J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー『MORNING INSIGHT』。11月7日(水)のオンエアでは、受験生、ビジネスパーソンの明日を生きるヒントとなる「才能の伸ばし方」に注目! 学習塾「坪田塾」塾長・坪田信貴さんをお迎えし、お話を伺いました。
■テスト0点は「成長率が高い」と言える
坪田さんといえば、映画にもなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』、通称「ビリギャル」の原作者。11月は受験生にとっては最後の追い込みといえる時期ですが、坪田塾では、生徒たちとどのように向き合っているのでしょうか。
坪田:僕はだれもが才能があると思っているんです。現時点で、たとえば「数学の試験で0点です」というお子さんは、数学が苦手だと思っている。でも僕は数学が100点の人よりも0点の人のほうが、実はポジティブにとらえていて、「成長率が一番高くなる教科をもっている」という捉え方をしましょうと。100点から成長しようと思うのはすごい難しいですけど、今0点だったら「もっと違う自分に出会えるよ」みたいな向き合い方をしたいですね。
坪田塾では、「個」に子供の「子」をあてて、「子別指導」という言葉を掲げています。
坪田:子どもひとりひとり性格が違うので、楽天的な生徒と悲観的な生徒だったら伝え方を変えるべきです。たとえば「もしいい大学に行ったら、4年間、合コン、サークル、バイトと遊び呆けても、就職先があるし人生楽しいね!」と言うと、楽天家の生徒は「それいいな」となっても、悲観的な子は「世の中そんなに甘くないです……」と返されて響かないわけです。その子の性格に合わせて伝え方・アプローチを変えるべきではないかということで、「子別指導」なんです。
■「才能」は単なる結果
これまで1300人にものぼる生徒に「子別指導」をしてきた坪田さんが、才能という能力についてまとめた本『才能の正体』を上梓しました。坪田さんは塾で教える以外にも、トヨタ自動車や吉本興業といった大企業から中小企業まで、人材育成のコンサルタントや社員研修もやっています。そこで必ず訊かれるのが「才能」や「地頭」についての質問だといいます。
坪田:「この子は才能があったからできたんですよね?」とか「地頭がよくない社員にどうしたらいいか?」とか、もともと先天的な何かを持ってないと、成長しないんじゃないかと思っている人が多いんです。そうじゃなくて、「才能」ってみんなが言っているのは「結果」なんですよ。
たとえば「慶応に受かりました」「医学部に受かりました」とか「営業成績がトップです」など、結果があるから「地頭がいい、才能がある」と言われ、結果がないから「才能がない」と言われているだけ、と坪田さん。
坪田:なので、今の時点や過去はどうでもいい、「未来の自分がどうありたいか」が全てで、そのために今なにがやれるか考えようと、「結果さえ出せば、人は才能があると言ってくれる」ということを伝えたいんです。
■よく言われる「地頭がいい」って?
別所:よくいわれる「地頭がいい」というのは見直したほうがいいということですか?
坪田:「地頭がいい」というのは典型で、訓練したことができているだけです。例えば計算が早いのも、計算の練習をたくさんしたからできるようになっているだけで、僕も『ビリギャル』のあとに「もともと文才があったよね」と言われたりするんですが、100万部売れたという結果で「文才があったに違いない」と言っているに過ぎないんです。
別所:この本にも書かれていますけど、物語があとからついてくるんですね。
最後に、坪田さんによると、「普通の人はWHY型、天才はHOW型」だそう。
坪田:「〜大学に行った」など理由を過去に求めがちなのがWHY型で、HOW型というのは過程でどういう風にすればできるようになるのか方法論を捉えようとします。WHY型の人は理由を「才能」に見出しがちですが、そうじゃなくてみんな方法論でできるようになってほしいし、そのためにどういうふうにやるかを考察して実行していきましょうということだと思います。
「才能がある・ない」といった概念や、自分の能力の磨き方、才能の伸ばしかたなどについて改めて考えさせられる坪田さんの著書『才能の正体』。ぜひ手にとってみてください!
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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/
■テスト0点は「成長率が高い」と言える
坪田さんといえば、映画にもなった『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』、通称「ビリギャル」の原作者。11月は受験生にとっては最後の追い込みといえる時期ですが、坪田塾では、生徒たちとどのように向き合っているのでしょうか。
坪田:僕はだれもが才能があると思っているんです。現時点で、たとえば「数学の試験で0点です」というお子さんは、数学が苦手だと思っている。でも僕は数学が100点の人よりも0点の人のほうが、実はポジティブにとらえていて、「成長率が一番高くなる教科をもっている」という捉え方をしましょうと。100点から成長しようと思うのはすごい難しいですけど、今0点だったら「もっと違う自分に出会えるよ」みたいな向き合い方をしたいですね。
坪田塾では、「個」に子供の「子」をあてて、「子別指導」という言葉を掲げています。
坪田:子どもひとりひとり性格が違うので、楽天的な生徒と悲観的な生徒だったら伝え方を変えるべきです。たとえば「もしいい大学に行ったら、4年間、合コン、サークル、バイトと遊び呆けても、就職先があるし人生楽しいね!」と言うと、楽天家の生徒は「それいいな」となっても、悲観的な子は「世の中そんなに甘くないです……」と返されて響かないわけです。その子の性格に合わせて伝え方・アプローチを変えるべきではないかということで、「子別指導」なんです。
■「才能」は単なる結果
これまで1300人にものぼる生徒に「子別指導」をしてきた坪田さんが、才能という能力についてまとめた本『才能の正体』を上梓しました。坪田さんは塾で教える以外にも、トヨタ自動車や吉本興業といった大企業から中小企業まで、人材育成のコンサルタントや社員研修もやっています。そこで必ず訊かれるのが「才能」や「地頭」についての質問だといいます。
坪田:「この子は才能があったからできたんですよね?」とか「地頭がよくない社員にどうしたらいいか?」とか、もともと先天的な何かを持ってないと、成長しないんじゃないかと思っている人が多いんです。そうじゃなくて、「才能」ってみんなが言っているのは「結果」なんですよ。
たとえば「慶応に受かりました」「医学部に受かりました」とか「営業成績がトップです」など、結果があるから「地頭がいい、才能がある」と言われ、結果がないから「才能がない」と言われているだけ、と坪田さん。
坪田:なので、今の時点や過去はどうでもいい、「未来の自分がどうありたいか」が全てで、そのために今なにがやれるか考えようと、「結果さえ出せば、人は才能があると言ってくれる」ということを伝えたいんです。
■よく言われる「地頭がいい」って?
別所:よくいわれる「地頭がいい」というのは見直したほうがいいということですか?
坪田:「地頭がいい」というのは典型で、訓練したことができているだけです。例えば計算が早いのも、計算の練習をたくさんしたからできるようになっているだけで、僕も『ビリギャル』のあとに「もともと文才があったよね」と言われたりするんですが、100万部売れたという結果で「文才があったに違いない」と言っているに過ぎないんです。
別所:この本にも書かれていますけど、物語があとからついてくるんですね。
最後に、坪田さんによると、「普通の人はWHY型、天才はHOW型」だそう。
坪田:「〜大学に行った」など理由を過去に求めがちなのがWHY型で、HOW型というのは過程でどういう風にすればできるようになるのか方法論を捉えようとします。WHY型の人は理由を「才能」に見出しがちですが、そうじゃなくてみんな方法論でできるようになってほしいし、そのためにどういうふうにやるかを考察して実行していきましょうということだと思います。
「才能がある・ない」といった概念や、自分の能力の磨き方、才能の伸ばしかたなどについて改めて考えさせられる坪田さんの著書『才能の正体』。ぜひ手にとってみてください!
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番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
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