モデルとしても活躍中! 勝海麻衣が銭湯絵師を目指した理由とは?

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー『MORNING INSIGHT』。J-WAVEでは毎月、“WOW”と思える都市生活をデザインするキャンペーンを行っています。11月、12月は“心も体も温かくする”キャンペーン「HAPPINESS IS A WARM THING」を合言葉に、お風呂でラジオを聴く習慣を提案しています。 そんなキャンペーンにちなみ、11月13日(火)のオンエアでは、銭湯絵師として修行中、モデルとしても活躍する勝海麻衣さんをお迎えしました。


■銭湯絵との出会い

現在、東京藝術大学大学院デザイン科に在学中の勝海さんは、日本で最年長の銭湯絵師・丸山清人さんの弟子であるとともに、広告やファッションショーで活躍するモデルという異色の経歴の持ち主です。まず銭湯絵師を志したきっかけを訊きました。

勝海:はじめての出会いは小学校2年生の頃、家族旅行で伊豆に行ったときです。その際に立ちよった銭湯ではじめて(銭湯絵に)出会って、ダイナミックさと独特の空間に感銘を受けて、志すきっかけとなりました。
別所:銭湯の絵は僕も子どもの頃「すごいなあ」とは思いましたけど、描こうと思った理由はなんだったのでしょうか?
勝海:大きい絵を描くのも好きでしたし、子どもの頃から日本の文化が好きだったので。家は芸術家の家系というわけではなかったんですが。

当時は銭湯絵師という職業を知らなかったという勝海さん。「画家になりたい」と思いながら中学生のときに銭湯絵師という存在を知り、仕事にしたいと考えたそう。


■モデルとしても活躍

そんな勝海さんは、今年6月にはパリで世界的なデザイナー、コシノジュンコさんのファッションショーに出演するなどモデルとしても活躍しています。

勝海:大学1年生のときにファッションの道を志すクラスメイトから大学のショーに誘ってもらって、それがきっかけでした。そこからフリーでやっていて、本格的にやることになった際に事務所に所属して、広告などに出させていただいています。
別所:モデルを続けていこうと思ったのはなぜですか? モデルの仕事について「絵の具になること」と語っていますが。
勝海:最先端のクリエイティブで戦っている方たちの美意識などを吸収できる大きな機会かなと思いました。自分が作品の一部になるようなイメージで、絵を描く側と、表現される側のどちらの視点からも間近でみられる機会に恵まれているなと思います。


■銭湯絵師・丸山清人さんに弟子入り

銭湯絵の師匠・丸山清人さんに、どのように弟子入りしたのか経緯を伺いました。

勝海:去年の9月に丸山さんの個展ではじめてご挨拶させていただいて、その際に。「弟子にさせてください」と直接言ったことはなく、「お側につかせてください」とお願いをしました。
別所:実際に銭湯で、絵師はどのような作業をするのですか?
勝海:現場に8時頃に到着しまして、丸山さんにお越しいただいて、足場を下ろして組み立てる作業を一緒にやります。使うのはペンキで、トタン板に1日で描きあげます。定休日に開けてもらい、作業をします。
別所:だいたい絵は富士山なのですか? 
勝海:昔はそうでもなかったのですが、最近は富士山が多いと伺っています。絵の描き換えは、平均して3、4年に1回あるんですけど、永遠に残らない儚さがあるんじゃないかと思っています。それを美しいと思うのが日本人ならではの文化があってこそかと思います。

60年以上のキャリアをもつ師匠・丸山さんに弟子入りし、学ぶ目標や目的も変化していったと言う勝海さん。

勝海:最初は技術を学ぶということ一心に向かったのですが、お会いして、お人柄と作業の現場を直接拝見した際に、技術はもちろんですが丸山さんの姿勢や絵に対する向き合いかたなど、人間性も全て学ぶべきと思いました。その生き様を学びたいです。

将来描きたい絵については「丸山さんならではの銭湯絵があるように、私もいずれは自分ならではの銭湯絵が描けるように、技術や人としての豊かさも学んでいきたい」と、控えめに明かしてくれました。日本の伝統文化のひとつである銭湯絵を受け継ぐ存在、またモデルとしても今後の活躍に注目です!

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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