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ブラック企業が多い業種は? 「働き方改革」実現のために重要なことを専門家が解説

ブラック企業が多い業種は? 「働き方改革」実現のために重要なことを専門家が解説

J-WAVEで放送中の『〜JK RADIO〜TOKYO UNITED』(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「LIFENET SEIMEI COME TOGETHER」。11月23日(金)のオンエアでは、若者の労働問題に取り組むNPO法人「POSSE」事務局長・渡辺寛人さんにお話を伺いました。


■多く寄せられる相談は…

まず、「POSSE」にはどのような相談が多く寄せられるのか伺いました。

渡辺:相変わらず多いのは長時間労働です。それに関連して、残業代が支払われない、“パワハラ”、“セクハラ”といった問題が非常に多く寄せられます。
カビラ:昔から低待遇や長時間労働は問題になっていましたが、なぜ今になって社会問題としてスポットライトが当たるようになったのでしょうか?
渡辺:「ブラック企業」「ブラックバイト」という言葉が世間に広まったことが大きいと思います。


■ブラック化しやすい企業

いわゆる“ブラック企業”は、特定の業界に蔓延している問題なのでしょうか。

渡辺:ブラック企業が多い業種というのが、サービス業界です。特に人件費の割合が大きな産業は、どうしても長時間労働・低賃金になりがちです。そこでコストを抑えて利益をあげていくことが根ざしてしまい、ブラック化しやすい傾向にあると思います。

また、世代による違いもあるようで……。

渡辺:昔から長時間労働やサービス残業はありました。ちょっと上の世代の正社員のイメージとしては、働き方はきついながらも頑張って働けば、年功賃金で給料があがっていく、終身雇用で定年まで企業に雇ってもらえるという見返りがありました。でも僕らが「ブラック企業」として問題にしている若い正社員の会社では、見返りが得られません。ですので、昔の感覚で「正社員なんだから頑張ればそのうち報われるよ」「だからもうちょっと頑張りなさい」とアドバイスしてしまいがちですが、実際にブラック企業で無理をして働き続けると、精神疾患になったり、追い込まれてしまうことがあります。とにかく無理をしない、頑張らないということが大事になってくると思います。


■「外の風を職場に入れることが重要」

「働き方改革」を導入したい、しなければ人が集まらない、会社がままならないという企業の人たちは、どうすればいいのでしょうか。渡辺さんにアドバイスを伺いました。

渡辺:本当に職場をよくする「働き方改革」をすすめていくには、実際に働いている人たちが外部の専門家に相談し、外の風を職場に入れることが重要だと思います。
カビラ:初めから戦うより、「こういう問題に気付いてください」という「促しと気付き」ですね。NPO法人「POSSE」では、どのように導いてくれるのでしょうか?
渡辺:相談する場合は、いま何に困っているのか、つらいのかを伝えてほしいです。そうすれば、僕らが、法律からみて正しいことなのか、それとも間違っていることなのかを一緒に整理して、そのうえでどんなカタチで解決できるかを模索して動いていくということをしています。

働き方や環境に悩んでいる方は、「POSSE」のホームページで相談してみてください。

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【番組情報】
番組名:『~JK RADIO~TOKYO UNITED』
放送日時:毎週金曜 6時-11時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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