J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。12月17日(月)のオンエアでは、emmaとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、12月21日(金)から初主演映画『アリー/ スター誕生』が公開されるレディー・ガガを特集します。
2008年にアルバム『The Fame』でデビュー以来、次々とヒットを飛ばし、世界的な成功をおさめた歌姫レディー・ガガ。初めて主演をつとめた映画『アリー/ スター誕生』では、ゴールデン・グローブ賞をはじめ、名だたる映画賞、主演女優賞に次々とノミネート。新たに女優としての才能も開花させました。そんな彼女には、これまでどんな軌跡があったのでしょうか。
■「音楽好きの変わり者」
レディー・ガガの本名は、ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ。1986年3月28日、ニューヨーク州ヨンカーズで生まれました。裕福な家庭で育ち、4歳でピアノをはじめ、13歳で本格的に作曲を始めます。マンハッタンのカトリック系私立学校の聖心女子学院というお嬢様学校に進学。夜はナイトクラブでステージに立つようになります。
幼少期からマイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーなどのポップミュージックに触れ、演劇にものめり込みました。学生時代は言動や格好を理由に周囲とうまく馴染むことができず、「音楽好きの変わり者」としていじめを受けていました。当時は、悪口を言われ、ロッカーへの落書きや暴力も振るわれるなど、辛い体験をしました。これがのちに彼女のアーティスト人生の原動力にもなっていきます。
17歳のときに難関といわれるニューヨーク大学芸術学部に早期入学を果たし、本格的に作詞作曲を勉強。より個性を追求した彼女は、ますます浮いた存在になってしまい、大学を1年足らずで中退します。19歳で親元を離れ、ストリップクラブで働きながら音楽活動を続け、20歳になる頃には大好きなQueenの楽曲『Radio Ga Ga』をもじって、レディー・ガガと名乗るようになりました。
■アーティストに楽曲提供…そして、満を持してデビュー
やがてソングライターとしてストリームライン・レコーズと契約。ファーギー、ブリトニー・スピアーズ、エイコンなど多くのアーティストに楽曲提供を行い、満を持して自身もデビューを飾ることになります。
80年代のシンセポップにインスピレーションを受けた1stアルバム『The Fame』は、ビルボード200チャートで最高4位を記録。音楽的にも商業的にも大成功をおさめ、全世界での売り上げは1200万枚以上、グラミー賞にもノミネートされました。大きなサングラスに露出度の高い奇抜なファッションも注目を集めることに。髪の毛をリボンのように結ったリボンヘアーも世界中で大流行しました。
■マイノリティーの代弁者に
2009年にアルバム『The Fame Monster』をリリース。これは『The Fame』の再発盤ながら、ビヨンセをフィーチャーした『Telephone』などの新曲も加わり、こちらも大ヒット。MTVアワードではビヨンセ、ブリトニー・スピアーズと並んで3冠を達成。グラミー賞にもノミネートされ、アメリカを代表するスターになりました。ちなみにこのときにスピーチした「神とゲイに感謝するわ」という言葉は歴史に残るスピーチといわれています。
またガガは、この年にワシントンD.C.で開催された、LGBTの文化を讃えそれに賛同する人たちが集う「プライド・パレード」にも参加。自身もバイセクシャルであることをカミングアウトしたガガは、LGBTのアイコンとして支持されるようになります。
そして、ますます奇抜になっていく彼女の一挙手一投足に世界中から注目が集まるようになります。2010年のMTVビデオ・ミュージック・アワードに参加した際に披露した、生肉で作ったドレス、通称「生肉ドレス」は大きな物議を醸しました。この生肉ドレスにはあるメッセージが込められていました。
ガガは当時起こった、アメリカ軍が同性愛を理由に兵士を解雇した事件に対し強い反発を示しており、「私たちが死ぬと、その肉体に性差はなく、違いはない。だから差別するべきではない。命が尽きれば私たちはみな同じ肉になるから」と発言しました。その後、この生肉ドレスは、なんとビーフ・ジャーキーとなって、博物館「ロックの殿堂」に展示されました。
デビュー当時から異彩を放っていたレディー・ガガ。アメリカのポップシーンは瞬く間に彼女を中心に回り始めていくことになります。マイノリティーの代弁者としても世界中の視線を集める存在となりました。
emma:高校生のときとかよく聴いていたので、どの曲も聴いたことあるなって印象なんですけど、今日の話を聞いて映画『アリー/スター誕生』を観るのが楽しみになりました!
というところで、1日目はここまで。 2日目の18日(火)はアルバム『Born This Way』を中心に、レディー・ガガの活動を追っていきます。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、12月21日(金)から初主演映画『アリー/ スター誕生』が公開されるレディー・ガガを特集します。
2008年にアルバム『The Fame』でデビュー以来、次々とヒットを飛ばし、世界的な成功をおさめた歌姫レディー・ガガ。初めて主演をつとめた映画『アリー/ スター誕生』では、ゴールデン・グローブ賞をはじめ、名だたる映画賞、主演女優賞に次々とノミネート。新たに女優としての才能も開花させました。そんな彼女には、これまでどんな軌跡があったのでしょうか。
■「音楽好きの変わり者」
レディー・ガガの本名は、ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ジャーマノッタ。1986年3月28日、ニューヨーク州ヨンカーズで生まれました。裕福な家庭で育ち、4歳でピアノをはじめ、13歳で本格的に作曲を始めます。マンハッタンのカトリック系私立学校の聖心女子学院というお嬢様学校に進学。夜はナイトクラブでステージに立つようになります。
幼少期からマイケル・ジャクソンやシンディ・ローパーなどのポップミュージックに触れ、演劇にものめり込みました。学生時代は言動や格好を理由に周囲とうまく馴染むことができず、「音楽好きの変わり者」としていじめを受けていました。当時は、悪口を言われ、ロッカーへの落書きや暴力も振るわれるなど、辛い体験をしました。これがのちに彼女のアーティスト人生の原動力にもなっていきます。
17歳のときに難関といわれるニューヨーク大学芸術学部に早期入学を果たし、本格的に作詞作曲を勉強。より個性を追求した彼女は、ますます浮いた存在になってしまい、大学を1年足らずで中退します。19歳で親元を離れ、ストリップクラブで働きながら音楽活動を続け、20歳になる頃には大好きなQueenの楽曲『Radio Ga Ga』をもじって、レディー・ガガと名乗るようになりました。
■アーティストに楽曲提供…そして、満を持してデビュー
やがてソングライターとしてストリームライン・レコーズと契約。ファーギー、ブリトニー・スピアーズ、エイコンなど多くのアーティストに楽曲提供を行い、満を持して自身もデビューを飾ることになります。
80年代のシンセポップにインスピレーションを受けた1stアルバム『The Fame』は、ビルボード200チャートで最高4位を記録。音楽的にも商業的にも大成功をおさめ、全世界での売り上げは1200万枚以上、グラミー賞にもノミネートされました。大きなサングラスに露出度の高い奇抜なファッションも注目を集めることに。髪の毛をリボンのように結ったリボンヘアーも世界中で大流行しました。
■マイノリティーの代弁者に
2009年にアルバム『The Fame Monster』をリリース。これは『The Fame』の再発盤ながら、ビヨンセをフィーチャーした『Telephone』などの新曲も加わり、こちらも大ヒット。MTVアワードではビヨンセ、ブリトニー・スピアーズと並んで3冠を達成。グラミー賞にもノミネートされ、アメリカを代表するスターになりました。ちなみにこのときにスピーチした「神とゲイに感謝するわ」という言葉は歴史に残るスピーチといわれています。
またガガは、この年にワシントンD.C.で開催された、LGBTの文化を讃えそれに賛同する人たちが集う「プライド・パレード」にも参加。自身もバイセクシャルであることをカミングアウトしたガガは、LGBTのアイコンとして支持されるようになります。
そして、ますます奇抜になっていく彼女の一挙手一投足に世界中から注目が集まるようになります。2010年のMTVビデオ・ミュージック・アワードに参加した際に披露した、生肉で作ったドレス、通称「生肉ドレス」は大きな物議を醸しました。この生肉ドレスにはあるメッセージが込められていました。
ガガは当時起こった、アメリカ軍が同性愛を理由に兵士を解雇した事件に対し強い反発を示しており、「私たちが死ぬと、その肉体に性差はなく、違いはない。だから差別するべきではない。命が尽きれば私たちはみな同じ肉になるから」と発言しました。その後、この生肉ドレスは、なんとビーフ・ジャーキーとなって、博物館「ロックの殿堂」に展示されました。
デビュー当時から異彩を放っていたレディー・ガガ。アメリカのポップシーンは瞬く間に彼女を中心に回り始めていくことになります。マイノリティーの代弁者としても世界中の視線を集める存在となりました。
emma:高校生のときとかよく聴いていたので、どの曲も聴いたことあるなって印象なんですけど、今日の話を聞いて映画『アリー/スター誕生』を観るのが楽しみになりました!
というところで、1日目はここまで。 2日目の18日(火)はアルバム『Born This Way』を中心に、レディー・ガガの活動を追っていきます。お楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/