J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。12月5日(水)のオンエアでは、Licaxxxとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は12月12日(水)にニューアルバム『ANTI ANTI GENERATION』をリリースするRADWIMPSを特集しています。
【1回目】RADWIMPS、結成のきっかけはティッシュ配り!? メンバーが語る運命的な出来事
【2回目】RADWIMPS、ランキング1位をとっても「地獄だった」理由
メンバーの野田洋次郎さん(Vo./Gt.)、桑原 彰さん(Gt.)、武田祐介さん(Ba.)の3人に藤田がインタビューした模様とともに、その魅力に迫りました。(※ドラムの山口智史さんは現在、持病のため休養中です)
■曲作りでは「自分を感動させないとイヤだ」
3日目のオンエアでは、ソングライティングをテーマにお届けしました。
これまで野田さんは作詞作曲をしてきて、マインドやモチーフ、描き方、表現などに変化はあったのでしょうか。
野田:意識のなかでは全く何も変わっていないかも。でも、自分自身が変化していっているだろうから。同じような湧き出方をしていても自分自身が変わっているから、聴く人にとっては変わったとかはあるだろうけど。今のところはあまりないかな。でも、同じことは歌い続けられないし、歌ってきたことに関しては、自分に関しての過去だから。でも欲しがりだったと思う。「次に何が歌えるかな」とか「次の歌詞を書くことで何を知れるかな」とか、そういうことは常に今もあって。
自身が書く曲は「自分を感動させないとイヤだ」と野田さんは続けます。
野田:歌詞を書き終わって「これ、ヤバいな」ってまずは俺が感動しないと、それは最終的にボツになるというか、表に出てないから。感動させるためには自分にとって驚きがなきゃいけなくて、驚きがあるためには今までやってなかった気づきを自分で発見しなきゃいけなくて。そういうスタンスになっていて、今でも新しい表現の仕方とか、自分をどうハッとさせられて「えっ?」って言わせてあげられるかなっていう感覚がありますね。
■歌詞がYou & Me じゃなくなってきた
他のメンバーは野田さんの書く曲の変化を感じているのでしょうか。
武田:歌詞がYou & Me じゃなくなってきて、いろんな世界に向けてる。普段、(野田)洋次郎と接していて、近しい人とかの話をすごくするときとかは、そういう歌詞が出てくるし。
野田:えー、そうなんだ(笑)。けっこう昔でしょ、10年前とか。
武田:でも、それがなくなったら世界に向けて。そういうときには政治の話とかいろんなことをするようになったなって感じたりしてて。
藤田:自分で問題意識を感じたときには、バンドのメンバーとシェアして、その延長線上に歌も生まれていく感じなのかな?
野田:あらためて「こうだよね」って俺が話すわけでもないけどね。
武田:うんうん、やんわり雰囲気的にね。
桑原:直接的ではなくて。ふわっと、雰囲気としてね。
野田:面白いな、そんな話をされたことがなかったから。
その雰囲気の変化がリード曲になったりシングルになったりしているので、聴く側は「これ、モードが変わったか?」と思う人も出てくるのかもしれない、と藤田は言います。
野田:両方というか全部ありながら、そのときにアンテナが立つことが常にあるし。特に今なんて、天変地異的な災害も含めて、世界的にも政治だったり宗教だったりとかのトピックがハンパじゃないじゃないですか。一時期、思ったことを日記にでも書き起こそうかなと思っていても、追いつかないくらい次から次へと起きるし。いろんなことの速度が速まってるから、どの感情をどういうふうにアウトプットしようかは余計に考えたりもするというか。全部間に合わなくなる。それくらい世界がどんどん加速してきた感じがしますね。
では、曲と自分が見ている世界をどのように捉えているのでしょうか。
野田:結局、自分が生きている世界からは離れられなくて。自分が死んでも曲は残ってほしいと思うけど、出すときは今の世界と今の自分だから。やっぱり今の世の中に対して残したいし、今の世の中に影響を受けて俺は曲を作っているから、そこは常に影響し合いたいなと思います。
■映画『君の名は。』以降の変化
野田さんは、最近、曲の作り方に少し変化が出てきたようです。
野田:(劇中音楽や主題歌を制作した)映画『君の名は。』以降は他からインスピレーションをもらってくるというか。そういうコラボレーション的に音楽を作ることも多くて、それは今までなかったことなので。10年間はひたすら自分の体験だけを頼りにそこから物語を生んでいたけど、他からきっかけをもらって「俺だったらこうだよな」とか「俺だったらこう思うな」とかって感じで曲を作ることが増えているから、それがいちばん違うかもしれないですね。
最終回となる次回は、ニューアルバム『ANTI ANTI GENERATION』の裏話を伺います。
【4回目】RADWIMPS・野田とあいみょんに、いきものがかり・水野が嫉妬しちゃうワケ
【この記事の放送回をradikoで聴く】
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は12月12日(水)にニューアルバム『ANTI ANTI GENERATION』をリリースするRADWIMPSを特集しています。
【1回目】RADWIMPS、結成のきっかけはティッシュ配り!? メンバーが語る運命的な出来事
【2回目】RADWIMPS、ランキング1位をとっても「地獄だった」理由
メンバーの野田洋次郎さん(Vo./Gt.)、桑原 彰さん(Gt.)、武田祐介さん(Ba.)の3人に藤田がインタビューした模様とともに、その魅力に迫りました。(※ドラムの山口智史さんは現在、持病のため休養中です)
■曲作りでは「自分を感動させないとイヤだ」
3日目のオンエアでは、ソングライティングをテーマにお届けしました。
これまで野田さんは作詞作曲をしてきて、マインドやモチーフ、描き方、表現などに変化はあったのでしょうか。
野田:意識のなかでは全く何も変わっていないかも。でも、自分自身が変化していっているだろうから。同じような湧き出方をしていても自分自身が変わっているから、聴く人にとっては変わったとかはあるだろうけど。今のところはあまりないかな。でも、同じことは歌い続けられないし、歌ってきたことに関しては、自分に関しての過去だから。でも欲しがりだったと思う。「次に何が歌えるかな」とか「次の歌詞を書くことで何を知れるかな」とか、そういうことは常に今もあって。
自身が書く曲は「自分を感動させないとイヤだ」と野田さんは続けます。
野田:歌詞を書き終わって「これ、ヤバいな」ってまずは俺が感動しないと、それは最終的にボツになるというか、表に出てないから。感動させるためには自分にとって驚きがなきゃいけなくて、驚きがあるためには今までやってなかった気づきを自分で発見しなきゃいけなくて。そういうスタンスになっていて、今でも新しい表現の仕方とか、自分をどうハッとさせられて「えっ?」って言わせてあげられるかなっていう感覚がありますね。
■歌詞がYou & Me じゃなくなってきた
他のメンバーは野田さんの書く曲の変化を感じているのでしょうか。
武田:歌詞がYou & Me じゃなくなってきて、いろんな世界に向けてる。普段、(野田)洋次郎と接していて、近しい人とかの話をすごくするときとかは、そういう歌詞が出てくるし。
野田:えー、そうなんだ(笑)。けっこう昔でしょ、10年前とか。
武田:でも、それがなくなったら世界に向けて。そういうときには政治の話とかいろんなことをするようになったなって感じたりしてて。
藤田:自分で問題意識を感じたときには、バンドのメンバーとシェアして、その延長線上に歌も生まれていく感じなのかな?
野田:あらためて「こうだよね」って俺が話すわけでもないけどね。
武田:うんうん、やんわり雰囲気的にね。
桑原:直接的ではなくて。ふわっと、雰囲気としてね。
野田:面白いな、そんな話をされたことがなかったから。
その雰囲気の変化がリード曲になったりシングルになったりしているので、聴く側は「これ、モードが変わったか?」と思う人も出てくるのかもしれない、と藤田は言います。
野田:両方というか全部ありながら、そのときにアンテナが立つことが常にあるし。特に今なんて、天変地異的な災害も含めて、世界的にも政治だったり宗教だったりとかのトピックがハンパじゃないじゃないですか。一時期、思ったことを日記にでも書き起こそうかなと思っていても、追いつかないくらい次から次へと起きるし。いろんなことの速度が速まってるから、どの感情をどういうふうにアウトプットしようかは余計に考えたりもするというか。全部間に合わなくなる。それくらい世界がどんどん加速してきた感じがしますね。
では、曲と自分が見ている世界をどのように捉えているのでしょうか。
野田:結局、自分が生きている世界からは離れられなくて。自分が死んでも曲は残ってほしいと思うけど、出すときは今の世界と今の自分だから。やっぱり今の世の中に対して残したいし、今の世の中に影響を受けて俺は曲を作っているから、そこは常に影響し合いたいなと思います。
■映画『君の名は。』以降の変化
野田さんは、最近、曲の作り方に少し変化が出てきたようです。
野田:(劇中音楽や主題歌を制作した)映画『君の名は。』以降は他からインスピレーションをもらってくるというか。そういうコラボレーション的に音楽を作ることも多くて、それは今までなかったことなので。10年間はひたすら自分の体験だけを頼りにそこから物語を生んでいたけど、他からきっかけをもらって「俺だったらこうだよな」とか「俺だったらこう思うな」とかって感じで曲を作ることが増えているから、それがいちばん違うかもしれないですね。
最終回となる次回は、ニューアルバム『ANTI ANTI GENERATION』の裏話を伺います。
【4回目】RADWIMPS・野田とあいみょんに、いきものがかり・水野が嫉妬しちゃうワケ
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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