J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。11月24日(土)のオンエアでは、THE COLLECTORSの加藤ひさしさん(Vo.)に、80年代に生まれた、東京のモッズシーンについて伺いました。
■そもそも「モッズ」とは?
加藤ひさしさんと古市コータローさん(Gt.)を中心に、1986年に結成されたTHE COLLECTORS。1987年にメジャーデビューを果たし、2017年に30周年を迎えました。
11月23日(金)から、モッズシーンと平行して走っていた時代にスポットを当てた、ドキュメンタリー映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』が公開中です。
●『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=3xY1SFJgfk4
「モッズ」とは、1960年頃にイギリスの若い労働者の中から生まれたカルチャー。「モダニスト」という言葉から、「モッズ」という呼び名になった、という説があります。ジャズやR&Bなどを嗜み、細身のジャケットやスラックス、イギリスのファッションブランド「FRED PERRY(フレッドペリー)」のポロシャツ、モッズコートなどに身を包み、スクーターに乗る、そんなイメージを持つのがモッズです。
1979年、イギリスのバンド・The Whoがプロデュースした映画『さらば青春の光』の公開をきっかけに、日本にモッズが輸入されるようになりました。加藤さんは当時を以下のように振り返ります。
加藤:当時、パンクファッションが流行ってたんですよ。革ジャンに破れたジーンズ、髪をツンツンさせるみたいな。でも、「モッズのほうがカッコイイじゃん!」「反抗的じゃん!」と思いました。
■東京モッズシーンの黎明期
日本にモッズが浸透し始めた80年代の東京を取り巻く状況は、どんなものだったのでしょうか。
加藤:パンクがまだまだ人気があり、YMO的なテクノポップがあり、このふたつが時代の最先端でした。なので、モッズシーンに音楽誌とかがスポットライトを当ててないわけです。唯一、ネオモッズとして活躍していたのが、ポール・ウェラー率いるThe Jam。でも、彼らも全英だと1位になるけど、全米になるとベスト100にも入らないような、本当にイギリス的なバンドだったんです。全く音楽誌から情報が入ってこない。
そんな中、しっかり情報を伝えていたのが、『ホットドッグ・プレス』や『POPEYE』などのファッションカルチャー誌でした。
加藤:雑誌に書かれていることを読んで、そういう靴を探す。イギリスに行くっていう友だちがいると、1万円を握らせて、「襟に2本ラインの入ってる、月桂樹のマークが入ってる『フレッドペリー』のポロシャツを買って来てね」とか頼む。そういう感じだよね。本当に情報がなかった。
■モッズとは「スマートで一歩半先をいく」
23枚目のアルバム『YOUNG MAN ROCK』をリリースしたTHE COLLECTORS。今の加藤さんが考える「モッズ」とは、どんなものなのでしょうか。
加藤:新譜のジャケットが、不覚にも短パンで写ってしまったので、「俺はずっとモッズだ!」って言うのは抵抗があるんですけど(笑)。モッズってね、いろんなタイプがあるんですよ。だからそれなりに姿や形を変えていくんだけど、共通して言えることは、とてもスマート。いつの時代のモッズを見ても、やってることがスマートなんだよ。人の一歩半くらい先をいってんの。だから、ファッションも多少変わっていくんだけど、スマートで一歩半先をいくっていう、このフィーリングを持っているやつがモッズだと俺は思ってる。
さらに、「自分はそうあり続けている」と話します。
加藤:「ちょっと先行ってんじゃね?」って思うようなことを、その時代その時代でやっていくことで、いつの間にかそういう連中がたくさん増えて、もっともっと楽しいことが、いろんなシーンで増えていくんじゃないかと思ってる。だから、そのスピリッツをこれからも広めていくのが、俺のひとつの仕事かなと思っていますね。
THE COLLECTORSの今後の活躍、映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』、どちらも注目です!
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【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/
■そもそも「モッズ」とは?
加藤ひさしさんと古市コータローさん(Gt.)を中心に、1986年に結成されたTHE COLLECTORS。1987年にメジャーデビューを果たし、2017年に30周年を迎えました。
11月23日(金)から、モッズシーンと平行して走っていた時代にスポットを当てた、ドキュメンタリー映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』が公開中です。
●『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=3xY1SFJgfk4
「モッズ」とは、1960年頃にイギリスの若い労働者の中から生まれたカルチャー。「モダニスト」という言葉から、「モッズ」という呼び名になった、という説があります。ジャズやR&Bなどを嗜み、細身のジャケットやスラックス、イギリスのファッションブランド「FRED PERRY(フレッドペリー)」のポロシャツ、モッズコートなどに身を包み、スクーターに乗る、そんなイメージを持つのがモッズです。
1979年、イギリスのバンド・The Whoがプロデュースした映画『さらば青春の光』の公開をきっかけに、日本にモッズが輸入されるようになりました。加藤さんは当時を以下のように振り返ります。
加藤:当時、パンクファッションが流行ってたんですよ。革ジャンに破れたジーンズ、髪をツンツンさせるみたいな。でも、「モッズのほうがカッコイイじゃん!」「反抗的じゃん!」と思いました。
■東京モッズシーンの黎明期
日本にモッズが浸透し始めた80年代の東京を取り巻く状況は、どんなものだったのでしょうか。
加藤:パンクがまだまだ人気があり、YMO的なテクノポップがあり、このふたつが時代の最先端でした。なので、モッズシーンに音楽誌とかがスポットライトを当ててないわけです。唯一、ネオモッズとして活躍していたのが、ポール・ウェラー率いるThe Jam。でも、彼らも全英だと1位になるけど、全米になるとベスト100にも入らないような、本当にイギリス的なバンドだったんです。全く音楽誌から情報が入ってこない。
そんな中、しっかり情報を伝えていたのが、『ホットドッグ・プレス』や『POPEYE』などのファッションカルチャー誌でした。
加藤:雑誌に書かれていることを読んで、そういう靴を探す。イギリスに行くっていう友だちがいると、1万円を握らせて、「襟に2本ラインの入ってる、月桂樹のマークが入ってる『フレッドペリー』のポロシャツを買って来てね」とか頼む。そういう感じだよね。本当に情報がなかった。
■モッズとは「スマートで一歩半先をいく」
23枚目のアルバム『YOUNG MAN ROCK』をリリースしたTHE COLLECTORS。今の加藤さんが考える「モッズ」とは、どんなものなのでしょうか。
加藤:新譜のジャケットが、不覚にも短パンで写ってしまったので、「俺はずっとモッズだ!」って言うのは抵抗があるんですけど(笑)。モッズってね、いろんなタイプがあるんですよ。だからそれなりに姿や形を変えていくんだけど、共通して言えることは、とてもスマート。いつの時代のモッズを見ても、やってることがスマートなんだよ。人の一歩半くらい先をいってんの。だから、ファッションも多少変わっていくんだけど、スマートで一歩半先をいくっていう、このフィーリングを持っているやつがモッズだと俺は思ってる。
さらに、「自分はそうあり続けている」と話します。
加藤:「ちょっと先行ってんじゃね?」って思うようなことを、その時代その時代でやっていくことで、いつの間にかそういう連中がたくさん増えて、もっともっと楽しいことが、いろんなシーンで増えていくんじゃないかと思ってる。だから、そのスピリッツをこれからも広めていくのが、俺のひとつの仕事かなと思っていますね。
THE COLLECTORSの今後の活躍、映画『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』、どちらも注目です!
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番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時-12時
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