J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜ナビゲーター:水野良樹)。4月15日のオンエアでは、17歳のシンガーソングライター、崎山蒼志さんとの対談をお届けしました。音楽を作っていて喜びを感じるときはいつか、どんな楽曲を作っていきたいかなどを伺いました。スタジオライブも!
■the GazettEが子守唄だった
水野は以前の放送で、崎山さんの曲をオンエア。すると崎山さんがツイッターで反応し、水野はそのことが嬉しかったそうです。
水野:曲がオンエアされたことはどこで知ったんですか?
崎山:自分でエゴサーチをしていて、「え!?」と思いまして。
水野:僕たちもそれですぐに「呼びたい!」と思って来ていただきました。今、いろいろな人に「天才だ」と言われて戸惑っているかと思うんですけど、音楽活動を始めたきっかけは何ですか?
崎山:ギターを始めたのは4歳のときです。母がビジュアル系バンドとか、UKロックが好きで、ずっと家でビジュアル系のPVが流れていて、かっこいいと思って。自分から「やりたい」と言ってギターを始めました。
水野:今の崎山さんの曲からすると、ビジュアル系というイメージはつながらないんですけど、サウンドは違うものにしようという意識はあったんですか?
崎山:聴く音楽が変わっていったんです。最初に聴いたのはthe GazettE。今聴くと怖い音楽かもしれないけど、僕にとっては子守唄のようでした。
水野:へぇ!
崎山:そこからどんどん洋楽も聴くようになって、変わっていきました。
水野:自分でも曲を作ってみようと思ったきっかけは?
崎山:小学校4年生の頃から、自宅で無意識に適当なメロディーを歌っていて、それを母が褒めてくれたんです。嬉しくて今も続けています。
■聴いたことがない楽曲を作りたい
音楽を作る喜びとして、「聴いてもらって、褒められること」を挙げる人もいれば、作った瞬間の喜びが最高だと思う人もいます。崎山さんはどんなタイプなのでしょうか。
崎山:褒められるのも本当に嬉しいんですけど、自分的にいい曲ができたときが一番嬉しいです。
水野:作っていて「これはいいな」とか「これはよくないな」っていう基準はどこにあるの?
崎山:あまり聴いたことがないような曲ができると、「よっしゃ!」って思います。
崎山さんの楽曲は、ボーカルも魅力のひとつ。水野も「特殊というか、素晴らしい声」と絶賛します。
水野:一度聴いて忘れないし、独特のゆらぎをもっているというか、皆さんもおそらく言ってると思うんですけど、自分の声が人と違うというのは気づいてましたか?
崎山:ずっと歌ってて、変声期もずっと歌ってて、自分の声が変わってるとは思ってなかったんですけど、昨年バラエティ番組に出させていただいて、そこでいろいろな人に知ってもらって「特徴的な声」って言われて、改めて聴いたら「本当だ」って思いました。
水野:それで客観的になったんですね。その後、曲作りは変わりました?
崎山:特別変わってないと思います。
水野:自分の声に合わせた曲を作ってみようというよりは、軸はあまり変わらないで、今もやってる感じなんですね。僕は崎山さんと同じく、高校2年でいきものがかりを結成したんです。当時、同級生だった山下(穂尊)がいて、一歳下に吉岡と言う同級生の妹がいて、僕は曲を作ったらほかの人が歌ってくれる状況だったんです。だから、自分たちのグループってこんなグループかなっていうことを客観的に見ることができたけど、崎山さんは今の自分の状況をどんな風に見てるんだろうと思って。自分で作って自分で歌って、反応がダイレクトに返ってくるじゃないですか。それが自分の予想以上にすごかったでしょ? それでも軸は変わらずに、浮き足立ってないというか。自分を保てていられるところはどこにあるのかなと思って。
崎山:あまり考えてないです。ボーッとしているというか(笑)。
水野:深く考えすぎないようにしてるのかな?
崎山:忘れちゃってます(笑)。
水野:「なんで歌を作ってるんですか?」って訊かれたら、どう答える?
崎山:自分で曲を作って「いいな」と思って、聴いてもらいたいからです。
水野:それは、メロディーを「いい」と言ってもらいたいからとか、歌詞も素晴らしいから言葉のことを言ってほしいのか、どこを褒められたら嬉しいですか?
崎山:「あまり聴いたことがない音楽だ」と言われるのがすごく嬉しいです。
水野:新しいものを作りたいんですね。なぜ、そこに興味がいくんだろう?
崎山:特に洋楽の聴いたことがないものに惹かれるんです。そういうところがあるのかもしれません。
水野:ずっと、そういう感じで続くのかな?
崎山:変わっていくかもしれないです。
放送では『泡みたく輝いて』を弾き語りで披露。水野は、崎山さんが話しているときとのギャップに驚いていました。
水野:すごいね! スイッチを入れてるつもりはある?
崎山:少しあります。
水野:すごく普通の言い方だけど、躍動してますよね。波打ってる感じがすばらしい。たくさんの人に聴いてもらうと、賞賛してくれる人もいれば、中には批判する人もいるかもしれない。崎山さんは、ずっと静かなところで音楽に集中してたほうがいいと思う。そしたらブレずに崎山さんの作りたいものを作っていけると思います。こっちの風に身を寄せると途端にブレちゃう気がする。歌っている姿の波打つ鼓動みたいな感じが守られて、そのままいってくれたらすごいなって、本当に感動しました。ありがとうございます。
崎山さんとの対談は、次回22日(月)に続きます。お聴き逃しなく!
■「今まで自分を知らなかった人」に褒められると嬉しい
崎山さんとの会話で話題にのぼったTwitter。水野は頻繁にエゴサーチをしています。そこで「エゴサーチをしていて、見つけたらテンションが上がるコメントはなんですか?」という質問が届きました。
水野:僕は10秒ごとにエゴサしてるんじゃないかくらいの(笑)。“放牧”前は特に延々とエゴサーチしていてひどかったですね。だから、皆さんのつぶやきは、もうすぐそのすぐあとに見ています(笑)。批判コメントも読んでるけど、それもありがたいし、あまりに見すぎているんでそんな簡単なことでは波は立ちません。嬉しいのは「今まで知らなかったけど、いきものがかりの横にいる人、意外といい曲作る」とか、今まで僕のテリトリーにいなかった方が、僕のテリトリーに入ってきた情報は嬉しいですね。僕を知ってくれたというコメントは嬉しいです。だから、毎回コメントする度に“はじめまして感”を出してほしいですね。そしたら、僕は騙されて喜ぶと思います(笑)。
番組ではそのほか、初めてギターを買うときのポイントをレクチャーしたり、「SPARK BOX」ではリスナーから届いた曲の音源を紹介しました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark
■the GazettEが子守唄だった
水野は以前の放送で、崎山さんの曲をオンエア。すると崎山さんがツイッターで反応し、水野はそのことが嬉しかったそうです。
水野:曲がオンエアされたことはどこで知ったんですか?
崎山:自分でエゴサーチをしていて、「え!?」と思いまして。
水野:僕たちもそれですぐに「呼びたい!」と思って来ていただきました。今、いろいろな人に「天才だ」と言われて戸惑っているかと思うんですけど、音楽活動を始めたきっかけは何ですか?
崎山:ギターを始めたのは4歳のときです。母がビジュアル系バンドとか、UKロックが好きで、ずっと家でビジュアル系のPVが流れていて、かっこいいと思って。自分から「やりたい」と言ってギターを始めました。
水野:今の崎山さんの曲からすると、ビジュアル系というイメージはつながらないんですけど、サウンドは違うものにしようという意識はあったんですか?
崎山:聴く音楽が変わっていったんです。最初に聴いたのはthe GazettE。今聴くと怖い音楽かもしれないけど、僕にとっては子守唄のようでした。
水野:へぇ!
崎山:そこからどんどん洋楽も聴くようになって、変わっていきました。
水野:自分でも曲を作ってみようと思ったきっかけは?
崎山:小学校4年生の頃から、自宅で無意識に適当なメロディーを歌っていて、それを母が褒めてくれたんです。嬉しくて今も続けています。
■聴いたことがない楽曲を作りたい
音楽を作る喜びとして、「聴いてもらって、褒められること」を挙げる人もいれば、作った瞬間の喜びが最高だと思う人もいます。崎山さんはどんなタイプなのでしょうか。
崎山:褒められるのも本当に嬉しいんですけど、自分的にいい曲ができたときが一番嬉しいです。
水野:作っていて「これはいいな」とか「これはよくないな」っていう基準はどこにあるの?
崎山:あまり聴いたことがないような曲ができると、「よっしゃ!」って思います。
崎山さんの楽曲は、ボーカルも魅力のひとつ。水野も「特殊というか、素晴らしい声」と絶賛します。
水野:一度聴いて忘れないし、独特のゆらぎをもっているというか、皆さんもおそらく言ってると思うんですけど、自分の声が人と違うというのは気づいてましたか?
崎山:ずっと歌ってて、変声期もずっと歌ってて、自分の声が変わってるとは思ってなかったんですけど、昨年バラエティ番組に出させていただいて、そこでいろいろな人に知ってもらって「特徴的な声」って言われて、改めて聴いたら「本当だ」って思いました。
水野:それで客観的になったんですね。その後、曲作りは変わりました?
崎山:特別変わってないと思います。
水野:自分の声に合わせた曲を作ってみようというよりは、軸はあまり変わらないで、今もやってる感じなんですね。僕は崎山さんと同じく、高校2年でいきものがかりを結成したんです。当時、同級生だった山下(穂尊)がいて、一歳下に吉岡と言う同級生の妹がいて、僕は曲を作ったらほかの人が歌ってくれる状況だったんです。だから、自分たちのグループってこんなグループかなっていうことを客観的に見ることができたけど、崎山さんは今の自分の状況をどんな風に見てるんだろうと思って。自分で作って自分で歌って、反応がダイレクトに返ってくるじゃないですか。それが自分の予想以上にすごかったでしょ? それでも軸は変わらずに、浮き足立ってないというか。自分を保てていられるところはどこにあるのかなと思って。
崎山:あまり考えてないです。ボーッとしているというか(笑)。
水野:深く考えすぎないようにしてるのかな?
崎山:忘れちゃってます(笑)。
水野:「なんで歌を作ってるんですか?」って訊かれたら、どう答える?
崎山:自分で曲を作って「いいな」と思って、聴いてもらいたいからです。
水野:それは、メロディーを「いい」と言ってもらいたいからとか、歌詞も素晴らしいから言葉のことを言ってほしいのか、どこを褒められたら嬉しいですか?
崎山:「あまり聴いたことがない音楽だ」と言われるのがすごく嬉しいです。
水野:新しいものを作りたいんですね。なぜ、そこに興味がいくんだろう?
崎山:特に洋楽の聴いたことがないものに惹かれるんです。そういうところがあるのかもしれません。
水野:ずっと、そういう感じで続くのかな?
崎山:変わっていくかもしれないです。
放送では『泡みたく輝いて』を弾き語りで披露。水野は、崎山さんが話しているときとのギャップに驚いていました。
水野:すごいね! スイッチを入れてるつもりはある?
崎山:少しあります。
水野:すごく普通の言い方だけど、躍動してますよね。波打ってる感じがすばらしい。たくさんの人に聴いてもらうと、賞賛してくれる人もいれば、中には批判する人もいるかもしれない。崎山さんは、ずっと静かなところで音楽に集中してたほうがいいと思う。そしたらブレずに崎山さんの作りたいものを作っていけると思います。こっちの風に身を寄せると途端にブレちゃう気がする。歌っている姿の波打つ鼓動みたいな感じが守られて、そのままいってくれたらすごいなって、本当に感動しました。ありがとうございます。
崎山さんとの対談は、次回22日(月)に続きます。お聴き逃しなく!
■「今まで自分を知らなかった人」に褒められると嬉しい
崎山さんとの会話で話題にのぼったTwitter。水野は頻繁にエゴサーチをしています。そこで「エゴサーチをしていて、見つけたらテンションが上がるコメントはなんですか?」という質問が届きました。
水野:僕は10秒ごとにエゴサしてるんじゃないかくらいの(笑)。“放牧”前は特に延々とエゴサーチしていてひどかったですね。だから、皆さんのつぶやきは、もうすぐそのすぐあとに見ています(笑)。批判コメントも読んでるけど、それもありがたいし、あまりに見すぎているんでそんな簡単なことでは波は立ちません。嬉しいのは「今まで知らなかったけど、いきものがかりの横にいる人、意外といい曲作る」とか、今まで僕のテリトリーにいなかった方が、僕のテリトリーに入ってきた情報は嬉しいですね。僕を知ってくれたというコメントは嬉しいです。だから、毎回コメントする度に“はじめまして感”を出してほしいですね。そしたら、僕は騙されて喜ぶと思います(笑)。
番組ではそのほか、初めてギターを買うときのポイントをレクチャーしたり、「SPARK BOX」ではリスナーから届いた曲の音源を紹介しました。
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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時-25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark