ギタリスト・村治佳織「おばあちゃんになっても…」デビュー25周年の気持ち

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「ZOJIRUSHI MORNING INSIGHT」。9月18日(火)のオンエアでは、J-WAVEの番組ナビゲーターでもお馴染み、ギタリストの村治佳織さんが登場。最新アルバム『シネマ』について伺いました。


■デビュー25周年の記念作『シネマ』

幼少から数々のコンクールで入賞し、15歳でCDデビュー、2003年には英名門レーベル、デッカと日本人としては初の長期専属契約を結ぶなど、デビュー以来常にトップランナーとしてクラシック界を牽引してきた村治さん。ニューアルバム『シネマ』は、デビュー25周年を記念する作品です。

村治:四半世紀と聞くと、(年月の長さを)実感しますね。ただ、「25年やろう」とか目標にしていたわけではないので、正直、最初は数字だけの思い入れはなかったんですが、25周年、四半世紀というワードを使ってまた人とつながれるかな、と。「25年もやっているんですか」という方もいますし「僕が生まれる前からギターやってるんですね」という方も……ひとつのキーワードとして人とつながっていきたいなと思います。
別所:今回のアルバムタイトルは『シネマ』ですが、どうして映画音楽を取り上げようと?
村治:25周年だからというわけではなかったんですが、映画音楽には人生があって、必ず人の色々な営みが描かれているわけで、そういう意味では私のこれまで過ごしてきた中で感じたものとかも、もちろん美しいメロディに乗せて表現できるので、このタイミングでこのアルバムを作れて本当によかったなと思っています。


■名作映画の音楽18曲が収録!

アルバム『シネマ』では、『ゴッドファーザー』『ハウルの動く城』『第三の男』など名作映画の音楽18曲が収録、内12曲はこのアルバムのための新アレンジとなっています。

村治:その曲を弾くとその国に行けるという場合があって、今回は『シンドラーのリスト』。今までポーランドに行ったことがなかったですけど、今月アウシュビッツも行ってきました。レコーディングをしたときはまだ行ってなくて、思いをたくさん込めて弾いたのですが、もうひと言では言い表せない、みなさんにもぜひ足を運んでいただきたい場所でもあります。

今後の活動については……。

村治:こんなふうに時代が変わっていくんだなとなんとなく肌で感じますよね。年月、人も変わっていくし、だけど変わらないものってなんだろうということも思います。私はギターに対する思い。「ギターはいい楽器だな」というのが一貫して変わらないので、おばあちゃんになっても変わらずに思って続けていきたいなと思います。

村治さんは、J-WAVEで土曜20時から『RINREI CLASSY LIVING』のナビゲーターを務めています。また現在、村治さんの公式サイトでは、現在デビュー25周年を記念して、「村治佳織から届いた25のメッセージ」というインタビューも掲載中です。『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のクラシックコーナーでお馴染みの、日本クラシックソムリエ協会代表理事・田中 泰さんが聞き手になり、さまざまな角度から質問しています。ニューアルバム『シネマ』とあわせて、ぜひチェックしてみてください。

【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/

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