「五月病」になるか、ならないか…GWの長さは関係ない!?

GWが終わっても、働く気力が戻らない……という人は少なくないでしょう。五月病のメカニズムと対処法について、健康管理を行う産業医、大室正志さんに訊きました。

【5月13日(月)J-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)のワンコーナー「SAWAI SEIYAKU SOUND CLINIC」】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190513105227


■五月病のメカニズム

4月は新生活が始まる人が多く、緊張しています。とくに新入社員は、5月になると緊張の糸が切れて、休み明けもなかなか体調が回復しないことがあります。これが五月病の症状です。

今年のGWは10連休。反動が大きそう……とイメージしがちですが、五月病になるかどうかは、休みの日数より、4月にどれだけ緊張しているかによって決まるそう。

大室:最初の1ヶ月で会社を辞めるなんて社会人失格というプレッシャーが、昔よりも今は減っています。そうなると、「この会社ちょっと違うな」と思ったら、4月に来なくなります。なので五月病自体は、実は以前より減っているんです。

むしろ今、五月病かのような症状が出ているのは、家族がいるのに大企業からベンチャーに転職を挑戦した人に多いのだとか。

大室:こういう人は片道切符というか、肩に力が入って転職するので、連休明け、夏休み明けに体調が戻らない。(五月病は)緊張度が高い人に起きるので、僕が見たところ、今は若者よりも中高年の方に多い気がします。


■対処法はある?

そこで大室さんに対処法を訊きました。

・入社したばかりの会社に違和感を感じている新入社員
大室:スキーもスノボもどんなものも、最初はできないのであまり面白くないです。できないから面白くないのか、できても向いていないのかを知るためにも、今は習得期間の最初の段階だというのを頭に入れておいてほしいです。

・転職など過度なストレスを感じている中堅組
大室:ベンチャーに転職した40代前後の人は、これまで上に言われたことを我慢してやってきた人が多いです。でもベンチャーは自分で仕事を作り出す、むしろフリースタイルを求められます。また年下に聞けないと思って、自分で全部抱えて緊張してしまう人が多いので、年上だからとか経験者だからとかいう防御を外すことがポイントかと思います。

コーナー後半では、リスナーの悩みに音楽を処方。この日は「職場に細かすぎる先輩がいてストレスです。ストレスが取れる曲をかけて欲しい」というリスナーに、Kendrick Lamarの『Alright2』をオンエアしました

この記事の放送回をradikoで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

関連記事