「ベジファースト」より「肉ファースト」がいい!? 脳のパフォーマンスを上げる食事とは

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。11月27日(火)のオンエアでは、「集中力とパフォーマンスを上げる食事術」を、栄養療法を専門とする新宿溝口クリニック院長、溝口 徹さんに伺いました。


■脂質をエネルギー源とする体になるには?

溝口さんによると、パフォーマンスを上げるには、脂肪をエネルギー源にするのがおすすめ。そのメカニズムは……。

溝口:私たちは、体や脳を働かせるために、脂質と糖質を主なエネルギー源にしています。特に、集中力を上げて作業したいときに脳のパフォーマンスを上げるには、“ケトン体”をエネルギー源にすることが大切です。ケトン体は脂肪を材料にして作られます。
別所:なるほど。
溝口:私たちが主食としているような炭水化物、糖質を多く食べていると、ケトン体ではないエネルギー源の方に移ってしまいます。
別所:そうなんですか! 脂質をエネルギー源とする体になるには、どうすればいいんでしょう?
溝口:糖質が多いと、パフォーマンスを上げるための脂質が使われなくなります。米やパンなどの糖質を少し控えてみてください。順番としては、いきなり全部を控えると疲れやすくなってしまう人もいるので、まずは朝食の糖質を抜きます。そのときに卵や肉の脂身などで脂質を増やしてください。その後、お昼ご飯や夕ご飯も炭水化物、主食なしにしてみるといいと思います。

さらに、食べる順番も大切です。

溝口:ダイエットのために野菜から食べる「ベジファースト」が知られるようになりましたが、僕たちはパフォーマンスを上げるために肉から食べる「肉ファースト」をおすすめしています。お肉は脂があることと、集中力を高めるアミノ酸やビタミンB群も多く含まれているので、パフォーマンスを上げるためには最も適した食材だと考えています。
別所:そうなんですか。ベジファーストも間違っているわけではないんですね?
溝口:間違ってはいないと思います。
別所:「肉ファースト」は、溝口さんも実践してるんですか?
溝口:はい。クリニックのすぐそばに、立ち食いのステーキ屋さんができたんです。僕はよく昼も夜も行っています。1回で400グラムぐらいは食べるので、ライスはなしにしています。トッピングのコーンもブロッコリーに変えたりしています。


■間食するなら「おつまみ」を!

どうしてもおやつが食べたいときは、あたりめやミックスナッツなど、おつまみがおすすめです。

溝口:血糖値を上げないのと、パフォーマンスを維持するためのアミノ酸が含まれていること、ナッツ類には油分もけっこう含まれているので、とてもいい間食になると思います。
別所:ほかのおすすめは何ですか?
溝口:食べる煮干しや、焼き鳥もいいと思います。ビーフジャーキーも“噛む”という作業が入るので、脳の血流が増えて、集中力も増して、とても良いおやつになります。

より詳しく知りたい方は溝口さんの著書『医者が教える日本人に効く食事術』を手にとってみてください。

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tmr

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