J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。10月29日(月)のオンエアでは、emmaとのコンビでお届けしました。
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。今週は、今年結成30周年を迎えた日本を代表するロックバンド、ウルフルズを特集!
■ウルフルズ、結成のきっかけとバンド名の由来
ウルフルズは1988年、大阪・中津にあるインド喫茶「カンテ・グランデ」のバイト仲間だった、トータス松本さんとウルフルケイスケさんのセッションをきっかけに結成。ベースが家にある、という理由だけで同じくバイト仲間だったジョン・B・チョッパーさんをベースに決定。ちなみにジョン・Bさんは、家にベースはあったものの弾けなかったそうです。その後、最初のドラマーが脱退したため、お客さんとしてライブに来ていたサンコンJr.さんを勧誘。バンドに迎え入れます。
「ウルフルズ」というバンド名は、ウルフルケイスケさんのお気に入りのLPレコードのジャケットの帯に書いていた「ソウルフル」が、改行されて「ウルフル」となっていたことから、「ウルフルズ」に決定しました。
■大阪で有名に! デビューしたものの…
わかりやすい日本語の歌詞、そしてトータス松本さんのパフォーマンスで大阪のライブハウスシーンでまたたく間に有名に。1992年5月にシングル『やぶれかぶれ』でメジャーデビューを果たします。しかし「デビューすればすぐにスターになる!」と思っていたメンバーでしたが、鳴かず飛ばずの状況が続きます……。
同時期にデビューしたMr.Children、スピッツが次々とブレイクしていく中、ウルフルズはその後もシングルをリリースしますがセールスは伸びず、レコード会社をクビになる寸前に。所属事務所からの給料も止まり、メンバーはバイト生活へ……。レンタルビデオ店や深夜の清掃員などをしながら音楽を続けた3年後。当時メンバーは上京していたのですが、「そろそろ大阪に戻ろうか……」と考えていた矢先に転機は訪れました。
■バンドの危機を救った名曲『ガッツだぜ!!』
トータス松本さんがレコード会社に提出したデモテープのいちばん最後に、「こんな曲もあるけど……」という感じで録音した音源がスタッフを興奮させたのです。その曲こそが『ガッツだぜ!!』。メジャーデビューから3年半後の1995年、この9枚目のシングルでウルフルズはついにブレイクを果たします。
実はこの曲、トータス松本さんが小室哲哉さんに「もっとディスコっぽいものをやれば?」とアドバイスをもらったことがきっかけで、TRFの『Overnight Sensation』を聴き、ディスコサウンドの楽曲を目指して制作。歌詞の「ガッツだぜ」の部分は、KC&ザ・サンシャイン・バンドの『That's the Way (I Like It)』のサビの部分を聴き、空耳でなんとなく「ガッツだぜ」と思いついたそうです。
■ブレイク後に大事件が発生
ついにブレイクを果たし、翌年には彼らの代表曲のひとつ『バンザイ 〜好きでよかった〜』をリリース。この曲を収録した3枚目のアルバム『バンザイ』は100万枚を超える大ヒットを記録。NHK紅白歌合戦にも出場します。
その後も『それが答えだ!』『かわいい人』などヒットを連発。初の武道館ライブも成功させ、着実にバンドは大きくなっていきます。
しかしブレイクから3年。人気絶頂の1999年にリリースしたアルバム『トロフィー』のレコーディング中に大事件が勃発します。なんとジョン・B・チョッパーさんがバンドを脱退。まったくのベース初心者でウルフルズに加入したジョン・B・チョッパーさんは、ここまでの11年間、トータス松本という圧倒的な才能と常に戦い続けていたそうです。
最初はメンバーといることが楽しかったものの、次第にバンドが大きくなるにつれ、「自分なんかがここにいていいのか」という疑問を持ち始め、辞めたい気持ちが大きくなっていったのだそう。メンバーの説得でだましだまし活動を続けていましたが、「精神の限界がきてしまった」というのが脱退の理由でした。
残る3人でレコーディングを進めて完成した6枚目のアルバム『トロフィー』の中に、バンドを去ったジョン・B・チョッパーさんへのメッセージとも取れる曲、『ユーレイ』が収録されています。
【2回目】ウルフルズとスピッツ、ベーシストのアツい友情が泣ける 「バンドを辞めるかもしれない」と…
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。今週は、今年結成30周年を迎えた日本を代表するロックバンド、ウルフルズを特集!
■ウルフルズ、結成のきっかけとバンド名の由来
ウルフルズは1988年、大阪・中津にあるインド喫茶「カンテ・グランデ」のバイト仲間だった、トータス松本さんとウルフルケイスケさんのセッションをきっかけに結成。ベースが家にある、という理由だけで同じくバイト仲間だったジョン・B・チョッパーさんをベースに決定。ちなみにジョン・Bさんは、家にベースはあったものの弾けなかったそうです。その後、最初のドラマーが脱退したため、お客さんとしてライブに来ていたサンコンJr.さんを勧誘。バンドに迎え入れます。
「ウルフルズ」というバンド名は、ウルフルケイスケさんのお気に入りのLPレコードのジャケットの帯に書いていた「ソウルフル」が、改行されて「ウルフル」となっていたことから、「ウルフルズ」に決定しました。
■大阪で有名に! デビューしたものの…
わかりやすい日本語の歌詞、そしてトータス松本さんのパフォーマンスで大阪のライブハウスシーンでまたたく間に有名に。1992年5月にシングル『やぶれかぶれ』でメジャーデビューを果たします。しかし「デビューすればすぐにスターになる!」と思っていたメンバーでしたが、鳴かず飛ばずの状況が続きます……。
同時期にデビューしたMr.Children、スピッツが次々とブレイクしていく中、ウルフルズはその後もシングルをリリースしますがセールスは伸びず、レコード会社をクビになる寸前に。所属事務所からの給料も止まり、メンバーはバイト生活へ……。レンタルビデオ店や深夜の清掃員などをしながら音楽を続けた3年後。当時メンバーは上京していたのですが、「そろそろ大阪に戻ろうか……」と考えていた矢先に転機は訪れました。
■バンドの危機を救った名曲『ガッツだぜ!!』
トータス松本さんがレコード会社に提出したデモテープのいちばん最後に、「こんな曲もあるけど……」という感じで録音した音源がスタッフを興奮させたのです。その曲こそが『ガッツだぜ!!』。メジャーデビューから3年半後の1995年、この9枚目のシングルでウルフルズはついにブレイクを果たします。
実はこの曲、トータス松本さんが小室哲哉さんに「もっとディスコっぽいものをやれば?」とアドバイスをもらったことがきっかけで、TRFの『Overnight Sensation』を聴き、ディスコサウンドの楽曲を目指して制作。歌詞の「ガッツだぜ」の部分は、KC&ザ・サンシャイン・バンドの『That's the Way (I Like It)』のサビの部分を聴き、空耳でなんとなく「ガッツだぜ」と思いついたそうです。
■ブレイク後に大事件が発生
ついにブレイクを果たし、翌年には彼らの代表曲のひとつ『バンザイ 〜好きでよかった〜』をリリース。この曲を収録した3枚目のアルバム『バンザイ』は100万枚を超える大ヒットを記録。NHK紅白歌合戦にも出場します。
その後も『それが答えだ!』『かわいい人』などヒットを連発。初の武道館ライブも成功させ、着実にバンドは大きくなっていきます。
しかしブレイクから3年。人気絶頂の1999年にリリースしたアルバム『トロフィー』のレコーディング中に大事件が勃発します。なんとジョン・B・チョッパーさんがバンドを脱退。まったくのベース初心者でウルフルズに加入したジョン・B・チョッパーさんは、ここまでの11年間、トータス松本という圧倒的な才能と常に戦い続けていたそうです。
最初はメンバーといることが楽しかったものの、次第にバンドが大きくなるにつれ、「自分なんかがここにいていいのか」という疑問を持ち始め、辞めたい気持ちが大きくなっていったのだそう。メンバーの説得でだましだまし活動を続けていましたが、「精神の限界がきてしまった」というのが脱退の理由でした。
残る3人でレコーディングを進めて完成した6枚目のアルバム『トロフィー』の中に、バンドを去ったジョン・B・チョッパーさんへのメッセージとも取れる曲、『ユーレイ』が収録されています。
【2回目】ウルフルズとスピッツ、ベーシストのアツい友情が泣ける 「バンドを辞めるかもしれない」と…
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PC・スマホアプリ『radiko.jpプレミアム』(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は『radiko.jpタイムフリー』機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/