J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。10月7日(日)のオンエアでは、タレントの武井 壮さんがゲストに登場。「夢、諦めてませんか?」をテーマにお届けしました。
■生涯で“一番悔しい”金メダル?
武井さんは、9月にスペイン・マラガで開催された「世界マスターズ陸上2018」のM45クラス(男子45~49歳)の4×100メートルリレーに出場し、見事金メダルを獲得しました。
しかし、直後のツイッターで「生涯で一番悔しい金メダルになるかもなあ」とコメント。
武井:金メダルをとりに行くのではなく、「世界記録をとりに行きます」と出発したけど、その夢が叶わなかったので、レース後のインタビューから悔し涙が出てきました。自分でも初めての感情でした。
小川:記録が43秒77で、1999年にイギリス代表が出した世界記録が43秒42と、たった0秒35で、記録に届かなかった。
武井:人間が全力で走ると3メートルくらいの時間です。そこそこ距離はあるものの、バトンパスが1カ所うまくいけば、記録を更新できるくらいでした。それくらいのミスも今回あったんです。でも、そこだけでは語れなくて、そこに向かうわれわれの軌跡で、もう少しコミュニケーションを取っておけばよかったこともあるし、バトン練習をもう1回できていたら、このメンバーでもう1本レースを走っていたら、その不安は取り除けていたかもしれない。それが薄皮を積み重ねるように自分の心の支えになっていくものだけど、その薄皮が1枚なかったおかげで、ほんのちょっとの不安が、0秒35以上の落ち込みになることもままあるんです。
今大会の悔しさを胸に、「もう一度世界記録に向けてチャレンジしたい」と武井さんは語ります。
武井:もし今回で世界記録が出ていたら、「よし、次のチャレンジにこのエネルギーを回せる」と思えるんですよ。目標を達成するって、僕にとってはそういうことで、世界記録保持者って金メダルとはるかに違う価値なんです。今大会、金メダルは合計700個くらい出ているわけで、1/700の金メダルをとって「やったー!」とガッツポーズができる人生なのか、地球上に生まれた45歳以上の人類4人で競ったなかで、歴史上一番早いタイムで走ったのかは、はるかに違う価値じゃないですか。それを達成できたら、僕は陸上を引退してもいいと思っています。
武井さんは今月、奈良で開催される国際大会に出場し、再び世界記録更新に向けてチャレンジします。
■最高に楽しんで過ごしたい
前回の番組出演時に、自身のキーワードを「成長」だと話していた武井さん。その真意とは……?
武井:世の中は知らないと楽しめないことばかりだけど、知っていると地球上の全部が遊び場になるので、その面積を増やしたいんです。日本国内でさえも僕が行って楽しめない場所が山ほどあることが、悔しくてしょうがないんです。そのためには成長することが必要で、新しい技術か新しい能力か新しい知識を手に入れておかないと、地球がどんどん楽しめない場所になってしまうという、ちょっと強迫観念に駆られています(笑)。
小川:それは「楽しみたい」という欲求ですよね。
武井:そうですね。最も強い欲求は、「1回しかない自分の人生の時間を最高に楽しんで過ごしていきたい」という欲ですね。
小川:陸上も世界記録ホルダーになったときの景色を楽しみたいんですよね。
武井:俺は過去生まれた人類の中で、陸上という世界を一番楽しんだんだな、って思いたいってことですね。
■「夢」というものへの思い
最後に、「夢の叶え方」について伺いました。
武井:夢はハードルが高いものであってほしいし、叶えがたいものであってほしいと思います。叶える価値のある人生を送りたいってみんなが思っているけど、それが叶うのは一握りだということは否めない。夢の叶え方をひたすら考えているよりも、夢を叶えようと思って歩み出したら、その途上にいるってこと。最終地点まで行かないと叶わない夢なんて、本当に夢がないと思っています。その道を進もうと決めて、進み出したらもうそこが夢のような場所だとしていくべきだと思います。
自分の夢はなにかを考えながら、一歩踏み出したくなる。そんな、力強いメッセージでした。
【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/
■生涯で“一番悔しい”金メダル?
武井さんは、9月にスペイン・マラガで開催された「世界マスターズ陸上2018」のM45クラス(男子45~49歳)の4×100メートルリレーに出場し、見事金メダルを獲得しました。
しかし、直後のツイッターで「生涯で一番悔しい金メダルになるかもなあ」とコメント。
生涯で一番悔しい金メダルになるかもなあ。。でもそんなメダルも大切な人生で手に入れた宝物だよな。。
— 武井壮 (@sosotakei) 2018年9月16日
胸張って表彰台に登ってきます。。 pic.twitter.com/H40VUmCg8Q
武井:金メダルをとりに行くのではなく、「世界記録をとりに行きます」と出発したけど、その夢が叶わなかったので、レース後のインタビューから悔し涙が出てきました。自分でも初めての感情でした。
小川:記録が43秒77で、1999年にイギリス代表が出した世界記録が43秒42と、たった0秒35で、記録に届かなかった。
武井:人間が全力で走ると3メートルくらいの時間です。そこそこ距離はあるものの、バトンパスが1カ所うまくいけば、記録を更新できるくらいでした。それくらいのミスも今回あったんです。でも、そこだけでは語れなくて、そこに向かうわれわれの軌跡で、もう少しコミュニケーションを取っておけばよかったこともあるし、バトン練習をもう1回できていたら、このメンバーでもう1本レースを走っていたら、その不安は取り除けていたかもしれない。それが薄皮を積み重ねるように自分の心の支えになっていくものだけど、その薄皮が1枚なかったおかげで、ほんのちょっとの不安が、0秒35以上の落ち込みになることもままあるんです。
今大会の悔しさを胸に、「もう一度世界記録に向けてチャレンジしたい」と武井さんは語ります。
武井:もし今回で世界記録が出ていたら、「よし、次のチャレンジにこのエネルギーを回せる」と思えるんですよ。目標を達成するって、僕にとってはそういうことで、世界記録保持者って金メダルとはるかに違う価値なんです。今大会、金メダルは合計700個くらい出ているわけで、1/700の金メダルをとって「やったー!」とガッツポーズができる人生なのか、地球上に生まれた45歳以上の人類4人で競ったなかで、歴史上一番早いタイムで走ったのかは、はるかに違う価値じゃないですか。それを達成できたら、僕は陸上を引退してもいいと思っています。
武井さんは今月、奈良で開催される国際大会に出場し、再び世界記録更新に向けてチャレンジします。
■最高に楽しんで過ごしたい
前回の番組出演時に、自身のキーワードを「成長」だと話していた武井さん。その真意とは……?
武井:世の中は知らないと楽しめないことばかりだけど、知っていると地球上の全部が遊び場になるので、その面積を増やしたいんです。日本国内でさえも僕が行って楽しめない場所が山ほどあることが、悔しくてしょうがないんです。そのためには成長することが必要で、新しい技術か新しい能力か新しい知識を手に入れておかないと、地球がどんどん楽しめない場所になってしまうという、ちょっと強迫観念に駆られています(笑)。
小川:それは「楽しみたい」という欲求ですよね。
武井:そうですね。最も強い欲求は、「1回しかない自分の人生の時間を最高に楽しんで過ごしていきたい」という欲ですね。
小川:陸上も世界記録ホルダーになったときの景色を楽しみたいんですよね。
武井:俺は過去生まれた人類の中で、陸上という世界を一番楽しんだんだな、って思いたいってことですね。
■「夢」というものへの思い
最後に、「夢の叶え方」について伺いました。
武井:夢はハードルが高いものであってほしいし、叶えがたいものであってほしいと思います。叶える価値のある人生を送りたいってみんなが思っているけど、それが叶うのは一握りだということは否めない。夢の叶え方をひたすら考えているよりも、夢を叶えようと思って歩み出したら、その途上にいるってこと。最終地点まで行かないと叶わない夢なんて、本当に夢がないと思っています。その道を進もうと決めて、進み出したらもうそこが夢のような場所だとしていくべきだと思います。
自分の夢はなにかを考えながら、一歩踏み出したくなる。そんな、力強いメッセージでした。
【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時-21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/