J-WAVEで放送中の番組『SEIKO SOUND STORAGE』。当番組は、ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語ります。4月はスガシカオさんが登場。4月5日(金)のオンエアでは、幼少期からの音楽体験を語りました。
■音楽とあまり縁がなかった子ども時代
「音楽荒野な一家で、砂漠のような環境で育った」と明かすスガさん。子どもの頃は音楽とあまり縁がない生活を送っていたそうです。中学生の頃、実家にあるレコードはたった3枚だったとか。
スガ:1枚は、僕の子どものためのクラシック全集、もう1枚は母の美空ひばり全集、もう1枚が父の高橋竹山ですね。この3枚で小学校と中学校の前半までを過ごしてきたというのが、正直な僕の音楽の歴史。あとから考えたら、よくここまでこられたなと思うんですけどね。
■初めて買ったアルバムは中島みゆき
そんなスガさんは、中学生になって音楽を聴くようになりました。当時流行っていたのはイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)。当時、数千万円もするシンセサイザーを駆使していたYMOの音を奏でたいと思うものの、その楽器には手が届かないため、友だちと秋葉原に行って1500円のシンセサイザーキットを買い、YMOの音楽を奏でていたのだとか。また、中学生の頃に、もうひとり影響を受けたミュージシャンがいます。
スガ:中島みゆきさんの夜中のラジオをよく聴いていたんですよ。最初は誰だか知らなかったんですけど、話も面白いし、みゆきさんの曲がラジオで流れてきて「いい曲だな。フォークギターでコピーしてみようかな」と、みゆきさんのアルバムを買ったんですよ。初めて買ったのが、中島みゆきさんのアルバム『生きていてもいいですか』で、1曲目は『うらみ・ます』。中学生が買うにはちょっと重いな(笑)。そのあとも、みゆきさんのアルバムを何枚か買ったりして、よく聴いてましたね。
■高校で軽音楽部に入部して開花!
スガさんは「高校に入って音楽観が変わった」と言います。軽音楽部に入部して、毎日活動していくなかでさまざまな音楽を知り、尾崎 豊さんが人気の時代に、スガさんはポジティブパンクやアバンギャルド、ノイズミュージックなどに魅了されるようになります。
スガ:ポジティブパンクなんて、サウンドそのものよりも「ライブアクトのなかで何をするか」という、アクトのほうに注目がいく音楽。とにかく「むちゃくちゃする、何が起こるかわからない感がパンクだ」みたいな、そういう感じの音楽に惹かれていくんです。高校2年生くらいでアバンギャルドやノイズのバンドを組んでいて、ギターをやっていましたけど、チューニングをしたこともなかったですね。ノイズなので、爆音でぐちゃぐちゃの音が出ていればいいっていう感じ。
当時の過激な音楽体験は、今でも顔を覗かせることがあるそうで……。
スガ:今でも音符的に合ってないものとか、ノイズのものに全く抵抗がないんですよ。アルバムを聴いていただくと、突然ノイジーになったり、関係ないノイズがのってきたりということが、アレンジの中でよくあるんですけど、それは高校生のときの体験が頭のなかにこびりついていて、つい鳴らしてしまうからです。
■ブラックミュージックにどっぷり
YMO、中島みゆきさん、ノイズ、ポジティブパンクを経て、「伝統的なロックミュージックも通らずに来た」と言うスガさん。高校3年生になると、今度はブラックミュージックと出会います。
スガ:初めてブラックミュージックを聴いたときに「こんなにカッコよくて、こんなに美しくて、こんなにエモーショナルな音楽があるのに、どうして世界中のみんなはこの音楽をやらないんだろう」と思うくらい、衝撃的に惚れてしまったんです。それからデビューする28~30歳くらいまでの間は、ブラックミュージックの純粋培養で、ロックとか一切聴かなかったです。もうブラックミュージックしか聴かないで、28~29歳まで育って、そしてデビューになったんです。
次回、4月12日(金)の放送では、スガさんが「新生活」をテーマに語ります。スガさんにとって思い出深い新生活や、「スガシカオ流・新生活のすすめ」など、内容は盛りだくさん。お聴き逃しなく!
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【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/
■音楽とあまり縁がなかった子ども時代
「音楽荒野な一家で、砂漠のような環境で育った」と明かすスガさん。子どもの頃は音楽とあまり縁がない生活を送っていたそうです。中学生の頃、実家にあるレコードはたった3枚だったとか。
スガ:1枚は、僕の子どものためのクラシック全集、もう1枚は母の美空ひばり全集、もう1枚が父の高橋竹山ですね。この3枚で小学校と中学校の前半までを過ごしてきたというのが、正直な僕の音楽の歴史。あとから考えたら、よくここまでこられたなと思うんですけどね。
■初めて買ったアルバムは中島みゆき
そんなスガさんは、中学生になって音楽を聴くようになりました。当時流行っていたのはイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)。当時、数千万円もするシンセサイザーを駆使していたYMOの音を奏でたいと思うものの、その楽器には手が届かないため、友だちと秋葉原に行って1500円のシンセサイザーキットを買い、YMOの音楽を奏でていたのだとか。また、中学生の頃に、もうひとり影響を受けたミュージシャンがいます。
スガ:中島みゆきさんの夜中のラジオをよく聴いていたんですよ。最初は誰だか知らなかったんですけど、話も面白いし、みゆきさんの曲がラジオで流れてきて「いい曲だな。フォークギターでコピーしてみようかな」と、みゆきさんのアルバムを買ったんですよ。初めて買ったのが、中島みゆきさんのアルバム『生きていてもいいですか』で、1曲目は『うらみ・ます』。中学生が買うにはちょっと重いな(笑)。そのあとも、みゆきさんのアルバムを何枚か買ったりして、よく聴いてましたね。
■高校で軽音楽部に入部して開花!
スガさんは「高校に入って音楽観が変わった」と言います。軽音楽部に入部して、毎日活動していくなかでさまざまな音楽を知り、尾崎 豊さんが人気の時代に、スガさんはポジティブパンクやアバンギャルド、ノイズミュージックなどに魅了されるようになります。
スガ:ポジティブパンクなんて、サウンドそのものよりも「ライブアクトのなかで何をするか」という、アクトのほうに注目がいく音楽。とにかく「むちゃくちゃする、何が起こるかわからない感がパンクだ」みたいな、そういう感じの音楽に惹かれていくんです。高校2年生くらいでアバンギャルドやノイズのバンドを組んでいて、ギターをやっていましたけど、チューニングをしたこともなかったですね。ノイズなので、爆音でぐちゃぐちゃの音が出ていればいいっていう感じ。
当時の過激な音楽体験は、今でも顔を覗かせることがあるそうで……。
スガ:今でも音符的に合ってないものとか、ノイズのものに全く抵抗がないんですよ。アルバムを聴いていただくと、突然ノイジーになったり、関係ないノイズがのってきたりということが、アレンジの中でよくあるんですけど、それは高校生のときの体験が頭のなかにこびりついていて、つい鳴らしてしまうからです。
■ブラックミュージックにどっぷり
YMO、中島みゆきさん、ノイズ、ポジティブパンクを経て、「伝統的なロックミュージックも通らずに来た」と言うスガさん。高校3年生になると、今度はブラックミュージックと出会います。
スガ:初めてブラックミュージックを聴いたときに「こんなにカッコよくて、こんなに美しくて、こんなにエモーショナルな音楽があるのに、どうして世界中のみんなはこの音楽をやらないんだろう」と思うくらい、衝撃的に惚れてしまったんです。それからデビューする28~30歳くらいまでの間は、ブラックミュージックの純粋培養で、ロックとか一切聴かなかったです。もうブラックミュージックしか聴かないで、28~29歳まで育って、そしてデビューになったんです。
次回、4月12日(金)の放送では、スガさんが「新生活」をテーマに語ります。スガさんにとって思い出深い新生活や、「スガシカオ流・新生活のすすめ」など、内容は盛りだくさん。お聴き逃しなく!
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【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時-24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/