J-WAVEで放送中の番組「antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING」（ナビゲーター：野村訓市）。12月2日（日）のオンエアでは、野村が、映画監督スパイク・ジョーンズさんとTHE NORTH FACEのコラボバッグが出来上がるまでの経緯を語りました。
■スパイク・ジョーンズの素顔
スパイク・ジョーンズさんといえば、映画『マルコヴィッチの穴』などの監督としても知られていますが、元々はCMディレクター、MV監督などを経て映画に進出しました。そんなスパイクさんとの出会いについて野村は……。
野村：仕事で会ったり、気づけば定期的に会って一緒によくご飯を食べたり。彼はあまりお酒を飲まないんですけども、1年に1回の大騒ぎの夜には必ず一緒でした。そうして旅行したりする仲になっていました。
スパイクさんについて「とにかく突拍子もない人」と言う野村。突然タクシーをジャンプで飛び越えたり、ホテルで寝ている野村の部屋に、自分の部屋の窓から入ってきて脅かされたことがあるそうです。
野村：突拍子もないことを無表情で何のジャブもなく繰り出してくるのでびっくりするし、怒ってるのか笑ってるのかわからなかったり、本当に味のある人です。彼の代表作のビデオといえば、ファットボーイ・スリムの『Praise You』という曲で、ショッピングモールでダンスグループがいきなり踊り出して、人の目も気にせずにリーダーが振り付けをして一心不乱に踊るんですが、そのリーダーが実はスパイク本人なんです。それが実際のスパイクにものすごく近いのかなと思います。
■THE NORTH FACEとのコラボまでの経緯
アカデミー賞の授賞式にもタキシードにスニーカーで行ってしまうし、髪はいつもボサボサ。そんなスパイクさんが東京に最後に来たのは4年前で、その時に野村が使っていたTHE NORTH FACEのバッグをいたく気に入ったのだそう。
野村：それはリュックにもなって、ブリーフケースにもなって、肩掛けにもなるというスリーウェイなんですが、それをスパイクが妙に気に入ったので、帰る前にプレゼントしたんです。普通はこういうものって「ああ、ありがとう」で終わることが多かったりするんですが、それ以降、世界中でスパイクに会うと必ずそのバッグを持っているんです。「ずいぶん好きだね」って言ったら「必要なものが全部入るし、これだけで旅ができるよ」って。いやいや、普通のリュックの大きさですから、パソコンとか下着は入りますけど、それでヨーロッパに行ったりって「何してんだ」と思いましたけど、それで事足りちゃうというのがスパイクらしいといえばスパイクらしいんですが。
そんなスパイクさんは、そのバッグをとても気に入り、チェック柄やウール素材で作りたいと言うように。野村は難しいと思いつつ、スパイクさんがあまりに楽しそうに話すため、日本のTHE NORTH FACEに連絡したといいます。
当初はTHE NORTH FACEも不思議がっていたそうですが、スパイクさんとそのバッグとの出会いや使用頻度について説明すると「素敵じゃないか」となり、THE NORTH FACE PURPLE LABELとのコラボが正式にスタートしたと振り返ります。
野村：その頃にはすでに2年が経っていました。そして、始めたら始めたで、彼が望む生地で強度がちゃんとあるものがなかったり、見つかったと思ったら「柄が違う」とか「色が嫌だ」とか、まあよくある話が延々と続きまして。紆余曲折を経て、もう忘れた頃になってようやくできあがりました。発売したのは先月なんですけども、気づけば4年経っていました。
「僕は手伝っただけ」と野村は言いますが、このバッグを誇りに思っているそうです。
野村：今の世の中、コラボレーションというのはやたらあるじゃないですか。売れそうなものをくっつけたり、ただ名前がふたつとか。でもこの鞄の話というのは、彼が気に入って、そのきっかけを相手に話したら相手も気に入って、っていう意味のあるものだったんじゃないのかなと思います。そもそもスパイクはデザイナーでもなければ「限定で作った鞄が売れたからそのお金で贅沢しよう」っていう気もさらさら無ければ必要もない人で。情熱だけで出来たっていうのが素晴らしいなと思います。そして（バッグが）出来上がって最初のメールが「これを持って、また旅に出掛けるよ」。世界で一番素敵なトラベルバッグなんじゃないのかなって、僕は今、思っています。
野村とスパイクさんの思いが詰まったコラボバッグ。チェックしてみてはいかがでしょうか？
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名：『antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING』
放送日時：毎週日曜 20時－20時54分
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/travelling/
■スパイク・ジョーンズの素顔
スパイク・ジョーンズさんといえば、映画『マルコヴィッチの穴』などの監督としても知られていますが、元々はCMディレクター、MV監督などを経て映画に進出しました。そんなスパイクさんとの出会いについて野村は……。
野村：仕事で会ったり、気づけば定期的に会って一緒によくご飯を食べたり。彼はあまりお酒を飲まないんですけども、1年に1回の大騒ぎの夜には必ず一緒でした。そうして旅行したりする仲になっていました。
スパイクさんについて「とにかく突拍子もない人」と言う野村。突然タクシーをジャンプで飛び越えたり、ホテルで寝ている野村の部屋に、自分の部屋の窓から入ってきて脅かされたことがあるそうです。
野村：突拍子もないことを無表情で何のジャブもなく繰り出してくるのでびっくりするし、怒ってるのか笑ってるのかわからなかったり、本当に味のある人です。彼の代表作のビデオといえば、ファットボーイ・スリムの『Praise You』という曲で、ショッピングモールでダンスグループがいきなり踊り出して、人の目も気にせずにリーダーが振り付けをして一心不乱に踊るんですが、そのリーダーが実はスパイク本人なんです。それが実際のスパイクにものすごく近いのかなと思います。
■THE NORTH FACEとのコラボまでの経緯
アカデミー賞の授賞式にもタキシードにスニーカーで行ってしまうし、髪はいつもボサボサ。そんなスパイクさんが東京に最後に来たのは4年前で、その時に野村が使っていたTHE NORTH FACEのバッグをいたく気に入ったのだそう。
野村：それはリュックにもなって、ブリーフケースにもなって、肩掛けにもなるというスリーウェイなんですが、それをスパイクが妙に気に入ったので、帰る前にプレゼントしたんです。普通はこういうものって「ああ、ありがとう」で終わることが多かったりするんですが、それ以降、世界中でスパイクに会うと必ずそのバッグを持っているんです。「ずいぶん好きだね」って言ったら「必要なものが全部入るし、これだけで旅ができるよ」って。いやいや、普通のリュックの大きさですから、パソコンとか下着は入りますけど、それでヨーロッパに行ったりって「何してんだ」と思いましたけど、それで事足りちゃうというのがスパイクらしいといえばスパイクらしいんですが。
そんなスパイクさんは、そのバッグをとても気に入り、チェック柄やウール素材で作りたいと言うように。野村は難しいと思いつつ、スパイクさんがあまりに楽しそうに話すため、日本のTHE NORTH FACEに連絡したといいます。
当初はTHE NORTH FACEも不思議がっていたそうですが、スパイクさんとそのバッグとの出会いや使用頻度について説明すると「素敵じゃないか」となり、THE NORTH FACE PURPLE LABELとのコラボが正式にスタートしたと振り返ります。
野村：その頃にはすでに2年が経っていました。そして、始めたら始めたで、彼が望む生地で強度がちゃんとあるものがなかったり、見つかったと思ったら「柄が違う」とか「色が嫌だ」とか、まあよくある話が延々と続きまして。紆余曲折を経て、もう忘れた頃になってようやくできあがりました。発売したのは先月なんですけども、気づけば4年経っていました。
「僕は手伝っただけ」と野村は言いますが、このバッグを誇りに思っているそうです。
野村：今の世の中、コラボレーションというのはやたらあるじゃないですか。売れそうなものをくっつけたり、ただ名前がふたつとか。でもこの鞄の話というのは、彼が気に入って、そのきっかけを相手に話したら相手も気に入って、っていう意味のあるものだったんじゃないのかなと思います。そもそもスパイクはデザイナーでもなければ「限定で作った鞄が売れたからそのお金で贅沢しよう」っていう気もさらさら無ければ必要もない人で。情熱だけで出来たっていうのが素晴らしいなと思います。そして（バッグが）出来上がって最初のメールが「これを持って、また旅に出掛けるよ」。世界で一番素敵なトラベルバッグなんじゃないのかなって、僕は今、思っています。
野村とスパイクさんの思いが詰まったコラボバッグ。チェックしてみてはいかがでしょうか？
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番組名：『antenna* TRAVELLING WITHOUT MOVING』
放送日時：毎週日曜 20時－20時54分
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/travelling/
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