J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。2月21日(木)のオンエアには、動物写真家・岩合光昭さんが登場。初監督を務めた映画『ねことじいちゃん』について訊きました。
■出演者はみんな猫が好き
2月22日(金)に公開された映画『ねことじいちゃん』は、写真家の岩合さんが初めて映画監督を務めた作品で、イラストレーター・ねこまきさんの同名人気コミックを実写化したものです。ふてぶてしい猫・タマのいいなりになる飼い主・大吉を立川志の輔さんが演じ、舞台となる小さな島の人たちとの関係や、猫と人の関係を描いています。
妻に先立たれた大吉の日課はタマと散歩をすること。ある日、妻が遺したレシピノートを見つけた大吉は、趣味としてノートに新しいレシピを書き足していくことに。新しく島にオープンしたカフェで料理を教えてもらったり、そこで島の老人たちとの触れ合いも生まれます。先立った妻を演じるのは、田中裕子さん。その他にも、柴咲コウさん、小林薫さんなども出演しています。
岩合:柴咲コウさんは特に猫が大好きな方です。志の輔師匠がタマを膝の上に置いて可愛がってくださったんですけど、柴咲さんが来ると、ポンと飛び降りて柴咲さんのほうに走っていくんです。
クリス:映画でも柴咲さんはみんなのヒロイン的な役なんですよね?
岩合:そうすると、志の輔さんがタマに「君もやっぱりオスだな」と言うんです(笑)。
クリス:自然に生まれたシーンとかもあるんですか?
岩合:猫が水を飲むシーンを大切に描きました。島の人と同じで猫もその島の水を飲んで育っていくわけです。子猫が手水鉢から水を飲むシーンがあって、前足を踏み外して落ちちゃいそうになったときに「あっ」と声を出して、柴咲さんが手を差し伸べるんですが、素早いんです。猫好きじゃないと、あんなに早く手は伸びないと思います。そういう猫のアドリブとキャストのアドリブがたくさんあります。
クリス:キャストも猫好きだから集まったんですか?
岩合:そのとおりです。みなさんに「どうして出てくださったんですか?」と訊くと「だって猫が好きだもの」と言うんです。
■主演の立川志の輔さんを粘り強く口説き落とすまで
元校長先生という主演の大吉役は「志の輔さんしかいない」と決めていたと岩合さん。
岩合:写真展をやったときに志の輔さんが偶然ご覧になったみたいで。NHKの番組で司会をされているので、NHKの友だちに言ったら「よく知っています」ということで、食事をする機会があったんです。本当に学校の先生みたいな方なんですよね。それで「志の輔さんしかいない」と頼んだら見事に断られました(笑)。
クリス:そこはどうしたんですか?
岩合:粘って粘って。最後に「志の輔さんが出ていただけなかったら僕はこの映画を作るのを辞めます」と言ったら「ちょっと待て」と。そこをすかさず突っ込んでいったら、電話があって「よく考えたけど挑戦してみようと思って」と言ってくれました。本当にホテルの天井に頭をぶつけそうになるくらい喜んだのを覚えていますね。
■スーパーキャット・ベーコンの演技にも注目
猫もオーディションで100匹以上の中から「人に懐くか」、「ものに動じない」などのポイントを見て、タマ役のベーコンくんを選びました。撮影で猫を扱う苦労も多かったようです。
岩合:タマはキジトラの毛模様なんでライトに映えるか、立体感がつくかだけが不安だったんですけど、照明の方に相談したら「ベーコンのお腹の毛は白いので逆光でも映えますよ」と言ってくれました。
クリス:撮影して素晴らしかったんですよね?
岩合:スーパーキャットですね。映画は普通カチンコを鳴らしますけど、今回は猫が驚くから鳴らさなかったんです。それで僕は「アクション」だけで行くんです。「アクション」で演技をしていただいて、「カット」をかけて、モニターで確かめてOKを出して現場に飛んでいくんです。撮影の間は「タマ」とみんなで呼んでいたので、「タマ、スーパーキャットだよ! 君は素晴らしい!」と声をかけていたら、志の輔師匠が「監督が猫しか褒めない」と(笑)。この映画は志の輔師匠の演技があってこそですから。
人と猫、島の美しい風景、さらに劇中の料理も見どころという映画『ねことじいちゃん』は現在公開中です。ぜひ足を運んでみてください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/
■出演者はみんな猫が好き
2月22日(金)に公開された映画『ねことじいちゃん』は、写真家の岩合さんが初めて映画監督を務めた作品で、イラストレーター・ねこまきさんの同名人気コミックを実写化したものです。ふてぶてしい猫・タマのいいなりになる飼い主・大吉を立川志の輔さんが演じ、舞台となる小さな島の人たちとの関係や、猫と人の関係を描いています。
妻に先立たれた大吉の日課はタマと散歩をすること。ある日、妻が遺したレシピノートを見つけた大吉は、趣味としてノートに新しいレシピを書き足していくことに。新しく島にオープンしたカフェで料理を教えてもらったり、そこで島の老人たちとの触れ合いも生まれます。先立った妻を演じるのは、田中裕子さん。その他にも、柴咲コウさん、小林薫さんなども出演しています。
岩合:柴咲コウさんは特に猫が大好きな方です。志の輔師匠がタマを膝の上に置いて可愛がってくださったんですけど、柴咲さんが来ると、ポンと飛び降りて柴咲さんのほうに走っていくんです。
クリス:映画でも柴咲さんはみんなのヒロイン的な役なんですよね?
岩合:そうすると、志の輔さんがタマに「君もやっぱりオスだな」と言うんです(笑)。
クリス:自然に生まれたシーンとかもあるんですか?
岩合:猫が水を飲むシーンを大切に描きました。島の人と同じで猫もその島の水を飲んで育っていくわけです。子猫が手水鉢から水を飲むシーンがあって、前足を踏み外して落ちちゃいそうになったときに「あっ」と声を出して、柴咲さんが手を差し伸べるんですが、素早いんです。猫好きじゃないと、あんなに早く手は伸びないと思います。そういう猫のアドリブとキャストのアドリブがたくさんあります。
クリス:キャストも猫好きだから集まったんですか?
岩合:そのとおりです。みなさんに「どうして出てくださったんですか?」と訊くと「だって猫が好きだもの」と言うんです。
■主演の立川志の輔さんを粘り強く口説き落とすまで
元校長先生という主演の大吉役は「志の輔さんしかいない」と決めていたと岩合さん。
岩合:写真展をやったときに志の輔さんが偶然ご覧になったみたいで。NHKの番組で司会をされているので、NHKの友だちに言ったら「よく知っています」ということで、食事をする機会があったんです。本当に学校の先生みたいな方なんですよね。それで「志の輔さんしかいない」と頼んだら見事に断られました(笑)。
クリス:そこはどうしたんですか?
岩合:粘って粘って。最後に「志の輔さんが出ていただけなかったら僕はこの映画を作るのを辞めます」と言ったら「ちょっと待て」と。そこをすかさず突っ込んでいったら、電話があって「よく考えたけど挑戦してみようと思って」と言ってくれました。本当にホテルの天井に頭をぶつけそうになるくらい喜んだのを覚えていますね。
■スーパーキャット・ベーコンの演技にも注目
猫もオーディションで100匹以上の中から「人に懐くか」、「ものに動じない」などのポイントを見て、タマ役のベーコンくんを選びました。撮影で猫を扱う苦労も多かったようです。
岩合:タマはキジトラの毛模様なんでライトに映えるか、立体感がつくかだけが不安だったんですけど、照明の方に相談したら「ベーコンのお腹の毛は白いので逆光でも映えますよ」と言ってくれました。
クリス:撮影して素晴らしかったんですよね?
岩合:スーパーキャットですね。映画は普通カチンコを鳴らしますけど、今回は猫が驚くから鳴らさなかったんです。それで僕は「アクション」だけで行くんです。「アクション」で演技をしていただいて、「カット」をかけて、モニターで確かめてOKを出して現場に飛んでいくんです。撮影の間は「タマ」とみんなで呼んでいたので、「タマ、スーパーキャットだよ! 君は素晴らしい!」と声をかけていたら、志の輔師匠が「監督が猫しか褒めない」と(笑)。この映画は志の輔師匠の演技があってこそですから。
人と猫、島の美しい風景、さらに劇中の料理も見どころという映画『ねことじいちゃん』は現在公開中です。ぜひ足を運んでみてください。
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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時-16時30分
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