J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。1月14日(月・祝)のオンエアでは、emmaとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は今年50周年を迎えた、日本が誇るシンガーソングライター・井上陽水を特集します。
■ザ・ビートルズに入れ込んだ少年期
「陽水(ようすい)」という名前は芸名。本名は漢字が一緒で、「陽水(あきみ)」と読みます。今から71年前の1948年に福岡県に生まれた井上さんは、年の離れた姉の影響もあり、幼少の頃からエルヴィス・プレスリーなどの洋楽を聴くようになり音楽にのめり込みます。小学生時代にはのど自慢大会に出場し、鐘を3つ鳴らした経験もありました。
そんな音楽好きの井上さんは、音楽系のラジオ番組を好んで聴く日々を過ごしていました。ある日、ラジオ番組で紹介されたザ・ビートルズの『Please Please Me』に衝撃を受けます。それ以来、ザ・ビートルズの虜になった井上さんは、毎日のように彼らの曲を聴き続けます。そして彼らの良さを広めて仲間を作っては、1日中みんなで歌い続ける日々を送りました。
藤田:ちょっとした趣味というよりも、入れ込みかたがすごくて、仲間内だけじゃなくて街中に陽水少年とそのザ・ビートルズ愛が知れ渡っていったという話もあるんです。
emma:よっぽど好きだったってことですよね。
藤田:その熱量がすごかったんでしょうね。
高校に入ると、周りが呆れるほどの音楽好きだったという井上さん。とはいえ、それはいちリスナーとしての範疇を超えるものではなく、高校卒業後の進路は家業の歯科医を継ぐべく、大学受験を目指しました。
■受験に失敗し、音楽の道へ
しかし、大学受験に失敗。浪人生として予備校に通い始め、志望校を変更するも不合格となってしまいました。
浪人生活を支えていたのが、受験生のお供である深夜ラジオ。大の音楽フリークだった井上さんは、ラジオから流れてくる名曲に対し「これなら俺もできる!」と見よう見まねでギターを始めることに。
3度に渡る大学受験に失敗し、進学を断念。今度は音楽に専念しようと決意します。浪人中から作曲活動にのめり込んだ井上さんは、芸名を「アンドレ・カンドレ」にし、ラジオ番組のリスナー投稿コーナーにデモテープを送るなど、売り込みを始めます。
この売り込みが功を奏し、ラジオ番組でアンドレ・カンドレの楽曲がオンエアされるや、たちまちリクエストランキングで1位を獲得。当時、楽曲をオンエアしていた番組から東京の音楽プロダクションを紹介され、上京することになります。ちなみにこの時、両親には「大学受験のために東京で勉強してくる」と言ったそうです。
ラジオでリクエスト1位になった楽曲を東京のスタジオでレコーディング。それが井上さんのデビュー曲で、タイトルは『カンドレ・マンドレ』。この曲で本格的なデビューを飾った井上さんは、シングルを合計3枚リリースするもセールスは振るわず……。アンドレ・カンドレの活動はここで終了することになります。
■ミュージシャン「井上陽水」の誕生
アンドレ・カンドレは終了したものの、当時のレコードレーベル「ポリドール・レコード」のディレクターに才能を見込まれ、井上さんはレコーディングを続けることになります。その翌年1972年、名前を「井上陽水(ようすい)」に変更し、シングル『人生が二度あれば』で再デビューを果たします。
なぜ名前の読みを「ようすい」にしたのかというと、当時、吉田拓郎さんが「たくろう」という愛称で親しまれていたことから、下の名前は漢字2文字で読みを4文字の語感にしようと考えたからでした。
デビュー曲『人生が二度あれば』を聴いた藤田は、「素晴らしい声と表現力。人生について考えさせるような、迫ってくるものがありますね」とコメントしました。
知っているようで知らないことがまだまだある、生きる伝説のミュージシャン・井上陽水特集は、17日(木)まで続きます。ぜひ続けてお聴きください。オンエアは時間は22時10分ごろからです。
また、井上さんは3月9、10日に両国国技館で開催の「30th J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE supported by azabu tailor」に出演します。詳しくはイベント公式ページを御覧ください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は今年50周年を迎えた、日本が誇るシンガーソングライター・井上陽水を特集します。
■ザ・ビートルズに入れ込んだ少年期
「陽水(ようすい)」という名前は芸名。本名は漢字が一緒で、「陽水(あきみ)」と読みます。今から71年前の1948年に福岡県に生まれた井上さんは、年の離れた姉の影響もあり、幼少の頃からエルヴィス・プレスリーなどの洋楽を聴くようになり音楽にのめり込みます。小学生時代にはのど自慢大会に出場し、鐘を3つ鳴らした経験もありました。
そんな音楽好きの井上さんは、音楽系のラジオ番組を好んで聴く日々を過ごしていました。ある日、ラジオ番組で紹介されたザ・ビートルズの『Please Please Me』に衝撃を受けます。それ以来、ザ・ビートルズの虜になった井上さんは、毎日のように彼らの曲を聴き続けます。そして彼らの良さを広めて仲間を作っては、1日中みんなで歌い続ける日々を送りました。
藤田:ちょっとした趣味というよりも、入れ込みかたがすごくて、仲間内だけじゃなくて街中に陽水少年とそのザ・ビートルズ愛が知れ渡っていったという話もあるんです。
emma:よっぽど好きだったってことですよね。
藤田:その熱量がすごかったんでしょうね。
高校に入ると、周りが呆れるほどの音楽好きだったという井上さん。とはいえ、それはいちリスナーとしての範疇を超えるものではなく、高校卒業後の進路は家業の歯科医を継ぐべく、大学受験を目指しました。
■受験に失敗し、音楽の道へ
しかし、大学受験に失敗。浪人生として予備校に通い始め、志望校を変更するも不合格となってしまいました。
浪人生活を支えていたのが、受験生のお供である深夜ラジオ。大の音楽フリークだった井上さんは、ラジオから流れてくる名曲に対し「これなら俺もできる!」と見よう見まねでギターを始めることに。
3度に渡る大学受験に失敗し、進学を断念。今度は音楽に専念しようと決意します。浪人中から作曲活動にのめり込んだ井上さんは、芸名を「アンドレ・カンドレ」にし、ラジオ番組のリスナー投稿コーナーにデモテープを送るなど、売り込みを始めます。
この売り込みが功を奏し、ラジオ番組でアンドレ・カンドレの楽曲がオンエアされるや、たちまちリクエストランキングで1位を獲得。当時、楽曲をオンエアしていた番組から東京の音楽プロダクションを紹介され、上京することになります。ちなみにこの時、両親には「大学受験のために東京で勉強してくる」と言ったそうです。
ラジオでリクエスト1位になった楽曲を東京のスタジオでレコーディング。それが井上さんのデビュー曲で、タイトルは『カンドレ・マンドレ』。この曲で本格的なデビューを飾った井上さんは、シングルを合計3枚リリースするもセールスは振るわず……。アンドレ・カンドレの活動はここで終了することになります。
■ミュージシャン「井上陽水」の誕生
アンドレ・カンドレは終了したものの、当時のレコードレーベル「ポリドール・レコード」のディレクターに才能を見込まれ、井上さんはレコーディングを続けることになります。その翌年1972年、名前を「井上陽水(ようすい)」に変更し、シングル『人生が二度あれば』で再デビューを果たします。
なぜ名前の読みを「ようすい」にしたのかというと、当時、吉田拓郎さんが「たくろう」という愛称で親しまれていたことから、下の名前は漢字2文字で読みを4文字の語感にしようと考えたからでした。
デビュー曲『人生が二度あれば』を聴いた藤田は、「素晴らしい声と表現力。人生について考えさせるような、迫ってくるものがありますね」とコメントしました。
知っているようで知らないことがまだまだある、生きる伝説のミュージシャン・井上陽水特集は、17日(木)まで続きます。ぜひ続けてお聴きください。オンエアは時間は22時10分ごろからです。
また、井上さんは3月9、10日に両国国技館で開催の「30th J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE supported by azabu tailor」に出演します。詳しくはイベント公式ページを御覧ください。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/