【若者文化】“盛る”のは顔だけじゃない! 今は「シーンを盛る」のがトレンド

写真やプリクラを撮るとき、今はどんな「盛り」が流行ってるんでしょうか。プリクラでどんな盛りがかわいいとされているかなど、日本人の美意識を数字で表す研究をするシンデレラ・テクノロジー研究者の久保友香さんに訊きました。

【4月15日(月)『STEP ONE』の「BEHIND THE SCENE」(ナビゲーター:サッシャ、増井なぎさ)】
http://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20190415102220


■盛るのは「日本の文化」?

もともと美人画などを研究していた久保さんは、ある理由から「盛り」の研究をするようになったそうです。

久保:学生の時に美人画を研究しているときに、作者は違うのにどれもそっくりな顔をしていて不思議だなと思っていました。歴史研究家から言わせるとそれぞれ違うと言われてしまうんですけど、私が見る限りは一緒で。人間の顔って多様性があるはずなのに、そっくりっていうことは加工して盛っているわけですよね。
サッシャ:たしかに。
久保:そう見ると、現代の女の子も、たとえば若者向け女性雑誌の表紙のモデルもそっくりだと感じたので、「女の子は素顔ではなく、加工をして盛って公開することが日本の文化なのではないか」と気づきました。昔は巫女さんも盛っていたみたいなので、おそらくこれからも盛る文化は続くと思います。

番組では渋谷で街頭インタビューを実施。みなさんがどれだけ盛っているのかの調査をしました。

「盛ります。最近は目が大きくなる加工があるので、それを使ってちょっとだけ目を大きくします。他にも、集合写真とかで自分の写りがあまりよくないときは、白黒写真にしてごまかしたりしています。インスタに投稿するので、少しでもみんなにいい印象を持ってもらえたらいいなと思います」(22歳・女性)

「画像の加工はすごくします。顔の補正は必ずします。あとは切り取ったり、いらない背景を取り除いたりしています。友達が加工した写真を送ってもらって、それを自分でも加工します。目元だけのアップでSNSに投稿するとか」(19歳・女性)


■最近はシーン全体で盛るのが流行り

では、今の流行はどんな盛り方なのでしょうか。

久保:顔というより、物語やライフスタイルなどシーン全体で盛るようになっていますね。友だちとの楽しい雰囲気だとか。ガラケーの時代は解像度が低いので顔くらいしか撮れなかったんですけど、どんどんカメラの解像度が上がり動画も撮れるようになったので、そのシーンを撮って盛りたくなったのではないでしょうか。
サッシャ:リア充をっぷりを表現するようになった、ということですね?
久保:そうですね。人によってはディズニーランドに行ったり、ピンクのカフェに行ったりすることで、ファンタジーな盛りをするなど多様化もしています。

盛りの方法は変化していくなか、時代を超えて共通することもあると久保さんは言います。

サッシャ:同じ顔になっているように見えて、そこには個性があると。
久保:大人から見ると同じ顔に見えるけど、彼女たち同士ではものすごく違って。「大人にわかってたまるか」みたいな暗号のようで、そこを評価し合うことはずっと変わらずにあります。




■カメラ上手な男の子も人気に

今、写真を撮るうえでどんな人が重宝されるのでしょうか。

久保:他撮りが盛れることが重宝されるので、うまく撮影してくれる人ですね。だから、最近ではカメラが上手な男の子がとにかく人気だそうです。

インスタグラムなどで急に写真がうまくなった投稿を見ると、久保さんはこう感じるそうです。

久保:カメラの前に彼氏がいることがすぐわかりますね。ずっと見ていると「彼氏が変わったな」とか(笑)。この日から明らかに写真が上手になっているってあります。私の専門は技術系なので、そこを機械化したいなと思うんですけど、なかなかそこまでには至っていません。

そんな久保さんの著書『「盛り」の誕生 女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識』が4月18日(木)に発売。盛りについて技術面からアプローチしたこの1冊、興味のある方はぜひ手に取ってみてください!



この記事の放送回をradikoで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』 放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時 オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone/

関連記事