J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、2009年5月2日に58歳の若さでこの世を去って間もなく10年を迎える、日本が誇るキング・オブ・ロック、忌野清志郎さんを特集します。「僕の好きな清志郎」と題して、忌野さんにゆかりのある人や影響を受けた人からのコメントを交えながら、忌野さんが音楽シーンに残した功績に迫りました。
初回となる4月29日(月・祝)のオンエアでは、J-WAVEの番組『RADIO DONUTS』(毎週土曜 8時~12時)のナビゲーターとしてもお馴染みの編集者・渡辺 祐さんが登場しました。
■忌野清志郎は通訳が必要だった?
デビューのころから清志郎さんを知っていた渡辺さん。ファンになった経緯を、こう話します。
渡辺:ご存知のとおり、デビューの頃は3人組の、どちらかというとフォーク寄りのバンドでした。それがのちにどんどんロック化していって、ソウル、ブルース、R&B、ロックンロールとなっていったときに、私は本格的なファンになりました。大学生くらいですかね。
その後、渡辺さんは雑誌『宝島』編集者になりました。『宝島』では、ロングインタビューなどで忌野さんのバンドであるRCサクセションを特集。忌野さんと会う機会もありました。
渡辺:そこからは、いろいろなシーンでお仕事させていただきました。業界の人たちはみんな忌野さんのことを「ボス」と呼んだりしますけど、私にとってもどこかでボス感のある忌野さんです。
渡辺さんが雑誌取材で会っていた80年代前半は、忌野さんはシャイで無口。当時はRCサクセションのメンバーの仲井戸“CHABO”麗市さんが必ずとなりにいて、忌野さんが言いたいことを通訳してくれていたと渡辺さん。
渡辺:そうしてくれないと、インタビュー原稿の文量が足りないくらい、あんまり語らなかったんですよね。でも、何年かご一緒していると、どんどん茶目っ気が出てきたり、ちょっとイタズラな少年っぽいことをやってみたりしはじめて、番組でもすごくしゃべるようになりました。あの変わり目はなんだったのかなと未だに思うんですけど、そのシャイさを中に秘めたカタチでの茶目っ気が、すごく愛らしい、愛おしいところだったりしました。
■忌野清志郎のすごさは…
ソロ活動について渡辺さんは、「すごく芯のあるメッセージを伝えるようになり、そういう意味ですごく強い反骨精神のあるロックな忌野さんと、茶目っ気のあるシャイな忌野さんが共存しているところが魅力だった」と振り返ります。
渡辺:ミュージシャン、アーティストとしての忌野さんのすごさといえば、まず圧倒的に歌が聴こえる。これはライブバンド、RCサクセションの時代からで、まったくバンドの演奏に負けない。つまり、ライブでも歌詞がきっちり聴こえてくるっていう、ものすごい強さがありましたね。これに関しては球界全体の4番バッター的なすごさでした。
「だからこそ、芯のある過激なメッセージが歌として響いてくる」と渡辺さんは言います。また、忌野さんといえば、派手なメイクや衣装も印象的。それは「自分を見てもらうことによって歌が届くという仕組みを自分の中で見つけたのかもしれない」と渡辺さんは解釈しています。
番組では忌野さんの『JUMP』をライブバージョンでオンエアしました。
渡辺:清志郎さんがミュージックシーンに遺したものは、見た目も曲のすごさも含めて、すごくポップに、誰にでもわかる「すごさ」。そうしたものを持ちつつ、芯にあるのは自分が歌いたいこと。それを聴いてもらいたい、その一心だったんですよね。
■「忌野清志郎ってどんな人?」と訊かれたら
そして渡辺さんは、忌野さんについて「どんな人でしたか?」と訊かれると、こう答えているそうです。
渡辺:「ものすごく厄介な天使」。「厄介だなあ」と思うところと「すごいな」「ピュアだな」って思うところがないまぜになっている。そういうひとりのアーティストが、音楽というもので勝負しているんだ、生きているんだっていうことを見せてくれて、当時の若手ミュージシャンにすごく影響を与えたと思っています。
特集2日目となる4月30日(火)のオンエアでは、ドラマ『忌野清志郎 トランジスタ・ラジオ』(NHK)で主演をつとめた渡辺大知さんが登場します。ぜひ続けてチェックしてみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
初回となる4月29日(月・祝)のオンエアでは、J-WAVEの番組『RADIO DONUTS』(毎週土曜 8時~12時)のナビゲーターとしてもお馴染みの編集者・渡辺 祐さんが登場しました。
■忌野清志郎は通訳が必要だった?
デビューのころから清志郎さんを知っていた渡辺さん。ファンになった経緯を、こう話します。
渡辺:ご存知のとおり、デビューの頃は3人組の、どちらかというとフォーク寄りのバンドでした。それがのちにどんどんロック化していって、ソウル、ブルース、R&B、ロックンロールとなっていったときに、私は本格的なファンになりました。大学生くらいですかね。
その後、渡辺さんは雑誌『宝島』編集者になりました。『宝島』では、ロングインタビューなどで忌野さんのバンドであるRCサクセションを特集。忌野さんと会う機会もありました。
渡辺:そこからは、いろいろなシーンでお仕事させていただきました。業界の人たちはみんな忌野さんのことを「ボス」と呼んだりしますけど、私にとってもどこかでボス感のある忌野さんです。
渡辺さんが雑誌取材で会っていた80年代前半は、忌野さんはシャイで無口。当時はRCサクセションのメンバーの仲井戸“CHABO”麗市さんが必ずとなりにいて、忌野さんが言いたいことを通訳してくれていたと渡辺さん。
渡辺:そうしてくれないと、インタビュー原稿の文量が足りないくらい、あんまり語らなかったんですよね。でも、何年かご一緒していると、どんどん茶目っ気が出てきたり、ちょっとイタズラな少年っぽいことをやってみたりしはじめて、番組でもすごくしゃべるようになりました。あの変わり目はなんだったのかなと未だに思うんですけど、そのシャイさを中に秘めたカタチでの茶目っ気が、すごく愛らしい、愛おしいところだったりしました。
■忌野清志郎のすごさは…
ソロ活動について渡辺さんは、「すごく芯のあるメッセージを伝えるようになり、そういう意味ですごく強い反骨精神のあるロックな忌野さんと、茶目っ気のあるシャイな忌野さんが共存しているところが魅力だった」と振り返ります。
渡辺:ミュージシャン、アーティストとしての忌野さんのすごさといえば、まず圧倒的に歌が聴こえる。これはライブバンド、RCサクセションの時代からで、まったくバンドの演奏に負けない。つまり、ライブでも歌詞がきっちり聴こえてくるっていう、ものすごい強さがありましたね。これに関しては球界全体の4番バッター的なすごさでした。
「だからこそ、芯のある過激なメッセージが歌として響いてくる」と渡辺さんは言います。また、忌野さんといえば、派手なメイクや衣装も印象的。それは「自分を見てもらうことによって歌が届くという仕組みを自分の中で見つけたのかもしれない」と渡辺さんは解釈しています。
番組では忌野さんの『JUMP』をライブバージョンでオンエアしました。
渡辺:清志郎さんがミュージックシーンに遺したものは、見た目も曲のすごさも含めて、すごくポップに、誰にでもわかる「すごさ」。そうしたものを持ちつつ、芯にあるのは自分が歌いたいこと。それを聴いてもらいたい、その一心だったんですよね。
■「忌野清志郎ってどんな人?」と訊かれたら
そして渡辺さんは、忌野さんについて「どんな人でしたか?」と訊かれると、こう答えているそうです。
渡辺:「ものすごく厄介な天使」。「厄介だなあ」と思うところと「すごいな」「ピュアだな」って思うところがないまぜになっている。そういうひとりのアーティストが、音楽というもので勝負しているんだ、生きているんだっていうことを見せてくれて、当時の若手ミュージシャンにすごく影響を与えたと思っています。
特集2日目となる4月30日(火)のオンエアでは、ドラマ『忌野清志郎 トランジスタ・ラジオ』(NHK)で主演をつとめた渡辺大知さんが登場します。ぜひ続けてチェックしてみてください!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/