J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。3月16日(土)のオンエアでは、近田春夫さんがゲストに登場。ヒップホップに目覚めたきっかけや、最近聴く音楽について話しました。
■ヒップホップの音楽とファッションに影響を受けた
日本でストリートカルチャーが普及する前から、近田さんはそのカルチャーにハマっていました。そこには、どんな理由があったのでしょうか。
近田:それまでロックに夢中になっていたけど、飽きちゃって。ちょうどその頃はヒップホップが出てきたときで、曲を作れない人が曲を作れたりするわけじゃん。そこに新しさを感じました。もうひとつはファッションだよね。それまではジャージがおしゃれとして通用しなかったけど、それが急にかっこよく見えて、それと音楽が一緒にやってきた。昔、ロックに夢中になっていた頃って音楽はもちろん、ファッションにすごく影響されたわけよ。それこそザ・ビートルズとかが出てきた頃も、格好をマネしたくなるんだよね。だけど、だんだんロックをやってる人がダサくなってきたから、それもあるよね。
クリス:近田さんはいつも時代を先取りしていて、早いよね。みんな近田さんを見習ってたところはあると思うよ。
近田:早いから商売にならないんだよ。
クリス:近田さんはビジネスマンよりクリエイターだから。
近田:そうなんだけど、なんとか生活はしてこられたからね。いまだに好奇心も衰えてないから、そういう意味ではこの人生をやってこれて幸せだったかな。
■選曲のセンスによって、曲の意味が違ってくる
最近は、新しい音楽も聴きつつ、若いときに体に染み込んだ音楽を聴いていると近田さん。
近田:いまでも古びていなかったり面白かったりする音楽を聴くことが多いかもしれない。基本的にいろんな音楽が好きなんだけど、結局4つ打ちが好きなんだよね。大きな意味でのディスコ、ハウスもそうだしテクノもそうだけど。それとベースが好きなの。たとえば、1970年代だとサルソウルとか生のディスコのちゃんとアレンジされた音楽も好きですごく聴くね。
クリス:音が古いって感覚はないよね?
近田:そこが面白いよね。70年代くらいだったら、50年代とか60年代の音楽って古いけど、90年代以降になったら、曲が古いとか新しいとかって結局、選曲のセンスによるだけですよね。同じ曲でも、ある人が選んでかけると古く聴こえるけど、この曲とこの曲の間にかけると全然曲の意味が違ってくるとか、そういうことが面白いんだと思う。そういったなかでも、サルソウルの音とか60年代後半からのスタックス系のソウルの音はやっぱり好きだな。
■俺はみんなを絶対に失望させたくない
近田さんは、ソロ名義では38年ぶりのアルバム『超冗談だから』を昨年リリース。「自分でいうのも変だけど、できがいいんだよ」と自信をのぞかせます。
近田:昔より歌がうまくなってるんだよ。
クリス:近田さんの音楽はいつの時代も大丈夫なんだよね。
近田:そうなんだよ。フジファブリックみたいな、ああいうバンドみたいなことじゃん。
クリス:近田さんを尊敬するアーティストがどの世代にもいるから、トリビュートアルバムを作ればいいと思う。近田さんは音楽に対して心が純粋できれいだから、キラキラしてるんだよね。
近田:それはうれしいよ。さっき、たまたまピストン西沢に会ったんだけど、あいつも子どもの頃から俺のことを愛してくれてて、そういう人がたくさんいてくれるのが嬉しい。だから、そういう人たちを絶対に失望させたくないわけよ。ずっと好きだった人にどこかで失望させられたら、その瞬間に終わっちゃうじゃん。だから、俺はみんなを絶対に失望させたくない。
近田さんは、2月にベストアルバム『近田春夫ベスト~世界で一番いけない男』をリリース。ベストアルバムはもちろん、38年ぶりのアルバム『超冗談だから』もチェックしてみてください!
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
■ヒップホップの音楽とファッションに影響を受けた
日本でストリートカルチャーが普及する前から、近田さんはそのカルチャーにハマっていました。そこには、どんな理由があったのでしょうか。
近田:それまでロックに夢中になっていたけど、飽きちゃって。ちょうどその頃はヒップホップが出てきたときで、曲を作れない人が曲を作れたりするわけじゃん。そこに新しさを感じました。もうひとつはファッションだよね。それまではジャージがおしゃれとして通用しなかったけど、それが急にかっこよく見えて、それと音楽が一緒にやってきた。昔、ロックに夢中になっていた頃って音楽はもちろん、ファッションにすごく影響されたわけよ。それこそザ・ビートルズとかが出てきた頃も、格好をマネしたくなるんだよね。だけど、だんだんロックをやってる人がダサくなってきたから、それもあるよね。
クリス:近田さんはいつも時代を先取りしていて、早いよね。みんな近田さんを見習ってたところはあると思うよ。
近田:早いから商売にならないんだよ。
クリス:近田さんはビジネスマンよりクリエイターだから。
近田:そうなんだけど、なんとか生活はしてこられたからね。いまだに好奇心も衰えてないから、そういう意味ではこの人生をやってこれて幸せだったかな。
■選曲のセンスによって、曲の意味が違ってくる
最近は、新しい音楽も聴きつつ、若いときに体に染み込んだ音楽を聴いていると近田さん。
近田:いまでも古びていなかったり面白かったりする音楽を聴くことが多いかもしれない。基本的にいろんな音楽が好きなんだけど、結局4つ打ちが好きなんだよね。大きな意味でのディスコ、ハウスもそうだしテクノもそうだけど。それとベースが好きなの。たとえば、1970年代だとサルソウルとか生のディスコのちゃんとアレンジされた音楽も好きですごく聴くね。
クリス:音が古いって感覚はないよね?
近田:そこが面白いよね。70年代くらいだったら、50年代とか60年代の音楽って古いけど、90年代以降になったら、曲が古いとか新しいとかって結局、選曲のセンスによるだけですよね。同じ曲でも、ある人が選んでかけると古く聴こえるけど、この曲とこの曲の間にかけると全然曲の意味が違ってくるとか、そういうことが面白いんだと思う。そういったなかでも、サルソウルの音とか60年代後半からのスタックス系のソウルの音はやっぱり好きだな。
■俺はみんなを絶対に失望させたくない
近田さんは、ソロ名義では38年ぶりのアルバム『超冗談だから』を昨年リリース。「自分でいうのも変だけど、できがいいんだよ」と自信をのぞかせます。
近田:昔より歌がうまくなってるんだよ。
クリス:近田さんの音楽はいつの時代も大丈夫なんだよね。
近田:そうなんだよ。フジファブリックみたいな、ああいうバンドみたいなことじゃん。
クリス:近田さんを尊敬するアーティストがどの世代にもいるから、トリビュートアルバムを作ればいいと思う。近田さんは音楽に対して心が純粋できれいだから、キラキラしてるんだよね。
近田:それはうれしいよ。さっき、たまたまピストン西沢に会ったんだけど、あいつも子どもの頃から俺のことを愛してくれてて、そういう人がたくさんいてくれるのが嬉しい。だから、そういう人たちを絶対に失望させたくないわけよ。ずっと好きだった人にどこかで失望させられたら、その瞬間に終わっちゃうじゃん。だから、俺はみんなを絶対に失望させたくない。
近田さんは、2月にベストアルバム『近田春夫ベスト~世界で一番いけない男』をリリース。ベストアルバムはもちろん、38年ぶりのアルバム『超冗談だから』もチェックしてみてください!
【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/
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