全米の音楽シーンに衝撃! その後のヒットチャートの流れを変えたマライア・キャリーの一曲

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。10月23日(火)のオンエアでは、DAOKOとのコンビでお届け! ここでは「FEATURE TOPICS」のコーナーをご紹介します。

注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、週替わりで1組のアーティストを4日間かけて掘り下げていくコーナーです。この週は、10月29日から4年ぶりの来日公演を行っている世界の歌姫=マライア・キャリーを特集しました。

1日目:来日公演直前! 世界の歌姫マライア・キャリーが打ち立てた記録がスゴすぎる!

1990年にデビュー以降、様々な記録を打ち立てたマライア・キャリー。特集初日は1994年までの歴史を振り返りましたが、その快進撃はまだまだ続きます。

1995年にリリースしたボーイズIIメンとのコラボ曲『One Sweet Day』は、ビルボードが発表する全米シングルチャートで16週連続No1を記録。これは歴代1位の記録だそう。昨年、ジャスティン・ビーバーが参加した、ルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキーによる『Despacito (Remix)』が20年以上ぶりにこの記録に並んだということでも話題になりました。それほど長い期間、破られることのない記録だったわけです。

当時のマライアといえば、「正統派」「清純なポップスシンガー」というイメージでしたが、それをガラッと変えたのが1997年にリリースされた『Honey』。この曲が当時の音楽シーンに与えた衝撃はとても大きいものでした。

藤田:今でこそ音楽のジャンルを飛び越えたクロスオーバーなコラボレーションはよく見られますけれど、当時はポップスシーンど真ん中のアーティストの楽曲に、HIP-HOPアーティストがプロデュース参加するということは、ほぼなかったんです。

この曲にはHIP-HOP畑の通の人が聴いても納得するような楽曲が使われており、それによって当時の音楽シーンの流れをR&BやHIP-HOPに傾けた1曲とも言われています。マライア自身にとっても、これまでバラード中心の曲で活躍してきた中、R&BやHIP-HOP路線の新境地を開拓した、ターニングポイント的な一曲でもありました。

この『Honey』がリリースされた1997年には、自身初のレーベル「Crave Records」を設立。このレーベルを含め、マライアはその後のキャリアの中で3回、自主レーベルを立ち上げます。それらのレーベルからはあまり大きなヒットには恵まれなかったものの、起業家としての彼女の一面ものぞかせることとなりました。

R&BやHIP-HOPのサウンドへと舵を切ったマライアは、Jay-Zとの『Heartbreaker』をはじめ、いくつかの全米No1を獲得。順風満帆かのように見えましたが、2000年代になるとその勢いに陰りが見え始めます。

というところで2日目はここまで。特集3日目は、低迷期を迎えたマライアと、そこからの復活劇に迫ります。

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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