音楽、映画、エンタメ「ここだけの話」
『ヒプノシスマイク』は声優たちのヒップホップ熱が高い! 「凝りまくった」新曲もオンエア

『ヒプノシスマイク』は声優たちのヒップホップ熱が高い! 「凝りまくった」新曲もオンエア

話題のアニメ『キャロル&チューズデイ』や、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』にフォーカスした、『J-WAVE SELECTION』(ナビゲーター:サッシャ)。4月7日(日)のオンエアです。

今回は「DIG ANIME」と題し、『キャロル&チューズデイ』の渡辺信一郎監督へのインタビューやNai Br.XX & Celeina Annによるオープニングテーマのスタジオライブ、『ヒプノシスマイク』の新曲解禁など内容盛りだくさんでお送りしました!


■声優たちのヒップホップ熱が高い『ヒプノシスマイク』

まずは音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』にフォーカス。武力による戦争が根絶したH歴。争いは人の精神に干渉する特殊マイク「ヒプノシスマイク」に取って代わった——。言葉が力を持つことになった世界で繰り広げられる男たちのテリトリーバトル。総勢12人の男性キャラクターが、「イケブクロ・ディビジョン」「ヨコハマ・ディビジョン」「シブヤ・ディビジョン」「シンジュク・ディビジョン」の4チームにわかれて、ラップとともにバトル展開していきます。

2017年9月にこのプロジェクトが始動してからすぐ大きな話題になり、ツイッターのフォロワー数は現在46万人超え。ユーチューブにアップされたイケメン声優全員が参加している『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』は再生回数が1500万回以上を超えるなど、とにかく今注目を集めるプロジェクト。

これまでもこの作品にはZeebraさん、サイプレス上野さん、DJ KENTAROさんやDJ BAKUさんなど、数々のクリエイターたちが参加してきました。そんな『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』プロジェクト初のフルアルバム『Enter the Hypnosis Microphone』が4月24日(水)にリリース。この作品に収録されている『おはようイケブクロ』のリリックを担当する、餓鬼レンジャーのポチョムキンさんに話を訊きました。

サッシャ:最初に『ヒプノシスマイク』の人気ぶりを耳にしたとき、どう思いました?
ポチョムキン:話題になっているのは知っていたけど、実態がつかめなくて。「アニメのキャラがラップしてるのが流行ってるのかな?」みたいな認識だったけど、どうやら違うぞと。機会があって、一度ライブに行ったら、すごい盛り上がりで楽しくて。ファンの人が、『ヒプノシスマイク』だけじゃなくて、楽曲を提供したアーティストにも同じ高い熱量を持っている。すてきだなと思って、お話をいただいたときは「やった」という感じでしたね。ずっとヒップホップを聴いてきたお客さんばかりじゃないと思うんですけど、より『ヒプノシスマイク』を楽しむために勉強したりしていると思うんですね。愛を持ってラッパーを見てくれている。それがいいな、って。
サッシャ:関わってみて、改めてどんな魅力を感じましたか?
ポチョムキン:僕は「イケブクロ・ディビジョン」の曲を書かせてもらったんですけど、このチームの3兄弟のキャラクターを担当する声優さんが素敵でしたね。レコーディングする前から軽く面識はあったんですけど、ヒップホップ熱があって話が早かったですね。単純に声優さんがラップする面白さが気持ちいいし、聴いていて楽しいことが魅力ですね。
サッシャ:これまでのラッパーにはない声色ですよね。新曲『おはようイケブクロ』のコンセプトはラジオ番組なんですよね?
ポチョムキン:そうなんですよ。「イケブクロ・ディビジョン」の3兄弟が、池袋ローカルラジオの朝の番組を担当している設定なんです。まずは、ラジオの中のコーナー、大喜利やお便りなどの部分を作って、サビっぽくジングルを作って、CMも作ってという。最後は通勤通学をする人にアツいメッセージを送るという構成です。コーナーによってトラックを変えているんですよ。「世の中に喧嘩を売りたいこと575」というコーナーでは、和っぽくしたり、とにかく凝りまくっています。

番組ではこの『おはようイケブクロ』を初オンエアしました。また、作曲・編曲を担当した□□□の三浦康嗣からもコメントが到着。「世界一ラジオでかかるとややこしい楽曲」と紹介しました。


■『キャロル&チューズデイ』に込めた思い

続いて4月10日(水)からはじまるアニメ『キャロル&チューズデイ』にフォーカスしました。

この作品は、人類が新たなフロンティア・火星に移り住んで50年という時代。多くのカルチャーはAI(人工知能)によって作られている世界が舞台です。そんな時代のなかでミュージシャンを目指すキャロルとチューズデイは出会い、一緒に音を奏ではじめるというストーリーです。

オープニング主題歌を手掛けたNulbarichさんをはじめ、Benny Sings、Mocky、Flying Lotus、Thundercatなど、そうそうたるミュージシャンが名を連ねています。それだけではなく、劇中に登場するキャラクターたちはセリフのボイスと楽曲のボーカルがそれぞれ違うWキャストであることも特徴です。

『キャロル&チューズデイ』の総監督を務める渡辺信一郎さんに話を訊きました。

渡辺:そもそも僕は大の音楽好きで、基本的には洋楽中心にずっと音楽を聴いて育ちました。自分が影響を受けたものも、基本は音楽が多いです。アニメの監督になって、自分が作品を作る時にいちばん重要視したいと思うのは音楽でした。そのため、いつか自分発で本格的な音楽を題材にしたものを作りたいという思いをずっと持っていて、今回、満を持して制作することができました。
サッシャ:『キャロル&チューズデイ』はセリフの声と楽曲のボーカルを変えていますよね。
渡辺:このアニメは世界中で放送されることが決まっていたので、堂々と届けられるものにしたいと考え、ネイティブイングリッシュを話せる人をボーカルにしました。
サッシャ:また、音楽もNulbarichやBenny Sings、Thundercatなど豪華なメンバーですね。
渡辺:音楽ものとして堂々と世界に通用する作品にしたいと考えて、このようなアーティストの名前が出ました。でも、当初はやってくれるかなと、だいたいそこで諦めることが多いけど、スタッフの方たちが頑張ってくれてなんとか実現することができました。一方で、世界のミュージシャンの中にも実はアニメが好きだったという人がいたり、僕の過去作品を観たりしていたアーティストたちもけっこういたので、そのおかげで引き受けてくれた経緯もありました。

『キャロル&チューズデイ』を通じて伝えたいことについて、渡辺さんはこう話します。

渡辺:音楽ものといっても、歌い手が主人公の作品はこれまでにもいくつかあったと思いますが、音楽をつくる人が主人公の作品はそんなに多くないと思います。音楽や小説やアニメなどは、言ってみれば、なければ死んでしまうものではないじゃないですか。だからといって必要ないのかというと、そんなことはないんじゃないか。人間としてどうしても必要なものなんじゃないだろうか。そういうことがテーマになっています。そういう「ものづくりをする人」の話をやりたいと思いました。また、つくる側にある葛藤や悩みを描いた作品はあまりないと思ったので、ここでやろうと考えました。
サッシャ:渡辺監督もつくる側なので、自身の気持ちも投影されているわけですね。
渡辺:そうですね。あと、つくるひとだけでは何にもならなくて、それを広めてくれる人やプロデュースしてくれる人などがいてこそ、いろんな人に伝わっていく、そういう部分も描いていきたいと思っています。

番組では『キャロル&チューズデイ』で主人公キャロル・チューズデイの声を担当するNai Br.XXさんとCeleina Annさんが登場。インタビューとともに、この作品のオープニングテーマである『Kiss Me』のスタジオライブをお届けしました

また、アーティガン役の宮野真守さんからもコメントが到着。「実年齢より上の役をやることはほとんどないので、新たな試みとして気合いが入ります」と、役への意気込みを語りました。

今回、紹介した『ヒプノシスマイク』と『キャロル&チューズデイ』、ぜひチェックしてみてください。

この記事の放送回をradikoで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE SELECTION』
放送日時:毎週日曜 22時-22時54分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/jwaveplus/

この記事の続きを読むには、
以下から登録/ログインをしてください。

  • 新規登録簡単30
  • J-meアカウントでログイン
  • メールアドレスでログイン