディカー・シリーズ」で活躍している佐藤琢磨選手とのトークです。「若いドライバーを世界レベルにするために必要なこと」を語りました。
佐藤さんは「ドライバースキルは教えられるものではない。ヒントはあげられるけれど自分で学んでもらわないといけない」と話します。しかし、レースのクオリティでは、「日本はすごくレベルが高い」とも。
佐藤:だけど、それが海外に行ったときに、なんでうまくいかないかっていうと、まず文化が違う。ものの考え方が違う。言葉が違う。ドライバーというのは運転しているだけじゃなくて、エンジニアとちゃんと意思疎通が図れて、車の知識がないとできないスポーツなわけですよ。それを向こうに行って学んでたのでは、やっぱり間に合わないんですよね。
事前に海外について学んでいれば、そうしたことへの準備ができますが、「それには本人のやる気が重要になる」と佐藤さんは続けます。そのため、本人のやる気を入れるきっかけを、佐藤さんたちのような「先輩が教えてあげることがポイントになる」と続けました。
西沢:運転しか興味がない子はダメだよね。
佐藤:うん。伸びられないですよね。環境が変わったときに、それに順応できなくなっちゃう。
西沢:佐藤琢磨は、最初からインタビューとかコメントとかも、必ず自分をプロモーションというか、何をプレゼンテーションすべきかというのを整理してしゃべれてたと思うんですよ。でも、そういうドライバーって日本ではなかなかいない。
海外では子どものレースでもテレビ中継がありインタビューを受けるので、小さい頃からプロと同じような経験ができます。しかし、佐藤さんは「技術で負けているとは思わない」と力強いコメントを残しました。
■ タイヤが好きすぎて一緒にお風呂!
最後は、2018年4月「全日本ジムカーナ選手権」PN2クラスでチャンピオンに輝いた、山野哲也選手とのトークを紹介します。この優勝で、前人未到の通算100勝という偉業を達成した山野さんが愛用しているタイヤが、ブリヂストンです。
山野:100勝全部ブリヂストンです。僕、ブリヂストンに拍手とお礼を言いたいです。もちろん各メーカーがしのぎを削ってるんですよ。「SUPER GT」でもそうであるように、「全日本ジムカーナ選手権」でも、いろんなタイヤメーカーが参戦してて「今年こそチャンピオンを獲るぞ」って勢いでやってるんですよね。その中で一番勝ち数が多いのがブリヂストンです。
そう話す山野さんは、なんとタイヤが好きすぎて一緒にお風呂に入るそう。タイヤをキレイにしたいと思った山野さんが、「お風呂に入って自分の体と一緒に洗ったほうがキレイになる」と考えた結果だと明かします。
西沢:それは4本ですか?
山野:たくさん持ち込みました。狭い中で山積みになりましたけど。
西沢:ひとりでレースをやってたときは、自分の家にそういうタイヤとか工具とか、どのくらい持ち込んでたんですか?
山野:40本とかありましたね。ひとつの部屋が全部タイヤルームみたいな感じになってました。
西沢:それを実際に使ってたの?
山野:そうです。
これは、「なるべく日光にさらさないようにするため」と山野さん。そうした愛情のかけ方も、輝かしい記録に繋がっているのかもしれません。
次回2月10日(日)の『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』では、車と音楽の楽しさを知り尽くした西沢が、渾身の「冬のドライブにぴったりなMIX」をお届けします。お聴き逃しなく。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』
放送日時:毎週日曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/drivetothefuture/
■「モータースポーツをあまり楽しいと思ったことがない」
まずは、チーム・インパルの星野一義監督と、「ARTA」の鈴木亜久里監督のトークショーをお届け。長くモータースポーツ界にいるふたりに、西沢が以下の質問をします。
西沢:吉田沙保里選手とか引退したじゃないですか。「もうやりきった」って言って。でも、モータースポーツって楽しいから、そういう満足感みたいなものって、なかなか得られないんじゃないかなと思うんです。
星野:いや、あまり楽しいと思ったことがない。
鈴木:楽しくないですよね~。
西沢:え? あんなに「かっこいい」ってみんなに褒められるのに。
星野:全然ない。だって、サーキットの前に行ったら「Uターンして帰りたい」と思うもん。責任感が重くて。
現役時代はライバルが出すタイムにプレッシャーを感じ、現在は監督として責任感の重さを感じるため、「絶対に子どもにはやらせたくない」と星野さん。しかし、息子である星野一樹さんもレーシングドライバーとして活躍しています。一方、鈴木さんは……。
鈴木:レースって、スタート前は本当に家に帰りたくなるくらい緊張するんだけど、いい結果だと、観ているお客さん全部が自分のためにいてくれてるみたいな錯覚を起こすから、そのギャップがすごくいいですよね。
■ 佐藤琢磨が考える「世界で活躍するために必要なこと」
続いてお届けしたのは、アメリカの「インディカー・シリーズ」で活躍している佐藤琢磨選手とのトークです。「若いドライバーを世界レベルにするために必要なこと」を語りました。
佐藤さんは「ドライバースキルは教えられるものではない。ヒントはあげられるけれど自分で学んでもらわないといけない」と話します。しかし、レースのクオリティでは、「日本はすごくレベルが高い」とも。
佐藤:だけど、それが海外に行ったときに、なんでうまくいかないかっていうと、まず文化が違う。ものの考え方が違う。言葉が違う。ドライバーというのは運転しているだけじゃなくて、エンジニアとちゃんと意思疎通が図れて、車の知識がないとできないスポーツなわけですよ。それを向こうに行って学んでたのでは、やっぱり間に合わないんですよね。
事前に海外について学んでいれば、そうしたことへの準備ができますが、「それには本人のやる気が重要になる」と佐藤さんは続けます。そのため、本人のやる気を入れるきっかけを、佐藤さんたちのような「先輩が教えてあげることがポイントになる」と続けました。
西沢:運転しか興味がない子はダメだよね。
佐藤:うん。伸びられないですよね。環境が変わったときに、それに順応できなくなっちゃう。
西沢:佐藤琢磨は、最初からインタビューとかコメントとかも、必ず自分をプロモーションというか、何をプレゼンテーションすべきかというのを整理してしゃべれてたと思うんですよ。でも、そういうドライバーって日本ではなかなかいない。
海外では子どものレースでもテレビ中継がありインタビューを受けるので、小さい頃からプロと同じような経験ができます。しかし、佐藤さんは「技術で負けているとは思わない」と力強いコメントを残しました。
■ タイヤが好きすぎて一緒にお風呂!
最後は、2018年4月「全日本ジムカーナ選手権」PN2クラスでチャンピオンに輝いた、山野哲也選手とのトークを紹介します。この優勝で、前人未到の通算100勝という偉業を達成した山野さんが愛用しているタイヤが、ブリヂストンです。
山野:100勝全部ブリヂストンです。僕、ブリヂストンに拍手とお礼を言いたいです。もちろん各メーカーがしのぎを削ってるんですよ。「SUPER GT」でもそうであるように、「全日本ジムカーナ選手権」でも、いろんなタイヤメーカーが参戦してて「今年こそチャンピオンを獲るぞ」って勢いでやってるんですよね。その中で一番勝ち数が多いのがブリヂストンです。
そう話す山野さんは、なんとタイヤが好きすぎて一緒にお風呂に入るそう。タイヤをキレイにしたいと思った山野さんが、「お風呂に入って自分の体と一緒に洗ったほうがキレイになる」と考えた結果だと明かします。
西沢:それは4本ですか?
山野:たくさん持ち込みました。狭い中で山積みになりましたけど。
西沢:ひとりでレースをやってたときは、自分の家にそういうタイヤとか工具とか、どのくらい持ち込んでたんですか?
山野:40本とかありましたね。ひとつの部屋が全部タイヤルームみたいな感じになってました。
西沢:それを実際に使ってたの?
山野:そうです。
これは、「なるべく日光にさらさないようにするため」と山野さん。そうした愛情のかけ方も、輝かしい記録に繋がっているのかもしれません。
次回2月10日(日)の『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』では、車と音楽の楽しさを知り尽くした西沢が、渾身の「冬のドライブにぴったりなMIX」をお届けします。お聴き逃しなく。
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【番組情報】
番組名:『BRIDGESTONE DRIVE TO THE FUTURE』
放送日時:毎週日曜 19時-19時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/drivetothefuture/