J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』（ナビゲーター：あっこゴリラ）。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの方々が日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。
6月12日（水）は、ドイツ・ベルリン在住のライター／PRの宮沢香奈さんがベルリンの音楽事情、そしてオススメのアーティストを紹介しました。
■ローカルクラブが存続の危機？
クラブシーンが熱いことで有名なベルリンですが、実はいま多くのローカルクラブが存続危機の問題に直面しています。
宮沢：主な原因は都市開発によるものです。今一番問題になっているのが高速道路の新たな建設で、クラブの立ち退きが出ています。
あっこゴリラ：辛いですね。
宮沢：有名な「://about blank」など、ベルリンの有数クラブがその対象になっていて、すでにクローズを発表したクラブもあります。
あっこゴリラ：日本も風営法の問題とかもあるんで、ちょっと他人事じゃないような気がしちゃいます。
宮沢：日本の風営法を私も思い出してしまったんですけど、ベルリンにとってクラブの収益はものすごく大事な資金源ですし、政府から支援金が出るほど文化資産として認められている背景があります。それなのに、立ち退きが起きてるのは全く理解できない現象です。
あっこゴリラ：反対運動のためにレイブパーティーを即座に行ったりしているみたいですね。
宮沢：対象となっているクラブやアーティスト、クラブコミッションなどが立ち上がって反対運動のレイブを先日行われたばかりです。
あっこゴリラ：その辺もベルリンらしいなってとこありますよね。
宮沢：そうですね。音楽やクラブに限らず、すぐにデモを起こしたり署名運動を即座に行うのは海外ならではだなって思いますが、先行きが不安ではありますね。
■美しくてダイナミックな楽曲
宮沢さんのオススメは、ハウスミュージックシーンにおける重鎮的存在で、世界的に知名度のあるプロデューサー、Henrik Schwarz（ヘンリク・シュワルツ）です。
宮沢：彼がいまアムステルダムを活動拠点とする弦楽器四重奏アルマ・カルテットとコラボレーションをしていて、5月24日に『CCMYK』というアルバムをヴァイナルでリリースしたばかりです。
あっこゴリラ：これめちゃめちゃ気になりますね！ 要するにオーケストラってことですよね？
宮沢：そうですね。もう10年くらいオーケストラやクラシックのアーティスト、ミュージシャンとコラボレーションをしているんですけど、今回はストリングス・カルテットということで、バイオリンやチェロ、ビオラの生音が引き立つ作品になってます。
番組内ではHenrik Schwarz & Alma Quartet『CCMYK4 』をオンエアしました。
あっこゴリラ：すごいの教えてくれましたね！
宮沢：今回、生音と電子音楽の対話によって生まれたインプロビゼーションっていうのがコンセプトにあるんですけど、高いスキルを持つ音楽家とエレクトロニックミュージックにもクラシックにも精通しているヘンリクだからこそ作り出せる、美しくてダイナミックな楽曲に仕上がっていると思います。
あっこゴリラ：他の曲も聴いてみたいですね。弦楽器とエレクトロニックミュージックの融合ですよね。
宮沢：アルバムタイトルである『CCMYK』は、色の三原色であるCMYK、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのことです。色の可能性と同じように、弦楽器とエレクトロニックミュージックが組み合わされることによって、これまでなかった音が創造されることを意味しています。ですので、アルバム全部を通して聴いていただけるとその意味が分かると思います！
宮沢さんがPRとして関わっている、「ORIZURU」という新しいクラブが6月14日に新宿の歌舞伎町にオープンします。「東京の夜を面白く」をコンセプトに、通常のクラブ時間より早い夜9時にオープン。そして、朝までガッツリ遊べるというシステムになっています。グランドオープニングに合わせて国内外から豪華アーティストの出演も決まっているので、是非チェックしてみて下さい。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』（有料）なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時－24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
6月12日（水）は、ドイツ・ベルリン在住のライター／PRの宮沢香奈さんがベルリンの音楽事情、そしてオススメのアーティストを紹介しました。
■ローカルクラブが存続の危機？
クラブシーンが熱いことで有名なベルリンですが、実はいま多くのローカルクラブが存続危機の問題に直面しています。
宮沢：主な原因は都市開発によるものです。今一番問題になっているのが高速道路の新たな建設で、クラブの立ち退きが出ています。
あっこゴリラ：辛いですね。
宮沢：有名な「://about blank」など、ベルリンの有数クラブがその対象になっていて、すでにクローズを発表したクラブもあります。
あっこゴリラ：日本も風営法の問題とかもあるんで、ちょっと他人事じゃないような気がしちゃいます。
宮沢：日本の風営法を私も思い出してしまったんですけど、ベルリンにとってクラブの収益はものすごく大事な資金源ですし、政府から支援金が出るほど文化資産として認められている背景があります。それなのに、立ち退きが起きてるのは全く理解できない現象です。
あっこゴリラ：反対運動のためにレイブパーティーを即座に行ったりしているみたいですね。
宮沢：対象となっているクラブやアーティスト、クラブコミッションなどが立ち上がって反対運動のレイブを先日行われたばかりです。
あっこゴリラ：その辺もベルリンらしいなってとこありますよね。
宮沢：そうですね。音楽やクラブに限らず、すぐにデモを起こしたり署名運動を即座に行うのは海外ならではだなって思いますが、先行きが不安ではありますね。
■美しくてダイナミックな楽曲
宮沢さんのオススメは、ハウスミュージックシーンにおける重鎮的存在で、世界的に知名度のあるプロデューサー、Henrik Schwarz（ヘンリク・シュワルツ）です。
宮沢：彼がいまアムステルダムを活動拠点とする弦楽器四重奏アルマ・カルテットとコラボレーションをしていて、5月24日に『CCMYK』というアルバムをヴァイナルでリリースしたばかりです。
あっこゴリラ：これめちゃめちゃ気になりますね！ 要するにオーケストラってことですよね？
宮沢：そうですね。もう10年くらいオーケストラやクラシックのアーティスト、ミュージシャンとコラボレーションをしているんですけど、今回はストリングス・カルテットということで、バイオリンやチェロ、ビオラの生音が引き立つ作品になってます。
番組内ではHenrik Schwarz & Alma Quartet『CCMYK4 』をオンエアしました。
あっこゴリラ：すごいの教えてくれましたね！
宮沢：今回、生音と電子音楽の対話によって生まれたインプロビゼーションっていうのがコンセプトにあるんですけど、高いスキルを持つ音楽家とエレクトロニックミュージックにもクラシックにも精通しているヘンリクだからこそ作り出せる、美しくてダイナミックな楽曲に仕上がっていると思います。
あっこゴリラ：他の曲も聴いてみたいですね。弦楽器とエレクトロニックミュージックの融合ですよね。
宮沢：アルバムタイトルである『CCMYK』は、色の三原色であるCMYK、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックのことです。色の可能性と同じように、弦楽器とエレクトロニックミュージックが組み合わされることによって、これまでなかった音が創造されることを意味しています。ですので、アルバム全部を通して聴いていただけるとその意味が分かると思います！
宮沢さんがPRとして関わっている、「ORIZURU」という新しいクラブが6月14日に新宿の歌舞伎町にオープンします。「東京の夜を面白く」をコンセプトに、通常のクラブ時間より早い夜9時にオープン。そして、朝までガッツリ遊べるというシステムになっています。グランドオープニングに合わせて国内外から豪華アーティストの出演も決まっているので、是非チェックしてみて下さい。
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番組名：『SONAR MUSIC』
放送日時：月・火・水・木曜 21時－24時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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