世界が熱狂したワンシチュエーションサスペンス! 映画『THE GUILTY/ギルティ』は何がスゴい?

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。2月20日(水)のオンエアでは、話題のサスペンス映画『THE GUILTY/ギルティ』に注目! 音楽家のヲノサトルさんにその魅力を訊きました。


■音だけで繰り広げられるサスペンス!?

サンダンス映画祭の観客賞をはじめ、ロッテルダム国際映画祭、シアトル国際映画祭、そしてアカデミー賞外国語映画賞のデンマーク代表にも選ばれた注目の映画『THE GUILTY/ギルティ』が、2月22日(金)に公開になります。

映画『THE GUILTY/ギルティ』予告編はコチラ

この作品は音だけで繰り広げられるサスペンス。ヲノさんは「初めて観た時は、とにかく驚いた」とその印象を語ります。

ヲノ:映画の間中、カメラはずっとコールセンターの中から出ないんです。そんな映画を面白いと思いますか!?
別所:そう! 日本で言えば、110番の緊急通報司令室のみが舞台なんですよね。このワンシチュエーションで魅せて聞かせるんです。
ヲノ:退屈かと思いきや、観ている間は緊張感が途切れないで、あれよあれよと最後まで引きずられてしまうんです。

ストーリーは、緊急通報司令室のオペレーターである主人公アスガーが受けた1本の通報からスタートします。誘拐された女性からの電話、そしてそこから広がるより大きな事件。電話の向こう側から聞こえてくる音だけを手がかりに、見えない事件を解決することができるのか……。

別所:今までありそうでなかった新感覚映画ですよね。
ヲノ:そうなんです。観客は主人公が付けているヘッドフォンの音は聞こえるけど、彼のまわりの人は聞いていない。つまり、私たち観客が彼の共犯者というか、彼と一緒になって緊張の中にたたき込まれる映画なんです。
別所:映画ではいろんな音が聞こえてきます。
ヲノ:映画でかかってくる電話では、会話をする後の音も聞こえてくる。たとえば車のワイパーの音が聞こえて「あ、雨なんだな」とかいろいろなことに気付かせ、さまざまな音で私たちを誘導していきます。
別所:事件を解決する手がかりが音にあるんですよね。
ヲノ:聞いている私たちの頭に映像が浮かんでくるんです。

まさに想像力を駆使して、主人公と一緒に観客が犯人捜しをするサスペンス。普段、作曲を手掛けるヲノさんは、この映画の音の作り方や使い方をどう捉えたのでしょうか。

ヲノ:この映画の音響効果担当に賞を差し上げたいくらいです(笑)。ラジオもそうですけど、ちょっとした声のニュアンスとか、ちょっとした間で感情って伝わりますよね。それを最大限に生かしている。また無音の表現もあったりします。
別所:無音でありながらも、音で一生懸命に手がかりを探すアスガーを、観客はスクリーンで観ているわけですからね。
ヲノ:その演技も非常に見どころです。
別所:本当に今まで観たことのない映像の世界と想像力の世界です。



■自分の想像の限界に挑戦してほしい

映画『THE GUILTY/ギルティ』は、主人公以外のほとんどのキャストは声の出演になります。

ヲノ:声でオーディションが行われました。撮影も実際にそこにはいないで、声だけで演技をして、その音を録っていったそうです。
別所:非常に想像力を掻き立てられる状況です。
ヲノ:要素が絞られると、その分だけ感覚って研ぎ澄まされますよね。今まで聞こえてなかった音がだんだん聞こえてくるように、だんだん聴覚の感度が高くなっていくんです。

最後に改めてヲノさんは、「ワンシチュエーションなのに面白く観られるの!? という自分の想像力の限界に挑戦するつもりで、ぜひ劇場に足を運んでほしい」と勧めました。

別所もヲノさんも揃って「最後がまた驚愕ですよね!」「これは言えない」「口が裂けても言えない!」と盛り上がっていたラストも気になります。観る人の想像力が試される映画『THE GUILTY ギルティ』はいよいよ2月22日(金)に公開です。ぜひ新感覚サスペンスを劇場で体感してみてください。

映画『THE GUILTY/ギルティ』
出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー
脚本・監督:グスタフ・モーラー
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ
配給:ファントム・フィルム
2019年2/22(金) 新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

作品公式HPはコチラ:https://guilty-movie.jp/



この記事の放送回をradikoで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr

関連記事