顔のアンチエイジングには気を使っていても、「声」を意識したことはない……という人は多いでしょう。でも、ほうっておくと声も老けてしまいます。美声になるトレーニングを、山王病院東京ボイスセンター長の渡邊雄介さんに訊きました。
【5月14日(火)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190514100950
■30代以降、声も老けてくる
渡邊さんによると、声は顔よりも先に老けるのだとか。
渡邊:筋肉のピークは20代頃にくるようにできています。声も一緒で、20代、30代から黄色い声が出なくなり、きちんと練習していないといい声で歌えないようになってきます。
サッシャ:声の筋肉は、具体的にはどういったものなのでしょう?
渡邊:声筋は声を出すのに必要な筋肉のことで、喉仏のあたりに左右5つずつあります。この筋肉が30代以降に弱ってくると声に張りがなくなってきます。すると声がかすれて、老け声になってきます。
サッシャ:声帯は筋肉ではないんですか?
渡邊:声帯は、筋肉と粘膜を足した総称になります。
サッシャ:声の筋肉が弱くなる原因は、年齢以外にもありますか?
渡邊:酒やタバコはよくないですね。タバコや電子タバコは熱いから、簡単に言えばヤケドを起こします。煙が出てるものはスモークされるため、自分の声帯を燻製している感じです。またタールはある程度、蓄積してくると発がんすると言われているので、喉頭がんにつながることも。
サッシャ:酒焼けのほうはいかがでしょう?
渡邊:酒はタンパク質を固まらせる性質があります。生タマゴをウォッカに入れると固まります。人間の声帯もタンパク質でできているため、強いお酒を飲むと固くなります。お酒を飲むと逆流することがあって、胃酸が喉に流れて喉焼けの状態になります。そうすると声帯が固くなったり、形がヘコんだりします。潰瘍ができて声が出にくくなることもあります。
プロの目から見て、「声の筋肉を守っている人」は……?
渡邊:ポール・マッカートニーさんは76歳ですが、日本公演では原曲のキーのまま、水も飲まずに3時間、最後まで歌いきりました。「よくここまで喉を守ってるな」と医者として思います。声はどんどん低くなっていくため、高い声を出すためには特殊な筋肉を鍛えていないとダメなんです。
番組では、ポール・マッカートニーが66歳のときにライブで『ヘイ・ジュード』を歌った時の音源をオンエアしました。
■老け声チェック&美声トレーニング
そこで、老け声になっているかどうかをチェックする方法を教えていただきました。
渡邊:医学的には「最大持続発声時間」といいます。深呼吸をして楽な高さで「アー」と長く声を出します。成人男性の場合は30秒、女性の場合は20秒続かないと、“老け声の入り口”になっていると思われます。
艶のある声になるには、どうすればいいのでしょうか? トレーニング法を教えていただきました。
渡邊:「Vocal Function Exercises(VFE)」という方法です。「のーーー」と、低音から高音まで鼻に抜けるように発声します。そしてまた「のーーー」と、高音から徐々に低くしていきます。喉の筋肉のストレッチ、喉の筋肉を鍛えられる方法の一つです。
サッシャと増井もチャレンジしました。
渡邊:朝昼晩、低音から高音、高音から低音をワンセットで1日30回、3ヶ月ぐらいやると必ず効果が出てきます。ほかにも、太いストローを口にくわえて先ほどと同じように低音から高音にむかって「のーーー」と発声します。口をすぼめることによって口の奥側の声帯が広がるんです。広がると響きがよくなると言われているため、ストロー発声法も加えるとさらに艶声に近くなると思います。
声が美しいと、若々しい印象を与えることができます。ぜひ、実践してみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
【5月14日(火)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190514100950
■30代以降、声も老けてくる
渡邊さんによると、声は顔よりも先に老けるのだとか。
渡邊:筋肉のピークは20代頃にくるようにできています。声も一緒で、20代、30代から黄色い声が出なくなり、きちんと練習していないといい声で歌えないようになってきます。
サッシャ:声の筋肉は、具体的にはどういったものなのでしょう?
渡邊:声筋は声を出すのに必要な筋肉のことで、喉仏のあたりに左右5つずつあります。この筋肉が30代以降に弱ってくると声に張りがなくなってきます。すると声がかすれて、老け声になってきます。
サッシャ:声帯は筋肉ではないんですか?
渡邊:声帯は、筋肉と粘膜を足した総称になります。
サッシャ:声の筋肉が弱くなる原因は、年齢以外にもありますか?
渡邊:酒やタバコはよくないですね。タバコや電子タバコは熱いから、簡単に言えばヤケドを起こします。煙が出てるものはスモークされるため、自分の声帯を燻製している感じです。またタールはある程度、蓄積してくると発がんすると言われているので、喉頭がんにつながることも。
サッシャ:酒焼けのほうはいかがでしょう?
渡邊:酒はタンパク質を固まらせる性質があります。生タマゴをウォッカに入れると固まります。人間の声帯もタンパク質でできているため、強いお酒を飲むと固くなります。お酒を飲むと逆流することがあって、胃酸が喉に流れて喉焼けの状態になります。そうすると声帯が固くなったり、形がヘコんだりします。潰瘍ができて声が出にくくなることもあります。
プロの目から見て、「声の筋肉を守っている人」は……?
渡邊:ポール・マッカートニーさんは76歳ですが、日本公演では原曲のキーのまま、水も飲まずに3時間、最後まで歌いきりました。「よくここまで喉を守ってるな」と医者として思います。声はどんどん低くなっていくため、高い声を出すためには特殊な筋肉を鍛えていないとダメなんです。
番組では、ポール・マッカートニーが66歳のときにライブで『ヘイ・ジュード』を歌った時の音源をオンエアしました。
■老け声チェック&美声トレーニング
そこで、老け声になっているかどうかをチェックする方法を教えていただきました。
渡邊:医学的には「最大持続発声時間」といいます。深呼吸をして楽な高さで「アー」と長く声を出します。成人男性の場合は30秒、女性の場合は20秒続かないと、“老け声の入り口”になっていると思われます。
艶のある声になるには、どうすればいいのでしょうか? トレーニング法を教えていただきました。
渡邊:「Vocal Function Exercises(VFE)」という方法です。「のーーー」と、低音から高音まで鼻に抜けるように発声します。そしてまた「のーーー」と、高音から徐々に低くしていきます。喉の筋肉のストレッチ、喉の筋肉を鍛えられる方法の一つです。
サッシャと増井もチャレンジしました。
渡邊:朝昼晩、低音から高音、高音から低音をワンセットで1日30回、3ヶ月ぐらいやると必ず効果が出てきます。ほかにも、太いストローを口にくわえて先ほどと同じように低音から高音にむかって「のーーー」と発声します。口をすぼめることによって口の奥側の声帯が広がるんです。広がると響きがよくなると言われているため、ストロー発声法も加えるとさらに艶声に近くなると思います。
声が美しいと、若々しい印象を与えることができます。ぜひ、実践してみてください。
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※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone
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